うつ病患者の乳がん治療　〜医者が怖いその２

話は前後して申し訳ないのだけど、手術が終わって抗がん剤治療前に歯の治療のため歯科医に行った
その時の医者からの説明が頭に入らず、とりあえず歯医者に行ってみた
近所の初見の歯医者だけどまぁいいだろう
行って説明すると歯医者は自信たっぷりに答えた
「がん患者の治療は前にも経験あるから安心しなさい」
「うちはなるべく歯を抜かないで治療するからね」
「元ある歯を大事にするから」
あとは他の歯医者でも説明されるようなエナメル質の歯がいかに丈夫か、虫歯菌が強力かと言う昔ながらの説明を受けた

まるで説教するが如くマウント気味に長めの講釈を聞いて受付に行く

「歯のクリーニングに7回通っていただきます」
え！？1ヶ月後に抗がん剤治療始まるのにクリーニングだけで2ヶ月以上通えと？？？？？

びっくりして何も言わず帰宅し、次に乳腺外科の医者にそのことを伝えると
「クリーニングに7回？なんかちょっと…こちらで歯医者を紹介します」

そうして手術した総合病院の歯医者さんに行くと
「左の親知らず上下とも抜きましょう」
「抜歯後は元の歯医者さんで抜糸してもらって、後は虫歯があれば治療してもらってください。紹介状を書きますね」

そして最初の歯医者に紹介状を持っていき、Ｃ病院で抜歯してもらうことになったのでこちらで抜糸してほしい旨を伝えると受付の女性たちの顔色がサッと青ざめた
受付「え？どうして他の病院に？」
わたし「あ…クリーニングに7回と言われたことを乳腺外科の先生に伝えたら他を紹介すると言われて…」
受付「相談してもらえたら回数減らせますけど…」

え？そうなの？
じゃあ7回にも分けるのなんで？

わたしの地域は虫歯を複数回に分けて治療する病院が多く、一回で治してくれないので歯医者に行かない人が多いのです…
今通ってるところは最初に治療を一気に終わらせるか分けるかを聞いてくれるのでそこにしてる…
なんで細かく回数分けるのか逆に教えてほしい

紹介状を持って歯医者に伝えたようで、紹介状を封も開けずに持ってきた歯医者はめっちゃ怒っていた

「歯を抜かずに治療しようとしてるのになんで抜くんだ！！！」

わたしに言われても…

そこから地獄の20分が始まった

「みてみなさい、この写真！！この歯をなんで抜くんだ！」
「ここの歯にこの歯を移植して使いたいくらいだ！！」
「あなたすごく雑な治療を受けてるよね！」
「僕はこんな雑な治療には加わりたくない！！」
「だいたいなんでその医者は他の歯医者を紹介する前にこっちに電話してこないんだ！失礼だ！」

「僕は大病院の下請け歯医者じゃない！！！」

これを20分繰り返し繰り返し…

「だいたいあなたもかわいそうだよね！がんになってうつ病でこんな治療受けて…」ちょっとだけ沈黙

そうですよ、あなたうつ病患者に当たり散らしてるんですよ
もう帰りたい

結局、紹介状は封を開けずにつっかえされ、何も悪いことしてないと思うのに半泣きで家路についた
受付の女性をチラリと見ると露骨に目を逸らされた
謝罪もないのか

もうやだ、なんでこんな医者に当たるの
プライド優先で患者のこころなんてみてもいない

どんな医者も最初だけは優しいのだ
愛想良く、気遣う
でもそれはただのテンプレートで
そこから徐々に素の顔が出てくる

田舎だからなのかな？
それともわたしが引き当てる確率が高いの？
出会う医者でいい人だなって思うお医者さん、3割くらいしか会えないのだけど

だから心療内科の先生でも、仕事が進まないとか、眠れないとか、そんな相談しかしてなかった
今の心療内科の先生が本当にいい人で、1年半くらい経ってからプライベートな話をするようになった
それくらい医者には警戒してる
もうほんと怖くてしかないですわ…