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スポーツにメンタルトレーニングが必要な理由 中編

こんにちは。
スクラムヒューマンパワー代表 日原 達仁です。

私の記事を読んでいただいて、ありがとうございます。

元ラグビー日本代表である五郎丸選手の活躍は、
まだ記憶に新しいのではないでしょうか?
五郎丸選手の活躍の陰には、
荒木香織さんというメンタルトレーナーがいました。


あの「五郎丸ポーズ」も、五郎丸選手と荒木さんで作り上げた
「プレ・パフォーマンス・ルーティン
(パフォーマンス前に行う準備動作)」
なのです。

五郎丸選手の活躍については、様々なメディアで報道されていたので、
この動作がお祈りやゲン担ぎという訳ではないということを
ご存じだと思います。
「メンタルのような目に見えないものと戦うのは嫌だった」と
語る五郎丸選手が、できる限りわかりやすく、目に見えて、
努力して取り組む意義のある方法として、取り入れたものです。

プレ・パフォーマンス・ルーティンは、
そのパフォーマンスを行う際に生じるであろう様々な雑念を取り払い、
ルーティンを正確に行うことだけに集中するためのもので、
スポーツ心理学の研究によって、1980年代には
「ルーティンを持っている選手の方が、
持っていない選手に比べると成功体験が多い」
ということが明らかになっています。

プレ・パフォーマンス・ルーティンは、
1.その動作をすることによって、続くプレーをスムーズに行える
2.外的および内的障害の排除
3.プレーを修正しやすい
4.ストレスの軽減

と、大きく4つの効果があるといわれています。

プレ・パフォーマンス・ルーティンは作り上げるのに時間がかかりますし、
その過程は決して簡単なものではありません。
しかしこのスキルを体得したことによって、
五郎丸選手は安定したキックを蹴り続けることができました。
ワールドカップの後には、
「プレ・パフォーマンス・ルーティンがあってよかった
なかったらどうなっていたかと思うとぞっとする」と話されたそうです。

プレ・パフォーマンス・ルーティンには、
目的を明確にすることが大切ですし、
なんのためにそれをするのかを理解することによって、
より効果を発揮します。

荒木香織さんの『ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」』という本は、

ラグビー日本代表メンタルコーチとして、ワールドカップの快進撃を支えた筆者の初著作。五郎丸のあのポーズは、どうして生まれたのか。何の意味があるのか。二人三脚で「ルーティン」を作りあげた筆者だから書ける秘話がいっぱい。最新のスポーツ心理学から導き出された「メンタルの鍛え方」は、アスリートはもちろん、一般社会で働く人にもきっと役立つだろう。

とても興味深い内容が書かれているので、
アスリートのメンタルトレーニングに興味のある方は
是非読んでみてください。


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