緋色

理系なお仕事のかたわら、絵と音楽と言葉を紡ぐことが大好きな男です。

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最近の記事

さよなら おかえり

お互いがもっと笑顔でいるために始めた関係だったから お互いがもっと笑顔でいるために終わらせた関係だよ 君の匂いがすぐそこにあった日を 思い出さないと言えば嘘になるけど 自分でも驚くほどにおセンチな気分にはなっていなくて これから再開されるお気楽で楽しい日々を想ってる さよなら甘やかな日々 おかえり大切な日々

    • 別の人の彼氏になったよ

      かの名曲「別の人の彼女になったよ」の アンサーソング?でもないけど アナザーソングをつくってみました 誰かの心の琴線に触れるかな ------------------------- 別の人の彼氏になったよ 今度はあなたみたいに寝落ちするまで 愛を囁いてくれはしないけど 不意に優しい言葉くれるから 舞い上がってしまうんだよ 別の人の彼氏になったよ 今度はあなたみたいに好きな人と 手を繋ぐためにリュックも買わなくて でも僕が贈ったプレゼント 大事に両手に抱えてくれるよ

      • 君との距離が

        携帯電話をなぞる指が止まる。 たった一年足らず前の写真には、騒がしい仲間とともにピースサインをする僕とあなたの姿があった。 あなたの満面の笑みは、こんなに粗い画質でも眩しいくらいの魅力を持っていて、その笑顔の位置が僕の顔にすごく近いことに、おもわず頬が緩んでしまう。 この頃から魅かれてたなんて口が裂けても言えないけれど、この頃からあなたはこんなにも素敵な笑顔を僕に見せてくれてたんだと、改めて知る。 ある日を境にどんどん遠ざかっていった君の笑顔は、今はどのあたりなんだろ

        • 僕が知りたかったのは

          好きな人の隣にいることが許されなくて あの日 もうその椅子に座らないと決めた なのにどうしてあの人は その席に座ってるんだ 当たり前のような顔をして へらへら笑って なぜあの子の笑顔を向けられてるんだ 用事も無いのに「ただ居るだけ」だって? 男ってほんとバカだ 好きな人の気持ちは全然わからないくせに 誰かを好きな男のニオイにはすぐ気づく 勝手にしなよ 言われなくたってそうするだろ ああ 僕が知りたかったのは 他の男の秘めた好意でも こんな真っ黒な気持ち

        さよなら おかえり

          今度は僕が救う番だ

          君に会いたいと想い煩うことすら無くなって 用が無ければ連絡もしなくなった 永劫のように感じた刹那の刻 君はその刹那の砂粒ひとつさえ 僕の顔を思い出しはしなかったろうな それでも 君の噂をきいたんだ 君の頑張り 君の辛さ 君の強がり 僕は知っていたから 気がついたら 返ってこない手紙を また出してたんだ おかしいな 君は僕をあんなに簡単に励ましてくれたのに なんで僕は 同じことができないんだ? 真似をするだけでいいはずだろう 「喜ばせてあげたい」な

          今度は僕が救う番だ

          いなくなればいいのに

          あの子に似た人なんて、いなくなればいいのに あの子とよく似た髪型の人も あの子が好きそうなスカートの人も あの子に似合いそうなマフラーを巻く人も あの子とそっくりな後ろ姿の人も あの子とおんなじ香りした人も みんな、いなくなればいいのに そうすれば、雑踏の中でもう二度と、振り返らなくてすむからさ

          いなくなればいいのに

          君の口癖

          大嫌いだった君の口癖が いつしか頻繁に僕の口から出るようになっていたこと 君は気づいていたんだね。 「君のせいだ」なんて冗談めかしたところで そうやって他人のせいにするのが大嫌いってことも 君は知っていたもんね。 口癖がうつるほどそばにいて すべてが終わってからそれに気づいたこと 君がどう感じていたのか 安物のスピーカーからは知ることはできないけれど。

          君の口癖

          両の掌

          本当に掴みたいものをそのとき掴むために、両の掌は空けておくことだ。 その言葉を僕は忘れない。 僕が鞄を全てリュックにしたのは、大切な人に危機が迫ったときに、その腕を引くためだ。 だから「大切な人と手を繋ぎたくて、リュックにしたの」と言った人のことを忘れない。 それでも、今となっては、また思う。 本当に掴むべきものってどうやって決める? いつでも掌を空けておくために、掴み損ねたものは無かった? 仕事と、夢。 他のものを掴んでいられるほど、どうやら僕は器用じゃない

