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7年ぶりにストレングスファインダーを受けてみて、その結果に驚いた。

「ストレングスファインダー」ってご存じでしょうか?

今は名称変わって「クリフトンストレングス」だそうですが、
177個の質問に答えると、34個の資質から自分の強みはどれか、ズバッと教えてくれる、アメリカ ギャロップ社の診断ツールです。

※本・Webサイト・アプリの3種類から診断可能です。

前回書いたnoteから半年が経ち、それはそれで有意義な月日だったけれど、
これから自分はどうしていこうか?(会社辞めてからどうしようか?)→自分の好きなことって何だろう?→自分の強みって何だろう?
と思考が流れ、それならばと、もう一度ストレングスファインダーを受けてみることにしたのです。

前回ストレングスファインダーを受けたのは、2013年11月。
なので、7年3か月ぶり。
ネットでは、短期間で受けなおすのは推奨しない、とありますが、これだけ年数が経っているので、まあもう一度受けてみてもいいだろうと。

2回目を受けてみての自分なりのおススメを・・・。

1. できたら34個全部の順番を教えてくれるコースがよさそう。
前回はトップ5、今回もそれに合わせてトップ5のコースを選択しました。
診断ではトップ5のみ表示してもらえるコースと、34すべての順位を教えてくれるコースがあります。料金も約2300円と約5800円とそれなりですが、個人的には約5800円のコースをオススメします。(なんでかって、6つめは5つめと比べて大事な資質でないかというと、そんなことは言い切れない気がするし、私のように2回受けてみて前回と比較したいという人は、全部知っておいたほうが比較もより正確になる気がします)
2. 用事や予定のないヒマな日中に実施することをオススメします。
回答には35分くらいかかるとのことですが、サイトにアクセスしたり、の時間や、英語のサイト(翻訳はされていますが)なので、けっこう時間がかかります。結果をじっくり見たり考えたりする時間も含めると2時間くらいはあったほうがよさそうです。また、夜とかだと質問に答える集中が切れやすい気がするので、気力体力のある日中がオススメです。
3. 悩みのあまりない安定した時期で、もし仕事が土日休みなら、少しでも仕事から時間的距離がとれている日曜がオススメです。
たとえば、会社で難しいプロジェクトに取り組んでいる時期とか、プライベートで悩みを抱えているときなど、心身の状況で選択する回答が多少変わるような気がするので、できるだけフラットな時がよさそうです。

5つコース・34コースどちらもそれなりのお値段だし、やり直しがきかないので、私のように行き当たりばったりではなく、よっしゃやるぜ!としっかり行えるとベストです・・・。

さて、自分のなかみをさらしてしまうようで少し勇気が要りますが、前回2013年、今回2021年の結果をご参考までに載せます。

【2013年の結果】
1. 共感性

「共感性」の資質が高い人は、自分を相手の状況に置き換えて考えることにより、相手の感情を察することができます。
2. 成長促進
「成長促進」の資質が高い人は、他の人の持つ可能性を認識し、それを伸ばします。小さな進歩の兆候を見逃さず、成長の証に満足感を得ます。
3. 収集心
「収集心」の資質が高い人は、収集や蓄積を必要とします。その対象には、情報、アイデア、人工物だけでなく、人間関係も含まれる場合があります。
4. 回復志向
「回復志向」の資質が高い人は、問題を解決するのが大好きです。どこに問題があるのかを探りあて、それを解決することに長けています。
5. 適応性
「適応性」の資質が高い人は、流れに沿って進むことを好みます。「今」を大切にし、それぞれの時点で進む方向をひとつずつ選択することにより、将来を見極めます。
【2021年の結果】
1. 収集心

「収集心」の資質が高い人は、収集や蓄積を必要とします。その対象には、情報、アイデア、人工物だけでなく、人間関係も含まれる場合があります。
2. 適応性
「適応性」の資質が高い人は、流れに沿って進むことを好みます。「今」を大切にし、それぞれの時点で進む方向をひとつずつ選択することにより、将来を見極めます。
3. 内省
「内省」の資質が高い人は、知的な活動に多くの時間を費やします。内省的で、知的な議論が好きです。
4. 着想
「着想」の資質が高い人は、新しいアイデアを考えるのが大好きです。見た目には共通点のない現象に、関連性を見出すことができます。
5. 最上志向
「最上志向」の資質が高い人は、個人や集団の卓越性を高める手段として、強みに注目します。優れたものを最高レベルのものに変えようとします。

