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【RIZIN.41超絶簡単解説】格闘家の試合とはお互いの存在をベットして初めて成立する物である

*この記事は執筆者の個人的な考えや推測が多く含んでおり、また格闘技関係者から直接話を聞いて執筆したというものではなくただの一格闘技オタクが書いたものであるため間違った情報が書かれている可能性があります。もし間違いやご指摘、誤字脱字があった場合はコメントなどで教えていただけると嬉しいです。
 またこの記事内で選手や格闘技関係者の敬称を省略している場合があります。予めご了承ください。


➀はじめに

この記事は「RIZIN.41」(4月1日14:00開始予定)の全カードを簡単に解説しようという記事です。
皇治vs芦澤龍誠の因縁マッチを始めとしたRIZINの2023年を占う大会になりそうですので盛り上がっていきましょう!


②三輪憂斗vs赤平大治

真の意味でのRIZIN2023年スタート一発目のカードです。そのカードがまさかの0勝1敗と2勝0敗というマッチメイクである意味びっくりしています。

三輪憂斗選手は幼少のころから新空手(いわゆるグローブ空手)を行っていてその戦績は135戦105勝で過去には大会で優勝しているなど実力十分な選手です。

赤平大治選手は格闘技経験はないものの幼少期から行ってきたサッカーで培った運動神経と脚力で現在プロ2戦2勝している選手です。(下部動画25:36から赤平選手の試合)

試合展開のカギはお互いが自分の得意な距離感でどれくらい戦えるかです。
空手ベースの三輪選手は近距離の間合い、蹴りの飛び込みが得意な赤平選手は中間距離で戦いたいのでそれをどれだけ維持できるかが重要だと思います。

如何せん試合映像がほぼ0なのでこれくらいなので書くことがほとんどないですが、今までのRIZINを考えると「ジモキックが盛り上がると大会に火が付く説」があると思うので両選手とも大舞台に委縮しないで堂々とした試合が見たいですね。こういう舞台だとお互い日和って動きのない展開が一番可能性が高そうなのは悪しからずですが。


③麻太郎vs櫻井芯

こういうオープニングファイトを入れる興行と入れない興行の差って何でしょうかね。客数に関しては大阪は皇治の兄貴がいれば問題ないんでこの大会に関しては何か別の理由だとは思いますが筆者は皆目見当つきませんので何か心当たりがある方は是非コメントで意見をください。

麻太郎選手は173cmの階級では大きな体格を生かした蹴り技が得意です。またDEEP☆KICKの王座経験やRISE出場といった大舞台への慣れというのも重要な武器になると思います。

櫻井芯選手は過去に柔道に社交ダンス、サッカーを経験した非常に面白いバックボーンを持っている選手です。

試合展開はリーチで勝る麻太郎選手の長い蹴りを桜井選手がどうさばくかだと思います。
ただ筆者のリサーチ能力では櫻井選手の試合映像を見つけることが出来なかったので憶測の予想になってしまうことをご了承ください。

まさに文字通りふたを開けてみるまではわからない試合になりました。ある意味非常に面白い試合になったと思って観戦しようと思います。


④進撃の祐基vs木村”ケルベロス”颯太

お互いの名前の強さがチャンピオンクラスに驚いてその次にこの2人を組んだマッチメイカーの慧眼に驚いたカードです。こういうド派手な名前同士のカードで名前の強さが釣り合うってことあるんですね。

進撃の祐基選手はDEEP☆KICK70㎏1位の実績を持つ選手で183㎝の長身から放たれるミドルキックと上の階級でも試合を行い勝ち切るほどのパワーが特徴です。

木村”ケルベロス”颯太選手は第3代DEEP☆KICK65㎏王者で過去にはRISEのオープンフィンガーマッチでRISEの人気選手である山口侑馬選手に勝利したりと実力十分の選手です。何よりの強みは自身の試合をオープニングファイトではなく本戦にあげろとアピールしたメンタルの強さです。

