世界の崩壊を望んでいる
「人間は誰しも、心のどこかで世界の崩壊を望んでいる」みたいな文言を何かの本で読んだことがある。
世界の崩壊。それは大震災による破壊か、核戦争による荒廃か、大洪水による水没か、もしくはコロナウイルスのような凶悪な細菌による人類滅亡か。
少し考えただけでも恐ろしい。
とはいえ、本当に世界の崩壊を望んでいる人はいるのかもしれない。
退屈な日々、同じことが繰り返される毎日、道徳や倫理観が押し付けられ、他人から生き方を問われる。もしかしたら、そうした日常に辟易としている人、苦しんでいる人はいるのかもしれない。
若い子たちを中心に異世界転生モノの小説や漫画、アニメが流行っていると聞いた。(異世界転生とは、現実世界で死もしくは何かの拍子に異世界に転生し、転生特典と呼ばれるスキルをもらい、異世界でチート無双する系の物語のこと。基本的に主人公は、現実世界でニートや無職などの劣等生であるが、転生後は最強クラスに位置し、女性キャラにモテる設定になっている)
こういった物語が人気になるのは、現実世界への不満(自分の社会的ステータス)や別世界でやり直したいという想いが、若い子の深層心理に隠れているからだと思う。彼らは新しい世界に逃避したいのだ。
ただ忘れてはいけないことがある。物語には、ハッピーエンドとバットエンドがある。バットエンド、つまり世界の崩壊=絶望が待っている。
▼畳職人のブログ:https://phkkoomde.com/
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