祭りのあとの静けさ

    高校生活最後の体育祭が終わった。それなりの盛り上がりと雨の降りそうな天気の中でもいい思い出になった。所属している軽音部の後輩とも写真を撮れて、断ってしまったが後輩に告白されて、私の中では青春そのものと言えるような体育祭だった。
    いつもみんなのストーリーが活発なSNSもいつも以上に活発で、でも少し経てばいつも以上に静まり返る。そういえばみんな打ち上げに行ったストーリーとか上げてたけど私は誘われてなかったな、、いや、見なかったことにしておこうかな。少し羨ましかった。まぁでもいい思い出だけを脳内に焼き付けて、使い所の無くなった少し汚れた鉢巻とメガホンを床にほおり投げて少し寝る。
     目が覚めた深夜1時にはもう起きている人も少ない。誰も見ないライブを気休めに開きながら、車も人もいない夜道をコンビニまで。新発売のモンスター500ml缶を自分へのご褒美に買って500円ぽっちしか入ってない軽い財布と少し寒い夜道をまた歩く。つい数時間前まで早かった鼓動も今となっては静かすぎるくらいで、あぁ、気づいたら体育祭終わってたけど、あれ人生で最後の体育祭だったんだ。と夜の空気に無理やり浸らされた感傷にちょっと泣きそうです。

なんかなぁ、寂しいわ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?