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妄想アジア縦断旅行(3) 中国大陸編2

中国からロシアへの陸の玄関口であるハルビンは、調べると魅力的な場所である。なにしろここから鉄道で、ハバロフスクやウラジオストクまで行けるようなのだ。
ロシアの旅もしてみたいが、今回はアジア縦断が目標でありここから南下することとする。

目指すは中華人民共和国の首都、北京である。

2021年1月に瀋陽〜承徳南の区間が開通したことにより、ハルビンから北京まで一気に高速鉄道で移動可能になった。従来7時間半ほどかかっていた移動時間も5時間ほどに短縮されたようだ。ハルビンから北京に向かう道すがら、私は瀋陽で途中下車することにした。

瀋陽は中国東北ぶ最大の都市であり、清朝の首都でもあった。その名残である瀋陽故宮や清を納めた満州族のヌルハチの眠る東廟、ホンタイジの眠る北廟、そして中国で最初に設立された医大である、中国医科大学なども見学してみたい。
また、瀋陽のグルメを調べてみたところ、老辺餃子、老山記海城餡餅、李連貴薫肉大餅などが出てくる。どれも美味そうだ。ビールのお供に最高である。

瀋陽を堪能したら、次は首都北京へと向かう。瀋陽と北京と結ぶ高速鉄道は、京瀋旅客専用線と呼ばれる。2018年に承徳南と瀋陽をまず結び、2021年2月にさらに北京朝陽まで延伸した全長約700km、3時間余りで両都市を結ぶ。

北京といえばまず行きたいのは万里の長城である。ひとことで万里の長城と言っても東は最初に行った丹東の虎山長城から北京周辺を通り、敦煌の近くの陽関までを結ぶ城壁で、現存する人工壁の延長は6,259.6kmであり、八達嶺長城、山海関、嘉峪関の3か所がユネスコの世界遺産登録の対象地点である。このうち北京にあるのは八達嶺長城で、私たちがテレビなどで知るまさに「THE 万里の長城」がここである。これ以外にも北京には慕田峪長城というところもあり、八達嶺長城よりも空いているとのこと。こちらも行ってみたいがアクセスが悪く、到着まで長い階段を登るため人気がないようだ。
かつて紫禁城と呼ばれていた故宮博物院も憧れの場所である。紫禁城といえばラストエンペラーだ。世界の坂本龍一教授がサウンドトラックを手掛けた、映画至上に残る名作である。故宮を訪ねれば必ず、頭の中をあの曲がリフレインし続けるだろう。ああ、また観たくなってきた。また天安門広場も行くべき場所だ。他にもたくさんの見どころが北京にはある。
次にグルメ。北京のグルメと言えば北京ダックだが、ここは中国全土の様々な料理が味わえるところのようである。中国一の繁華街である王府井に行き、様々なの料理を堪能したい。

北京から高速鉄道で30分ほどで行くことのできる天津にも足を伸ばしたい。実は仕事で天津の会社とここ1年以上やりとりをしているのだが、コロナの影響もあり一度も訪問していない。ちなみに私は天津麺が大好物なのだが、あれは日本の創作料理で、天津麺はおろか天津飯も、天津甘栗も存在しないらしい。

瀋陽から北京、そして天津までを堪能したら、次の目的地へはあるものを食べるために向かう。それはある不思議な麺類だ。妄想グルメで頭がいっぱいなのだ。

【今回の旅程】

ハルビン 〜 瀋陽 〜 北京 〜 天津 〜 北京  すべて鉄道

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