試合展開のカギは両選手の攻撃のテンポがどう噛み合うかだと思います。
祐基選手はミドルキックを軸に組み立てるゆったりとしたスタイルで逆に木村選手は相手の近距離で速いテンポで攻撃する選手ですので、ここがうまくかみ合うかどうかで試合の面白さすら影響するのではないかと思います。
ただ両選手とも行かなければいけないタイミングをわかっている選手ですので前に出て勝負しなければいけないときはキチンと勝負します。ですのでそこまで外れではないのかなぁというイメージです。

名前の強さやその行動で注目が集まっていますが、逆に言えばここで大きなインパクトを残さなければ次からのRIZINでの試合が危ういという状況にあるともいえます。意外と切羽詰まっているのかもしれませんね。


④駿vs元氣

先ほどのカードと比べると明らかに選手名を打つ文字数が減ってびっくりしています。実は両選手ともRIZINに出場経験がある選手でもあります。

駿選手はラグビーをバックボーンに持っている選手であの原口健飛選手と同門の選手です。「RIZIN.34」に出場していてその際はKOで会場を沸かせています。

元氣選手は幼少期から空手や柔道、キックボクシングなど様々な格闘技を行っていてそれらの長所をミックスしたようなスタイルで戦っています。
鋭いステップとベテランらしいテクニックが特徴ですが「RIZIN.34」ではSHOOTO BOXING2冠王者の笠原祐樹選手に飛び膝で敗北してしまいました。

アグレッシブに前に出る駿選手と距離を取って試合をじっくり組み立てる元氣選手という対象的なマッチメイクとなりました。
今大会の今までのキックボクシングのカードに共通してますがこういうカードはどっちかが流れを引き込めば一気に試合が動く面白いマッチメイクです。ただそこのせめぎ合いが試合の間ずっと続く博打のようなカードだなと思います。

ある意味キックボクシングというカードで同じ問いに対しての解釈をぶつけ合うような感じになってきました。試合での見るべきポイントと競技での注目するポイントという2本の軸があれば、MMAにしか興味ないRIZINに来る格オタもキックを楽しめるというRIZINからの粋な計らいでしょうか?
ただ惜しむらくはそれに(こじつけとわかっていても)気づく人間が何人いるかだと思います。


⑤中村優作vsメイマン・マメドフ

このフライ級の試合をRIZIN2023年のMMA初試合に置くということは今年はRIZINはフライ級を軸にするのかなと勝手に思っています。インスタに試合決まったからと言って不用意に匂わせ投稿する選手の考察よりも精度の低い考察ということはご了承ください。

中村優作選手はキックボクシングの試合も含めるとこれでRIZIN7戦目ですね。いまさら紹介不要の人気選手ですが日本拳法をバックボーンに持っているストライカーでその独特の距離感からの飛び込みや右ストレートが武器です。
前戦は征矢貴選手との激闘を制してRIZINでは約3年ぶりの勝利を挙げました。

メイマン・マメドフ選手はトフィック・ムサエフ選手やヴガール・ケラモフ選手と同郷のアゼルバイジャンの選手です。また同じく散打という故柚木をバックボーンに持っています。散打ってなんじゃそりゃ⁉という方は筆者が書いた散打に関する記事がありますので良かったらそちらを読んでいただけると嬉しいです。

散打出身らしくミドルキックからのタックルや組み終わりからのハイキックといった蹴りを使ったコンビネーションが得意ですが前戦の「RIZIN.39」では本人としては不完全燃焼の試合でしたので、そのうっぷんを晴らすようにやる気は高いと思います。