          両の掌

          明日も僕はきっと、君のことを思い出す

          プログラマなんて仕事をしてる イマドキの若者のくせして スマホの操作方法もわからない機械オンチの僕は あの日君が教えてくれた 電池節約のために切った位置情報の設定方法すら愛おしくて その操作をするたび 僕の携帯を覗き込んで不意に近くなった君の横顔と 髪の匂いを思い出している

          明日も僕はきっと、君のことを思い出す

          もらいもの

          このカラダは、もらいものでできている。 そこそこの顔と肉体を親からもらって 見返りを求めない善意をあの子からもらって 本当の男らしさをあいつからもらって つまらないプライドの捨て方をあの子からもらって どこに出しても恥ずかしくない誠実さをあいつからもらって はじめてのキスの甘さをあの子から教えてもらって 人の気持ちを思いやることをあの人から教えてもらって いのちの終わりについてと、後悔しないで生きることをあいつらから教えてもらって 夢を応援してくれる暖かさを

          もらいもの

          好きなところ

          「うちの子のどこを気に入ったの?」 「○○さんの好きなところですか?そんなの、話し出したら日が暮れちゃいますよ、良いですか?」 なんて惚気る、恋人の親御さんとの会話が好き。 外堀埋めつつ応援してもらえるし。 そんな会話をいつかあの人ともできると良いな。 なかなか難しそうだけど。 どこが好きか? 笑顔がとびきり素敵な人ですよね。 お店で料理が運ばれてきた時なんかにも、丁寧に「ありがとうございます」って言う人。 凹んでる時に駆け寄ってきてくれたり 僕の声の変化

          好きなところ

          いつか君に伝えたいこと

          いつもありがとう。 君の気持ちに「好き」という名前がついていなくても、そんなことは今はどうでもいいのです。 君がこれまで僕にくれた行動は、「優しさ」「親切心」「思いやり」という親愛の情で溢れていて、僕はそれが嬉しかったのです。 僕はその気持ちに「好き」という名前をつけたに過ぎないのです。 「楽しいからね」そう言って首を縦に振ってくれた君。 今でも首を縦に振ってくれるでしょうか。 もしお付き合いしたことで嫌な気遣いや妙な居心地の悪さや面倒くささを感じていたとしたら、

          いつか君に伝えたいこと

          君を抱きしめていい理由

          くだらない話は思いつくのに 君を抱きしめていい理由だけが見つからない ああ そうか そうだよな HAPPY BIRTHDAY 片想いの俺 (「HAPPY BIRTHDAY」bucknumber) 素敵な歌ですね。 君を抱きしめていい理由なんて、もう持ってるはずなのに。 くだらない話すら思いつかない僕は 君を抱きしめることすら出来ないよ。

          君を抱きしめていい理由

          大事な君のために

          大事な君のために何かできるだろう。 きっとそれは、笑顔にしてあげることだ。 じゃあそのためには? 気まずさを感じさせないこと。 たぶん一番は、僕を傷つけてると思わせないこと。 ならば、彼女の想いを強制しないことだ。 ありのままを受け入れて、彼女そのものとの時間をめいっぱい楽しむ。 問題は、この決意すら伝える方法が無いということ。 たくさんの言葉を並べるしか知らない僕が どうやって、重くせず、言葉少なに、態度で明示すれば良いだろう。 まずはそこからだ。

          大事な君のために

          好きじゃない

          自分を“好きじゃない”人とお付き合いするのは初めてです。 愛情のバランスに偏りがあるとうまくいかないのは世の常だし、返してもらえない寂しさは実際ある。 それでも、好きになるに値する男だと思う。 世界で一番かっこいい男にもどるんだ。 向こうが頑張ってくれると言ったんだ。 俺が頑張らなくてどうする。

          好きじゃない

          上を向いて歩こう

          上を向いて歩こう 白い息が群青に融けてしまうのを見上げて もう横を見ても 誰の笑顔も無いんだし 上を向いて歩こう 茜差す空に引かれた飛行機雲を見つけて はしゃいだところで誰も呆れないんだし 色づいた世界を見せてくれたのはあなたで 自ら色を失ったのはぼくで なんて身勝手なんだろう 身勝手ついでにもう一度だけ もう一度だけ 許されるなら いつかまた色づく日を夢みながら あなたの人生にも色とりどりの花を

          上を向いて歩こう