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妄想アジア縦断旅行(2) 中国大陸編1

202X年のある日、私はJAL023便のシートに身を委ねていた。成田空港から3時間30分余りで、中華人民共和国の大連に到着する。今回の旅の目的は、アジアを陸路で縦断である。中国からベトナムを抜け、ラオス・カンボジアを通り、タイに行く。そこからマレーシアを通り、ジョホールバルからシンガポールまで。飛行機を使わずに行くことができるか挑戦である。

最初の到着地を大連にしたのは、JAL便で一番北の到着地だったからである。大連に到着した私は早速次の目的地に向かう。

本来ならこの旅は韓国のプサンをスタート地点としたかった。しかしながら、現在北朝鮮には韓国から陸路で入国することはできない。そこで私は今回の出発地を中国北部の北朝鮮との国境の町丹東に定めたのだ。

大連から丹東までは現在高速鉄道が走っており、2時間で行けるとのこと。以前はとうもろこし畑の中を延々4時間バスに揺られる旅だったらしく、それも楽しそうではあるが、最初から張り切りすぎては体がもたないので鉄道を選択する。鉄道の予約はネットで可能とのこと。入手のためには駅の窓口に並ぶ必要がある。鉄道の正式名称は「丹大快鉄(丹大高速鉄道)」というらしい。

とにかくこの鉄道に乗れば2時間で国境の街、丹東につくのだ。丹東から余りに有名な北朝鮮との国境を望みたい。今回の旅のスタート地点はまさにここなのだ。

丹東に行ったら北部朝鮮料理を楽しみたい。きっと良いレストランがあるに違いない。現在日本からは余程のことがないと行くことができない北朝鮮を、こうして疑似体験するのだ。

国境の街を楽しんだら、次の目的地は旧満州の北方、ロシアに近いハルビンだ。丹東からハルビンまでは鉄道で4時間30分ほどかかる。19世紀後半にシベリア鉄道がひかれ発達したこの都市には聖ソフィア大教堂というロシア正教の教会があることからも、ロシアとの強い関わりがうかがわれる。羊やきのこを使った東北料理が味わえるとのことだ。

ハルビンからの旅はまた次回。中国の旅をさらに妄想していくのだ。

【今回の行程】

羽田 〜 大連   JAL

大連 〜 丹東   鉄道

丹東 〜 ハルビン 鉄道




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