試合展開のカギは中村選手の飛び込みに対してマメドフ選手がどう対処するかです。
両選手ともストライカー系の選手ですが中村選手は遠い距離からの飛び込みで一気に距離を詰めるスピード系の選手に対して、マメドフ選手はミドルキックやハイキック、時折タックルなどを混ぜて徐々に距離を近づけるどっしりとしたパワー系の選手とそのスタイルが違います。
そしてマメドフ選手はじっくりと自分のテンポで試合を創りたい選手ですので中村選手の飛び込みは結構成功すると思うんですよね。その際にマメドフ選手が行う対処の選択は打撃で迎撃するか流れのまま組みに行って上を取るかだと思います。
それで現実的なのは後者の組みのプランだと思います。
マメドフ選手はハンドスピードが速い方ではなく得意な打撃もミドルキックと飛び込む選手への迎撃と考えると合わせるのは難しいでしょう。またムサエフ選手やケラモフ選手を想像すればわかりやすいですが、散打系の選手は上を取ってのパウンドが強いのでこっちのプランを選択すると思います。
ロープ際に押し込まれた際の組み力がそのまま試合のテンポや勝敗迄にも直結しそうです。

2023年RIZIN開幕興行で絶対に滑らないナニワ拳法使いを呼ぶのはこの興行においてのRIZINの重要性が感じられます。
あと個人的に気になっているのはマメドフ選手がフライ級に落とせるかどうかですね。元々バンタム級でも大きくはないタイプですので階級を落とすことが出来るのでしょうがどうなるかはふたを開けてみないとわかんないですね。計量時で勝敗は決まっているかもしれません。


⑥宇佐美正パトリックvsキム・ギョンピョ

Road to UFCを減量ミスで出れなかった宇佐美選手とその舞台で優勝候補と言われながらも準決勝で敗北したキム選手という構図としては非常にわかりやすいマッチメイクだと思います。マッチメイカーの柏木さんのガッツポーズが目に浮かびます。

宇佐美選手は高校ボクシング6冠や極真空手世界3位という輝かしい実績を引っ提げて「格闘DREAMERS」でデビューし現在RIZIN2連勝と勢いに乗っている選手です。

どの距離でも相手をKO出来る打撃の強さに行くとなったら一気呵成に畳みかける勝負勘も持っている若干22歳の俊英です。

キム・ギョンピョ選手は日本の団体であるHEATでライト級王者になった選手です。韓国人選手特有のフィジカルの厚さに殺傷力の高い打撃が特徴です。日本人選手には無敗で過去にはRIZIN出場経験もある元DEEPウェルター級王者レッツ豪太選手に判定勝ちとその強さはアジアでも屈指の実力です。

お互いフィジカルの強いパンチ主体のストライカーですので近距離でのボクシングの強さがそのまま勝敗に直結しそうです。そのため両選手とも文字通り当たれば倒せるパンチを持っていますのでバチバチとした打ち合いになりそうですがそこで怖いのはギョンピョ選手のタックルです。
打撃戦で優位に立てなかったり試合中盤になってくるとギョンピョ選手は近距離でのタックルを出す印象があります。仮にそれに成功したら打撃戦で宇佐美選手が主導権を取っていてもそこに突破口を見出してしつこく組みの展開を行ったり、タックルに意識がいってパンチをもらったりと形勢が逆転することは考えられます。
なので宇佐美選手がそれを気を付けて序盤に蹴りで間合いを作って隙を見つけたらパンチで押し込むのか、それともいきなり近距離戦を仕掛けてフィニッシュを狙うのかという最初の宇佐美選手の距離感の設定で試合の動きがかなり左右されると思います。

宇佐美選手はここを気持ちよく勝って一気にライト級トップ戦線に絡んでいきたいでしょうね。個人的にはジョニー・ケース選手との打撃戦が見てみたいです。


⑦金太郎vs石司晃一

金太郎選手の今までのマッチメイクを考えるとその地金が試される試合になりそうです。ただDEEP現王者が地金を試すマッチメイクというのがRIZINで金太郎選手が戦ってきた選手の凄さを物語っていますね。

