【試験工程】テスト設計の失敗を回避する3つのポイント
テスト設計において、要件定義書を読み込むことが何より重要だということは、理解していただけたでしょうか。
テスト設計に近道はありません。要件定義書を読み込むことは難しいことですが、ポイントがあります。ここでは、そのポイントを3つ紹介します。
要件定義書を結論から読む
要件定義書の中でも、機能を説明するドキュメントは複数あって、どこから読めばいいか分からなくなっていませんか。ひとつずつ、頭から最後まで読まなければいけないと思いがちですが、要件定義書は、教科書とは違います。重要な結論を最初に読むことで、全体の機能が把握しやすくなります。
要件定義書の厳密性を確認する
要件定義書に書かれている内容があいまいだと、機能もあいまいになり、テスト設計まであいまいになってしまいます。テスト設計を行うには、内容を確認して、厳密にする必要があります。
例えば、エラーログが出力されると書かれていても、どのような種類のエラーなのか書かれていない場合、あいまいなテストになってしまう可能性があります。
要件定義書の漏れ・情報不足をチェックする
要件定義書の情報が欠けていたり、不十分だったりすることがあります。単純に漏れている場合もあれば、要件定義を行った担当者と、クライアントとの常識や暗黙の了解で省かれている可能性も考えられます。後になって、「そういうつもりではなかった」ということが起きないように、常識や暗黙の了解で、要件定義書に書かれていないことも、テストしなければなりません。
例えば、エラーログが出力されることは当然だと要件定義を行った担当者とクライアントが思っていたり、単純に書き漏れていたりした場合、要件定義書にエラーログが出力される仕様が書かれておらず、結果的にテストが漏れてしまうかもしれません。
いかがでしたでしょうか。テスト項目を決める際のポイントを3つに絞り説明しましたが、やはり一番大切なことは要件定義書を読み込むことだといえますね。これらの手順を踏んだあとは要件定義書を作成した方にレビューをしてもらうのがいいでしょう。
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