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灘中受験ドキュメント

ひぐらし坂の母でございます。

数年前に中学受験を終え、無事に開成中学に合格しました。
このnoteでは息子の中学受験を振り返り、親子のメンタルを最強にするための考え方をお伝えしています。

中学受験は究極的には【親子のメンタル】が重要です。
特に【母親のメンタルが9割】というのが私の持論です。
このnoteの基本姿勢はプロフィールをご覧ください。

さて。
一生に一回の中学受験。
東京在住の我が家は、早いうちから開成中学を第一志望にして勉強を続けておりました。
その過程で灘中の算数に出会い、塾の先生の勧めもあって神戸に遠征して灘中を受験することになりました。
息子にとっては初めての受験本番が灘中となりました。

今回は、数年前の灘中受験の体験談をまとめます。
とはいえ勉強のことはよくわかりませんし、東京の母親の目線でのドキュメントとなります。
関西の親御さんからみたら当たり前のことでも、新鮮な体験がいくつもありました。
お気軽に目を通していただければと思います。

灘中受験は三教科で二日間!

関西の方にとってはなにを当たり前なことを・・・と思われるかもしれませんが、関東の受験生からみたらかなりビックリしました。

灘中は1月中旬の土日の二日間、三教科の受験となります。
1日目は国語・理科・算数、2日目は算数・国語。
え?国語と算数が二日間あるの?
まずビックリしたのはそこでした。

6年生の夏以降に本格的に灘中対策をするようになってから、1日目と2日目の違いがよくわかるようになりました。
どちらも簡単ではありませんが、タイプが違うテストになります。
これがとても厄介なのです。
うちの子もそうなのですが、関東の算数大好き男子が好きなのは灘中の2日目の問題でしょう。
難易度は日本一。
それがとても楽しくて、絶対に現地で2日目の算数を解きたい!
というのがわざわざ神戸まで遠征して灘中まで行った理由です。
なんだかんだ言っても、灘中は算数に始まり算数に終わります
算数が得意でなければまず始まりません。
逆に算数が大好きであれば、それだけで灘中を受験する意義はあるでしょう。

国語の1日目の問題は関東ではあまり見かけない問題ですので、灘中対策を進めるうえでネックとなりました。
知識もさることながら、国語的なひらめきみたいなものが必要です。
息子は意外なことに灘中1日目の国語がものすごく得意になりまして、とくに漢字しりとりに関しては神がかり的でした。

逆に2日目の国語は開成や筑駒の国語の対策をしておけば何の問題もありません。

ウチは理科があまり得意ではなかったので、一番のネックとなりました。
灘中の理科はやはり大変で、基本的な知識が危ういとお話になりません。
8割得点しておかないと合格は確実とはいえないというハイレベルな入試です。

そして、得意の社会が無いというのが灘中の特徴。
理科の失点を社会で補填&プラスαするというのがウチの子のパターンなので、厳しい戦いになると覚悟しておりました。

灘中受験の注意点

灘中受験に際して、塾から注意事項がありました。
これは関東の中学ではあまり聞かない内容なので、どの程度きちんとしなければならないのかというのがよく分からないまま受験当日を迎えました。

まず、筆箱の持ち込み禁止ということ。
テスト中に机の上に筆箱を出してはいけないので、鉛筆や消しゴムを輪ゴムでくくってもっていきました。
バラバラにならないように注意しなければなりませんし、人によっては鉛筆の芯が折れないように一本一本輪ゴムを巻いていた子もいます。

また、鉛筆や消しゴムに文字が書いてあるものはダメとも言われました。
カンニング防止ということなのでしょうか。
ウチはシンプルな鉛筆とシャープペンシルを使っていたのでそのまま持参しました。
特に注意をされなかったので大丈夫だったのでしょう。
消しゴムはMONOを使用していましたが、ケースを外して持ち込みました。

それに、着ていく洋服にも文字が入っていないものにするようにと注意されました。
ウチの息子はそもそも無地かボーダーの服しか着ないので問題なかったのですが、ロゴや文字が入った服を持ってきていた子は違う服に着替えていました。

このあたりのことは実情がよく分からないまま受験が終わって東京に帰ってきてしまいました。
実際のところどうなのでしょうか。
灘中受験の子たちにはあたりまえの常識なのでしょうか?
それとも塾の先生が念のため注意しているだけなのか、よく分かりませんが、少なくとも灘中からオフィシャルにはそんな注意はなかった記憶がありますので、実際のところどうなのでしょうかね。
灘中受験に詳しい方がいらしたら教えていただきたいです。

花道!!!