金太郎選手はRIZINの人気選手の1人でどんな相手にも真っ向からスタンドで立ち向かう激しい激闘スタイルでファンの心をつかんでいます。
前戦では当時Bellatorで2連敗中だった堀口恭司の日本での試合相手に抜擢されて下馬評では圧倒的不利と言われながらもパンチを当ててダウンを奪うシーンを作るなど人気とそれに見合った実力がある事をアピールしました。

ただ現在は井上直樹、元谷友貴、堀口恭司と格上相手とは言え3連敗の崖っぷちですので地元大阪で久しぶりのKOで勝ち名乗りを受けたいとやる気は高いはずです。

石司晃一選手は175cmの長身から繰り出されるノビのあるストレートが最大の武器のストライカーです。またプロキックボクサーだったこともありカーフキックといった下段の蹴りも強烈でそれらをうまく混ぜてKOや一本を狙うスタイルで、2022年11月に5連勝で念願のDEEP王座を戴冠しました。

またついこの間投稿されたRIZINのインタビュー動画で自身の壮絶な反省とそこからの格闘技への思いを語った動画が多くの心を動かしました。まだ見ていない方はぜひご覧ください。一気に石司選手のことが好きになってしまう動画です。

両選手とも強烈なパンチを軸にしていてそれ以外にも金太郎選手はタックルとテンカオ、石司選手は四つからのテイクダウンと右のカーフキックとテイクダウンや蹴りでどの局面でも自身の強みであるパワーのある打撃を当てることが出来るという共通点があります。
そしてそこでの攻防が試合展開のカギだと思います。
大前提としてお互いの最大の武器であるストレートはいきなり打っても当たらないと思います。なのでそれ以外の武器として前述した技術を駆使して組み立てるんじゃないかという予想です。ただ金太郎選手のテンカオはオーソドックスに有効で特に飛び込んでくる相手には非常に有効な攻撃ですが石司選手はリーチの長さを活かして打撃を撃つタイプですのでおそらくあたらないでしょうし、石司選手の右のカーフキックは金太郎選手がサウスポーなのでそもそも当たらないというジレンマになっています。
だからこそ序盤は緊迫した距離感を探る展開になると思いますが、どちらかが相手を触ることができれば一気に間合いを設定して激しい打撃戦になると思います。必殺技以外の自分の攻撃をどうやって当てるかという両選手の試合中にプランを組み立てるいわゆるファイトIQに注目です。

金太郎選手×大阪の時点で既にはずれがなさそうなこのカードですが、さらに石司選手のインタビュー動画も相まって一気に大会メイン級の注目度に上がってきました。丁度大会の半ばのカードですのでこの試合が大きく跳ねれば大会のボルテージも一段上がる重要な試合です。ただそのあがったボルテージがメインの入場で喰われないかだけが一抹の心配ですね。


⑧カイル・アグォンvs萩原京平

このカードを見た第一印象は一足飛んだマッチメイクを通り越してモンスターボックス並にぶっ飛んだカードだなと思いました。モンスターボックスってなんだ?という方は近くの大人に聞いてみて下さい。多分ジェネレーションギャップでひっくり返ると思います。

カイル・アグォン選手は現在RIZINで1勝3敗と負け越していますがその内容もフェザー級トップファイター相手にどの局面でも競った試合を行える総合力の高さが持ち味の選手です。

萩原京平選手はRIZINの人気選手の1人ですが現在は3連続一本負けと持ち味の試合を一発で終わらせることが出来る打撃を活かせず敗北が続いています。

この試合がここまで格差マッチなのは今まで萩原選手が戦ってきたグラップラーの中でもアグォン選手が最も”組み”に重点を置いている選手だからです。対戦した弥益選手やクレベル選手はどちらかと言えば”極め”が強い選手ですので萩原選手も打撃が当たればワンチャンという見立てが出来たと思います。勿論今回も同じ見立てが可能ですがアグォン選手は上記の選手よりも組みに重きを置いている選手ですので、試合における最終到達地点が一本を極めるのではなく組んで安全圏を抑えるということになります。
一本を獲るということはそれに適したポジションに移動したりと立てるチャンスが生まれます。ただレスリング力が上回っている相手が組むことに重きを置いた動きをすると組まれた側は立てるチャンスが極端に少なくなると思います。