あれっ、1回めと2回めで全然ちがう・・・
ネットでの情報によると、「2回受けてもあまり変わらない」「大体3~4つは同じ」とあったので、いささか驚きました。
両方で共通していたのは「収集心」と「適応性」のみ。
前回の特徴だった「共感性(相手の感情を察する)」や、「成長促進(他の人の持つ可能性を伸ばす)」という「相手あって」の資質が、今回は「内省」や「着想」など、「自分のなかの思考」にまつわる資質に代わっていました。

なぜこんなに結果が違うのか。自分なりに考え、あるひとつの仮定に行きつきました。
ネットによると、「設問に対し、直観で思ったほうを選択する」旨が書かれてあります。また、「2回目の場合は、答えを考えて選んだり、"こうありたい"ほうを選ぶことがある(ゆえに複数受けるのは推奨しない)」とのこと。
私の場合、最近、職場の人の感情に同調するあまり、それに巻き込まれてトラブルになってしまったことがありました。そうでなくても、自分はもともと人の感情に対し共感が過ぎ、そのことに自分で持て余していた(自分が消耗してしまう)ことが往々にしてありました。
そういったこともあり、今回のテストを受けるとき、「自分はもっと自分のことにフォーカスしたい」という気持ち、つまり「ありたい自分」が診断結果に表れてしまったのではないか、と。

サイトの説明によると、「資質は変わることはない」といったことが書かれていました。実際そうなのかもしれません。
そして、5つの代表的な資質は、「才能」という形で仕事や生きがいの成功に結実されるかもしれない代わり、使い方を間違えれば、「自分への刃」になってしまうかも、と思います。
2013年の資質だった「共感性・成長促進・回復志向」は、ぱっと見の印象では、メンターやコーチング、などに向いていそうですが、肝心の「自分自身」という土台が安定していないと、自ら倒れてしまいそう。
私自身がそういった危機感を感じていて、内省や着想など、人ではなく、自分の中で対話するような資質で、自らを支えたい、と思っていたのかもしれません。

また、ひとつ、気をつけたいな、と思っているのは、診断結果を見て「私はこういう資質が上位にあるから」と、頭のなかでFIXさせてしまうこと。
自分の強みを自覚するという点ではいいのかもしれないけど、何か違うのではないか、という違和感がぬぐえないのです。
ミイラ取りがミイラになる?「私はこんなひと」という思考が自分自身を縛り付けてしまう可能性には用心しなくては、と思います。

こんなことを言っては元も子もない気がしますが、あくまでツール。そこまで信用しなくていい気がしています。どこまでも信用すべきは、ほかならぬ「自分自身」。そして自分(=人間)が生き物である以上、変わり続けるもの。
自分の内面という、とらえがたいものをカテゴリ化した34のワードで視覚化してくれて、「自分自身について考える一助」とすれば、役割は十分果たしてくれるのではないかと思っています。

177の質問の中には、答えに窮するものもけっこうありましたし、時間オーバー(20秒で強制的に次の画面になる)で回答できなかったものも。
とはいえ、それも含めた分析になっているはずだろうし、これだけの影響力があるツール。なんのかんのと屁理屈言わないで、おとなしく診断結果を直視しなさいよ、とたしなめる自分がいることも確かです。

自己開示、自己肯定感、自己啓発、自己・・・。
昔は「自分探し」というフワッとした言葉がはやっていた気がしますが、今はもっと、ある意味シビアですよね。(※「自分探し」といえば羽海野チカさんの「ハチミツとクローバー」が有名ですね・・)
人生とか成功とか仕事とか転職とか起業とかお金とか投資とか、そういったものに「自己なんとか」はぴったりと密着していて、うまく言えないけど、ちょっとしんどいな、と。
そんな風に漠然と感じている自分がこの診断ツールを使うこと自体、逆説的な気がしなくもないですが、漠然とした感情があるからこそ、きっぱり言語化してもらいたかったのかもしれません。

ストレングスファインダーで診断してみて、導き出した自分なりの考察は、いささか邪道なのかもしれません。でも、これはあくまで「自分を発見するツール」なので、その人にとっていい使い方や解釈をすればいいのかな、と思っています。
何より大事なのは、導き出された資質をどう捉え、どう活かすか。その道筋を考え、歩き出すこと
ストレングスファインダーは、自分が気持ちよく生きていける、そのスタート地点の「ひとつ」を見せてくれるツールなんだと思っています。

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