海南チキンライスを食べに、西荻窪へ。
たまに外食に出掛けると、「これは!」というものに出会うことがある。
口にした瞬間、どんなエナジードリンクよりも力がみなぎる、そんな料理がある。
体内の細胞を活性化させ、その日だけではなく、明日以降の活力になるような、そんな料理が。
西荻窪駅から、徒歩2分。
「海南チキンライス 夢飯 Mu-Hung」が今回の目的の場所だ。
海南チキンライスとは、鶏のスープで炊いたご飯と、ゆで蒸しチキン、チキンスープがついた、シンガポールではポピュラーな定食らしい。
偉そうに説明しているが、先月まで、ぼくはその存在を知らなかった。別の街で、「海南チキンライス」を扱っているお店を見て、はじめてその料理の存在を知った。
店内は、ゆったりとした空気が流れていて、テーブルとテーブルの距離もほどよく離れているので、居心地がよい。
注文したのは、「海南チキンライス 中 (850円)」。量は、小、中、大のなかから選べる。
まずは、スープがでてきて、すぐに「海南チキンライス」の登場。
鶏が大好きなぼくにとって、この鶏尽くしのテーブルにはたまらないものがあった。
蒸した鶏は、口の中でとろけるほど柔らかくて、ジンジャーライスははじめて食べたが、めちゃめちゃ美味しくて、びっくり。
それに、合間に食べるきゅうりのみずみずしさと、スープのやさしさ。
今年もいろいろ外食したんですが、一気に2019年度の1位に躍り出ました。
ソースは三種類あって、左から中国醤油、チリソース、ジンジャーソース。特に、中国醤油はおすすめ。どうやって、つくっているのか知りたいくらい。
店を出たあとも、しばらく友達と味の感想を語り合い、「また来たいね」と近いうちの来訪を誓い合った。
その足で出向いた「古書 音羽館」では、マヌエル・プイグ『蜘蛛女のキス』を購入。
この古本屋さんはじめて行ったのですが、本の状態も良くて、値段も良心的なので、お近くにお越しの際はぜひ。
この日も相変わらずの猛暑だったので、「物豆奇(モノズキ)」という喫茶店で一休み。
テーブルとイスはすべて違ったセットで置かれていて、バラバラなのだけど、不思議と統一感がある店内でのんびりと過ごした。
ピンクの電話や、壁一面の掛け時計、ランプやストーブなどのアンティークの小物が随所に配置され、とても落ち着く空間でした。
レモンスカッシュの酸味が、暑さに疲れた体に染みた。8月上旬。
最後まで、読んでくださってありがとうございます!