なので注目すべきは最初の衝突ですね。
萩原選手は序盤からガンガン行く選手ですがアグォン選手はどっしりとテンポを作る選手ですのでいきなり仕掛けてその勢いのままKO…という未来が一番現実的かなぁと思います。

正直連敗時に当てるような相手じゃないのは萩原選手陣営が1番分かっていると思うので何か勝算があって受諾したのだと思いたいですね。しかしこの状況でこういう対戦相手を提示するRIZINは恐ろしいですね。気に入った選手には徹底的に試練を与えるサドの一面を感じます。


⑨神龍誠vs北方大地

日本で試合する場合の神龍選手はこれからこういう勝ちは前提でその内容を問われるマッチメイクが多くなりそうです。UFC手前なのは誰が見ても明らかですがそれでも比較的層が薄いとされているUFCフライ級ですら参戦が出来ないUFCの層の厚さを改めて感じます。

神龍選手は今現在UFC契約に最も近い日本人選手の1人です。2022年12月には初の国際戦でアメリカのCFFCという団体のフライ級タイトルマッチを行いフィニッシュ勝利をすればUFCが契約するかも…という噂が流れる中で最終ラウンドに”ドラゴンデスロール”という変形ニンジャチョークを極めて見事一本勝ちをして現在DEEPのベルトと合わせて現役の日米二冠王者となりました。

北方大地選手は第2代ストロー級キング・オブ・パンクラシストで最近はフライ級に階級を転向して1勝1敗の戦績です。
2022年6月に現在ONEで活躍している山北渓人選手に敗北してしまいこれが復帰戦となります。

トータル的に何でもできるいわゆる隙の無いオールラウンダーな選手で相手に合わせて戦略を変えられる柔軟性が最大の武器です。

正直かなりきついマッチメイクだと思います。
この試合に関しての動画ではないですが北方選手自身も自身のYouTubeで投稿している動画で「組み技師の階級転向、特に上げるのは難しい。なぜなら組み技におけるフィジカルの差が如実に出るから。」というコメントをおっしゃっていました。実際フライ級でもフィジカルが強い神龍選手と1階級下のストロー級から上げてきた北方選手では見た目以上に組んだ際のフィジカルの差が出るのではと思います。

以上の理由から北方選手は打撃戦を挑むしかないと思うんですよね。幸い神龍選手は打撃のスペシャリストというタイプではなく一撃で試合を終わらせるタイプでもないので打撃の差し合いでも勝機はあるとは思いますが、それだと組み技の地力の差でじり貧になって敗北するのではないかと考えてしまいます。
正直素人見立てではここで止まってしまいますが北方選手はあの堀口選手にあわやの場面を作ったパンクラス稲垣組の選手ですので今回もきっとアッと驚く秘策を持っていることでしょう。それを楽しみにしたいです。

神龍選手がとりあえずはRIZINを選択してくれたことでRIZINフライ級がだいぶ明るくなりましたね。当分は国内のファイター選別とストップ・ザ・ドットソンという2本軸で組み立てていくと思います。個人的には大晦日あたりに神龍誠vsジョン・ドットソンという神カードが観たいですがRIZINのことなので夏あたりにヌルっと行いそうで心配です。


⑩ストラッサー喜一vs中村K太郎

ここで日本ウェルター級トップ対決が見れるとは思いもよりませんでした。
ただ惜しむらくは他カード並びにメインが話題を持って行っちゃってそこまで注目度が高くなってないのではと思います。

