【書評】女子大生、オナホを売る。
日本一買いにくいタイトルのビジネス書
タイトルからもう尖ってますね。
「女子大生」だけでも結構挑発的なのに(?)オナホ売ってるんですもん。
でもその中身は結構ガチなマーケティング術が書かれてました。
著書紹介
本書の目次
著者の異常な行動力
まず神山理子(リコピン)さんの行動力がやばい。
学校の駐車場で七輪で鮭を焼いて停学になり、自宅謹慎処分をきっかけに家の中のものを片っ端からメルカリで売って、得るものがなくなるとDTM音源を販売して、その他ひよこのオスメスを仕分けるバイトしたりマグロ漁船に乗ってみたり。
正直意味が分からない。
休日となると一歩も外に出ないぼくのようなものと同じ人間なのか。
上記に書いた経歴でまだ本書の「はじめに」の部分である。正直お腹いっぱいと言っていいほどの情報量だ。
まさに行動力の権化。
しかしそれはメインではない。
オナホから見るマーケティング戦略
冒頭でも書いたが結構ガチなマーケティング本なのである。
・なぜオナホを選んだか
・オナホというジャンルの市場の特徴は
・顧客の求めているものは
・顧客すら気づいていない本当の悩みは
・自社商品の強みを最適に言語化する
・コンセプト≠キャッチコピー
・どこで売るか
などなど
かなり多岐にわたってオナホ商品のマーケティング戦略を綴ってくれている。
実際のところ別にオナホでなくてもいいのだろう。
それぞれの項目ごとに気を付けるべきことを体系的に学べるお堅いビジネス書にもなりえたのだ、本書は。
それをあえて刺激的なタイトルをつけて、著者の属人性を前面に押して読み物としても面白く仕立て上げたのだ。
思うに、この本の売り方自体がマーケティング戦略のお手本ではないだろうか。
今後の展開を予想する
本書はビジネス書なのですが、それで終わらせるにはあまりにももったいない気がするのです。
マーケティング的な部分がしっかりしているのと同じくらい、作者の人生がとても面白い。
これは多分映画化する。
かつて流行し、映画やドラマが作られた『ビリギャル』も、もとは人文書寄りで塾の講師から見た女子高生の勉強の様子を描いたものだった。
本書もなんとなく同じようなにおいを感じるのだ。
著者のアクティブすぎる生きざまと、マーケティング戦略の興味深さをかけ合わせれば興味を持つ人は増え動員数はかなり増えそうだ。
なんて、ふにゃふにゃで穴がある予想をしてみました。オナホだけに。
おわりに
著者のずば抜けた行動力を見習ってぼくも何かをしなくてはという気持ちになりました。
というわけで本書に「チンチン」という言葉が何度出てきたかを数えてみました。
第1章 1回
第2章 2回
第3章 4回
第4章 2回
第5章 0回
付録マインドマップ 2回
合計 11回
表記ゆれがなく、すべてカタカナで統一されていて数えやすかったです。
穴があったり抜けてたらすみません。オナホだけに。
↑↑↑kindle版↑↑↑
タイトル的に店頭では買いにくいので通販やkindleがいいのかもしれない。
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