silence. #7
吐息のような唄声ー。
決して大きな声ではない。柔らかく夜を包むように、ひとつひとつ、音の粒が芯に響いてくる。
(子守唄だ。)
ヒグチは手を止め、いつの間にか聞き惚れていた。
真向かいにいたフクロウは徐々に減速していき、草むらへ降り立つとそのまま眠ってしまった。
それを見届け、アピスは歌うのをやめた。
「やべぇ....予想以上、、とんでもねぇで、姫様。。!」
ヒグチは興奮気味でアピスを見上げると、少し、寂しい顔をしていた。
「...。無闇に傷つけあうのが嫌いなんだ。
そのフクロ