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御礼185 柿とり

今年も柿が沢山なりました。

ヘッダー画像に、飛行機が写り込んでいるのが見えますか?

私も柿とりに挑戦しました!

「柿とりに挑戦!」なんて言うと、都会の人みたいですが、子供の頃から毎年やっています。笑

今は通販でおなじみの “高枝切りバサミ” を使っていますが、子供の頃は曾祖母(としょさん)が作ってくれた竹の先を2つに割った “柿とり棒” を使っていました。

わたくし、この写真の少し前に髪の毛を 13cm切りまして、この長さです。
寝ている時、髪の毛が背中の下になって寝返りが打ちにくくなってしまうと 13cm切る… その繰り返しです。
つまり美容院は年に 1回しか行きません。

こちらが収穫した柿です。いろんな人にあげています。

今年の柿は少し小ぶりです。
…というのも、毎年 柿の実がまだ青い頃に 父が間引いてくれていたので、これまで 1つ1つの実が大きかったのです。

働き者だった父が 昨年の12月22日に亡くなってしまい、今年は誰も柿の実を間引く人がいませんでした。
父は無口な人で、自分が何をやったか主張することもなく、日々の仕事を淡々とこなしていました。

父が、柿とりに関してよく言っていたのが
「上の方の実は鳥さんに残しておいてやってくろ。鳥だって食べる物がなくっちゃ、かわいそうだ」
というセリフです。

父は自分が小学生の頃、両親を亡くし、いつもお腹を空かせて育ったので、鳥の空腹まで気にしてしまうのでした。

実はうちには、写真の他にも 5本くらいの柿の木があります。
その内の 1本は渋柿で、そのままでは渋くて食べられません。渋柿は、父がクルクルと皮をむき、紐で10個くらいずつにまとめて軒下に下げ、干し柿を作ってくれていました。
毎年その時期は、縁側に柿のカーテンがあるわけです。
ずいぶんと時間のかかる作業だったと思います。
もっともっと父をほめてあげればよかった。

たくさんの干し柿が下がった軒下は いかにも “田舎の家” という感じで、太陽を浴びた渋柿たちが甘くなるのを待っているかのようでした。

あー写真を撮っておけばよかったなー… と後悔しています。

「父ちゃん、ありがとう!」毎日、毎晩、口に出して言っています。

ちょっとしんみりしてしまって、すみません。

さて、これまで “紋白蝶” さんで毎週土曜日更新していた『新ひぐらし日記』ですが、サイトが整うまで不定期連載になってしまいました。

その話を編集担当さんから聞かされた時は、私もどん太も気落ちしてしまいましたが、今まで幻冬舎さんの『アクマノクマ』と 2本 並行して連載していて、柿の実をとる余力もなかったので、これからは母の畑仕事も手伝いつつ、日々を楽しんでいこうかな、と考えております。

そんな訳であまり書けていなかった、この『御礼』の記事もこれからはもう少しまめに書いていこう!と思っておりますので、みなさん またよろしくお願いします。

下記が noteさんから届いた “うれしいお知らせ” です。
いつも私の漫画を読んで下さって ありがとうございます!

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「せっかく この世に生まれてきたのだから、1冊でもいいから自分の本を残したい」子供の頃から本好きだった自分の夢をかなえるべく、エッセイ漫画を描いています。よろしくお願い致します。