ストラッサー喜一選手は元UFC選手で元スケート選手と言う稀有や経歴を持っている選手です。組み際でのグラップリング技術が特徴でそこから柔術茶帯の実力で一本を獲るのが鉄板です。
前戦は「RIZIN.34」で阿部大治選手にほぼ落とされ変えた状態で攻撃を対処し続けた地金の強さを見せました。

中村K太郎選手は実に約3年ぶりの試合です。
こちらも元UFCファイターで”裸締十段”の異名の通りバックコントロールからのバックチョークを得意としているグラップラーです。また組技師ながら左のストレートがノーモーションで打てて不用意に近づいた相手をこれで迎撃するなどどの局面でも戦える強さを持っています。

お互いの強さのポイントが被ったこの試合はかなりの削り合いになると思います。スタンドではストラッサー選手の飛び込んでの膝や中村選手のノーモーション気味の左でダメージをあたえながらどこかで組みのアプローチをすると思います。その際に自身の有利な体勢で組めるかがしいて言うなら試合展開のカギになりそうですが、正直なことを言うとこの試合で最も重要なのは試合を途中で投げないメンタルだと思います。
非常に攻略しにくいスタイルの両者ですのでおそらく判定でなおかつ筆者の予想ではスプリットになると思います。その際に自身にジャッジの票を持っていくために重要なのはアグレッシブネス(どれだけ自分から攻撃を出して試合を創ろうとしたか)です。RIZINでは判定の際にこの項目の比重が大きいため最後まで間に進む意思を途切れさせなかったほうが意外と勝つのかなぁと思います。

個人的には今大会ベストバウト候補のこの試合です。
ただ何度も言ってますがメインがいろんな意味で強すぎてこのカードが下火になるのが信じられないくらいです。


⑪ヴガール・ケラモフvs堀江圭功

MMA的には実質メインカードですね。純粋に強い者同士が戦う昨今にしては珍しいくらいのストレートなマッチメイクで驚きすら覚えます。

ヴガール・ケラモフ選手はアゼルバイジャン出身の選手で現在RIZIN2連勝です。フィジカルの強さに散打で鍛えたパンチのパワー、そしてアグレッシブに前に出続ける勢いが特徴です。

あと個人的にケラモフ選手最大の武器は相手の蹴り足をキャッチしてのテイクダウンですね。特に相手のミドルキックや前蹴りといった自身のボディへくる蹴りを掴んでから相手の足を刈る豪快なテイクダウンはとても強く寝技の極めもあるので、この一連の流れは試合を見る際に注目すべきポイントだと思います。

堀江圭功選手は元UFCの選手で伝統派空手をバックボーンに持っています。鋭い飛び込みと軽快なステップ、そして相手の意識をぶった切るパンチの強さが特徴です。ただそのパンチの強さが災いして自身の拳を痛めて今回がそのケガから約1年半ぶりの復帰戦です。

試合展開のカギは両選手の打撃の質ですね。
ケラモフ選手は振り回すフック系に対して堀江選手はまっすぐに打つストレート系です。これと似たようなマッチメイクで「RIZIN.38」の鈴木千尋vs萩原京平戦が挙げられます。その際に筆者が解説記事で注目ポイントとして挙げたのは打撃の距離設定です。

詳しい事は読んでいただけると幸いですが基本的にフック系の選手は近づきたくてストレート系の選手は中間距離で戦いたいということです。
今回の試合も似たような構図でフックを出しながらタックルや投げで組みも狙っていきたいケラモフ選手に対して、相手のタックルをバンバン切って自身の強烈な打撃を当てたい堀江選手とスタイルは似ていますがやりたいことは実は違います。
なのでこの試合はシンプルにどっちがロープを背負っているかがそのまま試合の優位性とイコールになると思います。堀江選手の背後のスペースが狭ければケラモフ選手はタックルに行きやすいですし、逆にケラモフ選手の背後のスペースが少ないと堀江選手はステップで大きく動ける余裕が出来ますし相手の攻撃をバックステップで避けるなど一気に戦略の幅が広がります。
なので困ったらどっちが今ロープを背負っているかに注目してもいても良いかもしれません。