そしてなによりびっくりしたのは、保護者が花道を作り子供たちを送り出すことです。
通路の左右に保護者が並び、受験会場に向かう子供を激励します。
この花道の送り出しは、塾ごとに順番で行うようです。

関西には中学受験の有名塾がいくつかありまして、塾ごとにカラーがあります。
浜、希、日能研、馬淵・・・
受験会場には保護者待機室が準備されているのですが、そこも塾ごとに分かれて待機します。
会場にはそれぞれの塾ののぼりが立てられているので、自分の塾のグループのところに行くことになります。

2021年はコロナ対策で待機室も花道もなくなるのでしょうか?
灘中受験名物なので、これができなくなるのはちょっと寂しいと感じる親御さんも多いことでしょう。

ウチは東京で関西の某塾の講座を受講していたので、控えめに花道に参加しました。
これは思い出深い良い経験になりました。
また、テストの前日と1日目の後に行われる直前講習も神戸の校舎で受講できました。

関西の塾は本当にすごい

関東の塾と関西の塾の決定的な違いは塾とのかかわり方の濃度
関東の塾は基本的に家庭学習が基本ですが、関西は全部塾にお任せです。
なので、塾の拘束時間が長時間になるようです。
夜は22時くらいまで塾で勉強し、帰宅したら寝るだけというサイクル。
これは関東ではなかなかないスタイルですね。
勉強に関しても、関西の塾の先生はきっちり管理してくれるので親御さんはほとんどノータッチでOKだとか。
本当に羨ましいですね。

ウチは東京にいながらにして、比較的関西スタイルで受験を切り抜けました。
勉強のことは基本的に塾の先生にがっつりお世話になりましたし、自習室で21時まで毎日カンヅメで勉強していたので、帰宅したらお風呂に入って寝るだけでした。
家で勉強することはほとんどなく、直前期は朝から晩まで塾にこもっていました。

灘中受験のために神戸に遠征した時も、息子はほとんど塾にカンヅメになっていました。
そのおかげで私は自由時間がたっぷりあったので、2日間神戸をあちこち観光していました。
息子が受験なのに遊んでいたなんて!と言われたこともありますが、一緒に受験したり勉強したりすることもできないので、親は親で楽しんだほうが良いじゃないですか。
せっかく神戸まで来ているのですから!

特にフロインドリーブ本店は本当に素敵なカフェでした。

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お時間の余裕があればぜひ!

おっと。
灘中受験から脱線してしまいました。

親ができることは神頼みだけ

受験当日、親にできるのは神頼みだけです。
東灘区に住んでいる知人に、弓弦羽神社というのがあると聞いたので行ってきました。

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名前を見ても分かる通り、羽生結弦選手のファンの聖地ともいわれています。
八咫烏がシンボルなので、スポーツの神様(特にサッカー)として有名でもあります。
もちろん合格祈願のお守りもありましたので購入してきました。

灘中からはゆっくり歩き、途中で道に迷いながら行って30分くらいでした。
とても歴史のある素晴らしい神社でしたので、受験の待ち時間のお詣りにおススメです。

合格発表!

二日間の受験を終え、翌日には合格発表です。
ウチは2日目の受験後すぐに東京に帰ったので、塾の担当者に合格発表と結果書類を受け取ってもらいました。

ちなみに今年は合格発表は翌々日となったようです。
一日発表が遅れることで、関西の受験事情が変わるでしょう。
灘中に合格していれば受験しなかった学校にも、灘中ガチ勢が来ることになるので、例年よりも乱れる可能性がありますね・・・

灘中は合否だけでなく、各科目の得点まで教えてくれます。
手間がかかるでしょうけれど、これはとても役に立ちます。
東京の学校もこれをやってくれたら良いのに・・・と思います。

さて。
ウチの息子の合否ですが・・・
結果は不合格でした!

あれだけ塾の先生に「三冠を目指せ!」とか「合格通知は3つだ!」とか言われていたのに・・・

敗因は理科でした。
テストが終わったあとに理科の手ごたえがなかったと息子本人が言っていたのですが、やはりダメでした。
算数と国語はきちんと得点できていただけに悔しい結果となりました。

実際の結果をアップしようと思っていたのですが、いくら探しても灘中の書類が見つかりませんでした。
焦らないようにしていたつもりですが、やはりバタバタしていたのでしょう。
どうやら失くしてしまった模様です。

灘中に不合格だったことで、息子の目の色が変わりました
本番1校目の灘中が不合格だったことで、いよいよ本気モードになったのです。
ウチは埼玉も千葉も受験しませんでしたので、次は大本命の開成です。
東京に帰ってきてからは、親の私が見てもガチで攻めの勉強に取り組んでいました。

東京からわざわざ遠征した灘中受験ですが、本人にとっても親にとっても、本当に良い経験となりました。
そして灘中受験にガチで取り組んでいる関西の受験生たちの姿を目の当たりにして、さらに身が引き締まりました。
この灘中不合格の無念が開成合格への最後で最強のエネルギーになりました。

1月はまだまだ伸びしろだらけ。
受験前日まで無限に伸びます。
1月に合格をもらっても、不本意な結果だったとしても、最後まで粘ったもの勝ちです。
本当に最後の最後まであきらめないで頑張って!

算数大好きな子ならぜひ取り組んでください。中数の増刊号
全部やる必要はないですが、ウチは塾の先生に問題をピックアップしてもらって6割くらいをやりました。
算数はいくらやっても良いので、最後まで攻めの姿勢でがんばってくださいね。

灘中の算数は、筑駒・開成・麻布を目指す算数少年たちにも有益です。
攻めの勉強には欠かせない灘の算数です。

受験前泊に持っていって良かったものはこちらの記事にまとめています。

母親のマインドチェック

・最後の最後まで粘ったもの勝ち
・親は日々の生活のフォローと神頼みで応援
・結果がどうであれ次への糧とする
・とにかく我が子の頑張りを見守る
・本番に挑む我が子を本気で応援する
・周りの雑音に流されず、親としてしっかり軸を持つ
・親は親でリラックスして楽しみを持つ

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