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クリーンファイターズの軌跡 ~限られた予算で強いチームを作る!~ 5

こんにちは。
スクラムヒューマンパワー代表 日原 達仁です。

私の記事を読んでいただいて、ありがとうございます。

チームの練習は夜19時、20時から、
残業を終えて練習に参加する選手もいます。
22時まで週3回のチーム練習があり、
練習が無い日は私はウエイトトレーニングをしていました。
ただの勝利意識だけでは継続することは難しかったと思います。

労使協議会のあとから、
私は「何のためにラグビーをするのか」を強く意識し始めます。
学生時代、ニュージーランドに遠征した際に、
とあるクラブチームの練習に参加したときのことを思い出しました。
そのクラブチームの選手達は、皆とてもイキイキと練習をしていたのです。
仕事着のままやってきて、そのまま練習に参加する選手もいました。
練習が終わればクラブハウスでビールを飲みながら、
楽しそうに仲間と談笑します。
ラグビーが国技のニュージーランドでは、誰にも強制させない、
自主性、主体性、自立したクラブチームが存在していたのです。

私はいつしか、
「地域に根付いたチームを創りたい」と考えるようになりました。
クリーンファイターズは山梨県が活動拠点です。
山梨県でのラグビーの普及、発展、
多くのラガーマンを育成したいと思うようになりました。

TOSENラグビーも、人材確保の問題もありクラブ化を模索していました。
しかし当時は、ラグビーはアマチュアスポーツという考えが根強く、
企業がチームを支えるのが一般的でした。
しかし経済状況の悪化は企業スポーツにも影響が出始め、
休部、廃部するチームも後を絶ちません。
職場の支援がなければ継続は難しい状況です。
仕事にラグビーに、必死に取り組みました。

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様々な思惑を抱きつつも、
チームは3年目、関東社会人2部リーグに昇格しました。
現在もトップリーグで活躍している
NTTコミニュケーション(旧NTT東京、関東)など、
ラグビー有名大学出身の選手が所属しているリーグへの仲間入りです。
ほとんどのリーグ戦は都内で開催されていたので、
なるべく経費を掛けないように全員でマイクロバスでの移動です
選手も23名と登録ぎりぎりで臨みました。

私たちは全勝でリーグを勝ち進み、最終戦NTT東京とぶつかります。
NTT東京も全勝で勝ち進んでおり、勝てば1部昇格が目の前です。
選手達の気合も入ります。私もキャプテンとして特別に気合が入ります。
ようやく大学時代に
レギュラーを取れなかったうっ憤を晴らすビックチャンスがきました。
地元のTV局も初めて試合に同行し、
一泡吹かせるぞ!と、皆意気揚々としていました。


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