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ラグビーのイノベーションからネクストソサエティへ!

こんにちは。
スクラムヒューマンパワー代表 日原 達仁です。

私の記事を読んでいただいて、ありがとうございます。

ラグビーユニオンは1995年にIRBが選手への報酬の制限を撤廃し、
プロ化を容認するまではアマチュアスポーツでした。
ネルソン・マンデラ大統領時代、アパルトヘイトの影響により、
IRB主催大会から除名されていた南アフリカが初開催とともに初出場を、
そして初優勝を果たしました。

「インビクタス 負けざる者たち」という映画を
観たことがある方も多いのではないでしょうか。
クリント・イーストウッド監督による、
実話をもとに描かれた人間ドラマです。

アフリカ初の黒人大統領となったマンデラは、
アパルトヘイトによる人種差別や経済格差をなくし、
国をまとめるためには、95年に自国で開催される
ラグビーワールドカップでの優勝が必要と感じ、
代表チームのキャプテン、ピナールとの接触を図ります。
スポーツを通じて人種差別問題へ立ち向かい、
未来の明るい社会をイメージしました。

ラグビーのイノベ‗2

長い監獄生活から大統領へ。ネクストソサエティです。
イノベーションを起こしました。
ワールドラグビーはプロ化を宣言し、
プロラグビーチームやプロの指導者、選手が誕生しました。
日本国内でも多くの外国人選手と企業チームはプロ契約を交わし、
ラグビーで食べていける選手が増えました。

日本選手も海外チームからプロ選手が誕生します。
25年経過した現在では、日本人にもプロ選手が多くいます。
アマチュア時代、ラグビー選手は移籍できない規定となっていましたが、
現在は移籍可能となりました。人材の流動化です。

日本国内のラグビー最高峰、トップリーグも
来シーズンから新リーグが始まり、
プロチームが誕生することになりそうです。

日本は現在、最大の問題に直面しているように思います。
終身雇用、輸出戦略、官民協調。
「イノベーションを起こす」とは、技術的な革新のことをいいます。

クリーンファイターズ時代は、
選手それぞれが様々な業種の企業で仕事をしていました。
雇用の確保から選手の教育の仕組みをつくり、
受け皿となる環境を整備します。
積極的に県外からの移住をすすめ、
トップリーグで活躍した選手も所属するようになりました。

所属企業も地域から愛され、必要とされる人材の育成に特化しました。
所属選手にトップリーグからオファーがあったときは、
問題もありましたが、快く移籍を受け入れ
人材の流動化にも対応していました。

ラグビーのイノベ‗1

頭脳労働から肉体労働まで、
臨機応変に対応できるラグビー選手の素晴らしさ!
ラグビーは倫理感をもって、
規則・ルールについてはあまり口うるさく言いません。
時間厳守、整理整頓、挨拶をすること。
ルールというよりマナー、規律面ですね。
酒も煙草も、本人の責任で自由に、
しかし社会に迷惑をかけないようにとだけは、
口を酸っぱくして伝えました。

アウェーでの試合も、試合後にはロッカー清掃をし、ごみは持ち帰ります。
最後は監督である私が最終確認をし、ごみが落ちていれば拾いました。
チーム名がクリーンファイターズですから、細部までこだわります。
全てが白、クリーンファイターズという看板、プライドです。
相手チームにまたクリーンファイターズと試合をしたいと思って欲しい、
これも顧客の創造です。

業務用洗濯機メーカーのチームでしたので、
試合後に相手チームのユニフォームを洗濯することもありました。

30年前はラグビーチームを所有する企業も、製造業がほとんどでした。
現在は情報関連企業のチームも増えてきています。
廃部や統廃合されるチームに製造業が多くあります。
日本ではこれまで、製造業の雇用安定に社会基盤をおいてきました。
しかし情報化社会が進む中、野球ではソフトバンクや楽天などが
イノベーションを起こしました。
楽天と言えば東北、ソフトバンクと言えば九州というように、
地域拠点にそれぞれのチームを特別化するマーケティングで、
社会を巻き込みながら地域と共存してスポーツを盛り上げています。

ネクストソサエティの到来、若年人口の減少、
労働人口の多様化、製造業の変身…
企業と組織のリーダー、
マネジメントの機能、構造、形態の変容です。主体変容です。

次回はスクラムヒューマンパワーが提案する、
人材のイノベーションをお伝えいたします。


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