小林ジン

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後の祭り

後輩に告白されたけど断った。先輩に思いを伝える前に、先輩は卒業してしまった。あの時一緒に行けばよかった。こんなの買わなければ良かった。もっと練習していれば良かった。一緒になって馬鹿になれば良かった。そんな後悔をしても全部後の祭り、もう手遅れなんです。これやった方がいいかもって思ったら直ぐにやらないと後で後悔してしまう。現に私がそうであるように。 『やらずに後悔するより、やって後悔する方が良い』 なんて言っている人もいますが、やって後悔しないのが1番いいじゃないか

    • 祭りのあとの静けさ

      高校生活最後の体育祭が終わった。それなりの盛り上がりと雨の降りそうな天気の中でもいい思い出になった。所属している軽音部の後輩とも写真を撮れて、断ってしまったが後輩に告白されて、私の中では青春そのものと言えるような体育祭だった。 いつもみんなのストーリーが活発なSNSもいつも以上に活発で、でも少し経てばいつも以上に静まり返る。そういえばみんな打ち上げに行ったストーリーとか上げてたけど私は誘われてなかったな、、いや、見なかったことにしておこうかな。少し羨ましかった

      • 味気なくて色が薄い

        高校三年生になってからまだ1ヶ月も経ってないのにもう既になんか物足りない。味気ない。目に入るもの 全ての色が褪せている。なんて感じてしまう。 誘われて入った軽音部だって今年で最後だし、楽しみたいのだけれど、どうしても心の底から楽しめていない気がするのはどうしてなのだろう。部活に情熱が無い訳でもないし進路に困っている訳でも無い。むしろ順調。部活はまぁ多少揉めたりはしたけれども楽しくなくはない。学校生活も何不自由なく過ごせてるし、後ろの席は仲良い奴だし。順風

        • 退屈

          「お前解りやすく率直に物を言わない。」 隣にいる彼がそう言った、だが良いじゃないか。婉曲した、少し皮肉の効いた言い方でも。 「分かってない、分かってないよお前は。 その方が酷く文学的で美しいとは思わないか?」 お前のそういうところが気に入らない。とよく言われる私の癖だがそう言われても悪い気はしない。確かに回りくどい言い方をしている自覚はあるが、私は知的な会話がしたいのだ。小説で読むような、アニメで聞くような少し小難しいような会話に憧れているのだ。友人と話す時も目上の誰か

        後の祭り