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水の中をめぐる旅【1】 2022年12月 石垣島②

前回は長い前置きになってしまいました。ここからが水の中をめぐる旅•本番。

2022年12月28日、石垣島の朝。どんよりと低い雲が立ち込め、まるで冬の新潟のような天気。
ただ、年末の石垣島の晴天率は40%を下回っており、毎年来ていると、これが普通と思えます。
また、1日の中で短時間ながら雲が切れ、南国らしい穏やかな陽気になることもあります。

▼ 石垣島の晴天確率…
https://www.data.jma.go.jp/okinawa/data/toukei/pdf/ishigaki_tenki.pdf

それにしても、今日も寒い。迎えに来てくれたダイビングショップのスタッフの第一声も「今年は寒いでしょう」でした。
官公庁等は今日が仕事納め。観光客が増えるのは明日以降のようで、ボートに乗り合わせたダイバーは3人のみ。

◆ 1本目 竹富島リトルクリーチャーズホーム

平均水深 10.9m
最大水深 13.4m
潜水時間 59分
透明度 20m
水温 23℃

竹富島の南にある水深10m強の砂地。チェックダイブなどでよく来るポイント。
真っ白な砂地に点在する小さな根を巡り、ひたすらマクロ。

▲ このような砂地と根が広がってます

今日見られたのは、アカホシカクレエビ、ニセアカホシカクレエビ、ムチカラマツエビ、クリーナーシュリンプ、リュウグウウミウシ、小さなヒラメ、シマキンチャクフグなど。

▲ イソギンチャクカクレエビ × 2尾
▲ カクレクマノミ一家
▲ アカホシカクレエビ
▲ 小さなヒラメ
▲ イソギンチャクカクレエビ
▲ シマキンチャクフグ
▲ リュウグウウミウシ
▲ ムチカラマツエビ

浮上すると、スコールの真っ只中。強い北風と冷たい大粒の雨。
タンクを交換して、早々にホットシャワーで温まり、ボートコートを着込みました。

移動して水面休息中、4〜5頭のイルカの群れに遭遇。石垣では初めての経験です。
外洋からここまで入り込んでくるのは珍しいそうで、船長も「迷い込んできたのかなあ」と話していました。

◆ 2本目 トカキンの根

平均水深 13.4m
最大水深 22.2m
潜水時間 46分
透明度 20m
水温 23℃

1本目のポイントから少し南下し、真西に黒島を眺めるあたり。大物ポイントとして名前は知っていましたが、これまで機会がなく初めて潜ります。
エントリーしていきなり、目の前を、いいサイズのイソマグロが3尾、横切っていきました。
水深40mからせり上がる根の周囲にはカスミチョウチョウウオが群れていました。この日は流れもほぼなく、根の上を穏やかに浮遊していると、イソマグロが次々と現れては泳ぎ去っていきます。
(残念ながら、イソマグロのいい写真なし)

と、ガイドのYさんが中層を指差します。目を凝らし近づいていくと、バラクーダの群れが。
20尾強いたでしょうか。
この時は、距離を詰めようとすると泳ぎ去ってしまいました。

▲ 追いかけましたが…

根に群れる魚たちや、それを狙って次々やって来るイソマグロを鑑賞しつつ、ぐるりと根を回って来ると、バラクーダが戻って来ていました。今度はしっかりと距離を詰めて、群れと並走…

▲ 一番下は、ガイドのYさん提供。真ん中下が私

満足度の高いダイブでした。

◆ 3本目 黒島 仲本ケーブ

平均水深 10.0m
最大水深 16.1m
潜水時間 46分
透明度 20m
水温 23℃

黒島へ移動してランチの後、3本目。
この季節、黒島でマンタが捕食行動する『ぐるぐるマンタ』が知られていますが、今日は気配なし。
一昨年の年末に来た時は、水面近くをマンタ3枚が乱舞、さらにグルクマの群れが活性化していて、海中は実に賑やかでしたが、今日はまったり地形とマクロ。

このケーブは比較的間口が広く、3〜4人が余裕を持ってすれ違えるほど。
まずはケープの奥まで入り込み、暗闇に潜むアカマツカサを探したり、今日はちょっと弱い光線を楽しんだり。

▲ ケーブ入口
▲ ケーブ奥
▲ 出口へ

ケーブを出た後はマクロ。
岩陰に、ノドグロベラ、ニシキキョウセン、アカハチハゼ。

▲ 左上から時計回りに、ノドグロベラ、ニシキキョウセン、アカハチハゼ

石垣ではレギュラーメンバーのアケボノハゼ。

▲ アケボノハゼpair

ややレア系では、ミヤケテグリ、オランウータンクラブ。

▲ ミヤケテグリ
▲ オランウータンクラブ

クマノミ、セジロクマノミ、カクレクマノミも勢揃い。

浅場には、ヨコシマタマガシラが群れていました。

▲ ヨコシマタナガシラ
▲ ノコギリダイ

浮上すると青空が広がり、柔らかな陽射しが降り注いでいました。エキジットの時に暖かだと、今日もいい海だったな、という気持ちになれます。

◆ 4本目 陸ダイブ🍺

ホテルに戻り、2日分の洗濯物をコインランドリーへ持って行き、待ち時間は屋上テラスで無料の生ビールを呑みながら、写真と動画の読み込み。

TG-6もGoProも、Wi-Fiでの転送はやたら時間が掛かるので、最近はアダプタを使ってSDカードから直接iPadへ読み込んでいます。

晩ご飯は今夜もヴィレッジ。京都から来た家族連れや、福岡から来た若いカップルと、楽しく語らいおいしい料理をいただき、気がつけば3時間余りも経っていました。

▲ 夜も更けて賑やかな石垣島ヴィレッジ

結構酔いが回っていたので、二軒目はやめておき、730交差点近くで紅芋シェイクを買って、澄み渡る星空を見上げながら少し歩いて酔いを覚まし、ホテルへ。

▼ 石垣島 THE SHAKE

※ 2日目も天候は今ひとつ。名蔵•大崎方面へ向かいます。

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