『町おこし』のほとんどが上手くいかない理由
資本主義のルールを上手に使うなぁ〜といつも感心する人物が西野さん
下記内容も的を得た考察で、同じくローカルで実践している私も同感で、情報分析は共感します。
彼はタレントであり独自の組織を持ち、参加人数も多く、その先を目指しているのでこういうことは実体験でいろんな経験してるんでしょうね。最後は人間性の内面を納得できる方向で説明できるのは素晴らしい。
今、人口が急速に減っている日本では、いたるところで「町おこし」がおこなわれてると思うのですが、そのほとんどが、まるで『シムシティー』のように“神目線”で進められている「町おこし」のように感じます。
でも、たぶんそれじゃ無理なんですね。
町おこしを進めるも、止めるも、「『地元住民の感情』が全て」といっても過言じゃなくて、そんな理屈どおり、計算どおりには『人』は動かないんですね。
やらなきゃいけないのは「地上戦」で、どれだけ忙しくても、リーダーは、式典の時だけ顔を出すんじゃなくて、普段から地元に何度も何度も足を運んで、なんなら住んで、地元の子供達や、オジちゃんやオバちゃんや、爺ちゃんや婆ちゃんと、一緒にタコ焼きを食べたり、ビールを呑んだりして、たくさん話を聞かなきゃいけない。
もう一つ、町おこしに必要なのは「外野の声」
それともう一点。
今、言ったことは、ずっと地元にいる人間なら、そこまで難しくないんです。
子供の頃からそこで生まれ育ち、信用も獲得しているので。
ただ、地元を盛り上げるのに必要なのは、「外の情報」なんですね。
地元にずっといる人間ほど、地元の価値を理解できていないから。
たとえば、今、大阪でIRが進んでますが、僕の海外の知り合いが口を揃えて言っているのは、「日本まで行って、カジノなんてしないよww」なんですね。
「日本は、すごい近い距離に、いろんな観光スポットがあって、美味しいものがたくさんあるんだから、時間とお金はそっちに使うよ」という……まぁ、一行にまとめると「カジノより新鮮なお刺身」というのが、日本の外にいる人の本音です。
でも、ずっと日本に住んでいる人にしてみると、お刺身の異常な戦闘力の高さが分からない。
なので、後回しにしてしまう。
みたいなことが各田舎で起きていて、御多分に漏れず、川西でも、地元の人が景色を壊そうとしていて、外の人が「いやいや、この景色は財産だから、壊しちゃダメだってー」みたいなやりとりが生まれています。
なので、話をまとめると、町おこしに必要なのは、「徹底した地上戦」と「外野の声」の2点という、かなり月並みな結論でごめんなさい。
ですが、これが机の上ではなく、現場で拾ったデータです。