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ハムカツサンド at浅草

半そでの人も多かった、5月のある日のこと、友達と浅草に行ってきた。

まだ夏前だというのに、その日はかなり暑くて、うっかり長袖シャツを羽織ってきてしまった自分のチョイスを激しく後悔した。

年々、春が短くなっているは気のせいだろうか。

浅草は、さすが観光地。人が多い。特に外国からの観光客や中学生ぐらいの子たちのグループに多く出くわす。校外学習かなんかだろうか。人力車が道路を行き交う光景も浅草ならでは。

喧騒を逃れるように、ぼくらはペリカンカフェに向かった。田原町駅から歩くこと、徒歩5分。

12時30分ごろに着くと、順番待ちの人がちらほら。店の前に置かれた用紙にとりあえず名前を書くと、どうやらぼくらの順番は20番目。

2時間以内に戻れば順番が過ぎていても優先的に案内するということだったので、ぼくらは、1時間くらい暇をつぶそうと浅草寺に向かった。

浅草寺は多くの人で溢れていた。みんな雷門をバックに写真を撮っている。

向かいから歩いてくる人をうまくよけながら、仲見世を進み、ようやく着いた浅草寺は、荘厳そのものだった。1400年の歴史という重みがある。お参りして、いろんなお店を冷やかしていたら、すぐに1時間たった。

ペリカンカフェに戻ると、先ほどよりは落ちついたものの、まだたくさんの人が並んでいた。

それから15分ほど待って、店内に案内される。

店内は静かで、落ち着いた雰囲気。頼んだのは、炭焼きトーストとオムレツサンドとハムカツサンド。

まず炭焼きトースト。

分厚い。外はパリッと中はふわっとという最高の噛み応え。バターと横にあるマーマレードも美味。

そして、友達のをひと切れもらった、オムレツサンド。

ひと言でいうと、溶けた。雪のように。思わず目を見開くほどのおいしさ。

いちばん楽しみにしていたハムカツサンド。

肉厚のハムカツとキャベツがカリッと焼けたパンに挟まれている。マスタードがいいスパイスに。うまくないわけがない。おいしさが口のなかにジュワッと溢れ、自然と笑顔になってしまう。

パンの無限の可能性に目覚めそう。

おいしいものは、どんな気持ちのときでも、人を幸せにする。そう確信した。




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Twitter:@hijikatakata21

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