今度の「RIZIN LANDMARK」でも大きな変動が起きそうなRIZINフェザー級ですが、タイトル挑戦にかなり近い位置にいる選手同士の試合を今年初の大会というストーリーが始まってないがゆえのまっさらな気持ちで見れるのはかなり幸せなのかもしれませんね。


⑫皇治vs芦澤龍誠

正直MMAオタクでなおかつ昔の新生K-1をみていないオタクからするとあまり興味がわかないカードですね。まぁそれで終わらせるのもアレなので頑張って何か書きます。

皇治選手はその超人的な打たれ強さと次から次に話題を呼ぶカリスマ性が特徴の選手です。去年はメイウェザーのボディーガードを倒したことで一躍世界のTANAKAとなり、海外でのメイウェザーのエキシビション工業のアンダーカードに抜擢されるなどの活躍をしました。

芦澤龍誠選手はその独特のキャラクターと確かな実力で新生K-1で活躍し20203年にRIZINに電撃参戦しました。キックボクシングの祭典であった「THE MATCH 2022」にもYA-MAN選手とのオープンフィンガーグローブマッチで会場のボルテージを一気に最高潮まで上げました。

この2人の技術的な見どころに関しては我らがREN HIRAMOTOが解説してるのでそちらをご覧ください。

ただなんだかんだ良い試合になるのかなぁとは心のどこかで思っています。それはこの2人がきちんと人前ですべてをさらけ出してベットする覚悟を持っているファイターだからです。
昨今のbreaking downや喧嘩自慢系の企画を始め現代では格闘技を利用して知名度とお金を手に入れることがそんなに難しくなくなったと思います。だからこそそれらで受けるフォーマット(会見で喧嘩→試合までの人為的因縁を作る→試合後にYouTubeチャンネル作成)が乱立している状態です。どいつもこいつも工場で型番まで同じ商品を持っているわけではないんですから、少しはひねればよいのにと思ってしまいます。

閑話休題
ですがその工場で大量生産されている型番まで同じの二番煎じたちと違いこのカードはキチンと自身のプライドをベットしている気がします。
勿論冷静に考えれば芦澤選手はこの試合を最後にMMA参戦を表明してますし皇治の兄貴は勝とうが負けようがこのスタイルを変えることは無いでしょう。なので長期的に見るとこの試合の勝ち負けは両選手のキャリアにそんな関係ないと思います。ただそれらを見ている客に感じさせない両選手のエンターテインメント性は素直に脱帽です。ある意味チャンピオンクラスに稀有な存在です。
ただこの2人が真剣にキックボクシングという競技に打ち込んでいるということは紛れもない事実でしょう。そういう派手な所に隠れて目に見えないところでどれだけ自身の価値を上げていき、適切な所でそれを出すかがより重要だなとこの2人を見ていて思います。そしてそうやって積み上げた日々こそが何よりの自身の存在証明となり負けたくない理由となるのではないかと思います。

なのでこの試合はある意味大きな茶番ですが、それを本人たちのエンターテインメント性という虚構と練習で流した汗というリアルで作った大劇場なのです。
主演2人が織りなすダンスを頭からっぽで観るのも一興ではないでしょうか?


⑬おわりに

今回の記事はいかがでしたでしょうか!
この「RIZIN.41」の視聴やチケット購入は今からでも間に合いますので、下部のリンクから自分の都合の良いPPVを買ってみて下さい!

この記事や今までのnoteに対しての感想や意見はドシドシお待ちしていますのでコメントやTwitterで反応や拡散をしていただけるととてもうれしいです!泣いて喜びます!

ここまで読んでいただきありがとうございます!

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