見出し画像

10年間想い続けた人に振られ、今思うこと。

新年早々暗い話題だが、失恋をした。
自分にとっては大失恋。
10年間秘めてきた思い。
あっけなく終わった。
告白をする前に、今付き合っている彼女と結婚すると言われた。
正直、告白するのやめようとも思った。
(彼女がいることは知っていて、結婚が決まる前に伝えたい!と思って呼び出したのだが、時すでに遅し・・・)
でも、きっと、今日がこの人と会える最後のチャンス。
そう思って勇気を振り絞った。

相手は学生時代から仲の良い友達で、知り合った時から私の片思いは始まった。だが、当時彼には年上の彼女がいて、「自分には到底手の届かない存在」だった。だから私は、友達として仲良くなることに徹した。
そして順調に「仲の良い友達」になることができた。
バイトも同じで、家も近くて、よく二人で近所のスタバに行ったりした。
そのうち私にも彼氏ができた。
でも、彼への気持ちは変わることなく、彼氏とは別枠で、私の中では「特別な存在」でい続けた。彼が彼女と別れ、私も彼氏と別れ、シングル同士になった二人は、もっと頻繁に遊ぶようになった。
二人でカフェ、ご飯はもちろん、ドライブして買い物行ったり、彼の家で映画を見たり、流星群を見に行ったり、一緒にご飯を作ったり、公園で絵を書いたり、美術館に行ったり。
今思うと完全にデートだよな?と思うけど、当時はこれら全て「友達として」遊んでいただけだった。そう思うようにしていた。私にとって彼は手の届かない存在。あまり舞い上がらないように、期待しすぎないように。自分の気持ちが相手に伝わらないように、精一杯隠し続けた。
内心ものすごく好きだったのに。いつも会う前はドキドキワクワクして、着て行く洋服で悩んだり。

知り合って5年が経った頃、ターニングポイントがやってきた。
二人ともアメリカの大学を卒業後、日本で就職をした。
日本に帰ってきてからも、相変わらず二人で会ったりしていた。
私はその関係が心地良くて、満足していた。
ある日、彼に告白された。
もう嬉しくて心臓が飛び出るかと思った。
「手の届かない存在」だった彼が、私のことを好きだと言っている。
信じられないくらい嬉しかった。
だが、私は断ってしまった。
正直、YESって言ってしまおうと思った。けど、当時の私は「付き合う=いつか別れる」と思い込んでいた。まだ結婚も考えたこともなく、このまま付き合って、いつか別れたら、今のような関係ではいられなくなる・・・それが嫌で、「友達のままがいい」と言ってしまった。
彼はすぐには納得できない様子で、諦められないと言った。

その後数ヶ月は連絡がなく、
私は何度も考え直した。こんなに一緒にいて楽で、楽しくて、価値観も好きなものも一緒で。すごく好きな人。特別な人。
でも、一度答えを出した以上、もう後戻りはできないと、自分に言い聞かせ。自分の選択を正当化するためにマインドコントロールをした。
「きっともっといい人がいる」、「忘れよう」と。

数ヶ月後、また元の友達に戻った。
彼は諦めたのか、まだ思ってくれているのかわからなかったけど、また二人で会ってくれるようになった。嬉しかった。

その後、私は日本を離れた。
その頃から、連絡頻度はどんどん減っていった。
でも1年後、台湾に会いにきてくれた。
私はすごく嬉しくて、舞い上がっていた。彼への好きがまた溢れ出そうになっていた。けど、久しぶりに会って聞かされたのは、彼女ができたということ。ショックだった。
けど得意な強がりで、動揺を隠し、祝福した。

それ以降、彼からの連絡は一切こなくなった。
私のメッセージに返事はしてくれるけど、明らかに以前とは違う。
冷たい感じが伝わってくる。
彼女ができたから、きっと彼女といい感じなのだろう・・と解釈し、私も彼の幸せを願い、連絡をしないようにしていた。こうなったのも、あの時自分が振ったから、自業自得だと、またいつものように自分の気持ちに蓋をした。

私にも彼氏ができたりしたけど、私の中で彼が特別なのはいつまで経っても変わらなくて。そのうち年齢的にも結婚を意識するようになった時、改めて彼じゃなきゃ嫌だと思うようになった。
出会ってから10年間。彼は私の中で特別でい続けた。この10年、色々な人と出会い、色々な経験をした。住む国も、職も、考え方も色々変わった。
ただ一つ変わらないこと、それは彼への想いだった。
「きっと彼は今の彼女とそろそろ結婚するだろう」
そんな気がしていた。
私にもうチャンスはない、分かってはいたけれど、いつも私の頭の中は彼でいっぱいで。せめて、この気持ち、伝えたいと思い、告白を決心した。

私の気持ちを伝え終わった後、彼は少し考えて、複雑な気持ちだと言った。
「タイミングが・・・」、「少し遅かったなぁ・・・」
「一度は好きだった人だから、、けど、ごめん。」

分かっていた。分かっていたけど、可能性が0%になった瞬間は辛かった。
彼が、彼女との結婚を考え直すまでには至らなかった。
私にそこまでの影響力はなかった。
彼の中で私の存在はそこまでのものではなかった。
そんなもん。
友達10年は恋人2年に負ける。
分かっている。
恋人として過ごす日々は、友達として過ごす日々よりずっと濃い。
たくさん色々なことを話し、色んなところに行って、たくさん思い出を共有してきたのだろう。喧嘩もして、お互いの良いところも悪いところも全部知って。たくさん考えて、彼は彼女との結婚を決意したのだろう。
分かっている。
けど、私は彼と「恋人」としての時間を過ごせなかった。
少しだけでも想像してほしかった。
まだまだ知らないことがたくさんある。話したいことがたくさんある。
私ともし付き合ったら・・結婚したら・・を想像して、たくさん考えた上で決めてほしかった。
でもそれは「できない」と言われた。
彼の彼女への気持ちが揺らぐことはなかった。
私は彼と結婚して、子供ができて、って想像に胸を膨らませていたけど、もうそんな未来はこないんだ。
そう思うと涙が止まらなかった。

もう一生会うことはないだろう。
今はまだ、完全に諦めきれてないけれど。
人の気持ちはコントロールできないから。
今、私にできること、それは、
10年間、私にトキメキと素敵な思い出をくれた彼に感謝をすること。
そして、彼の幸せを願うこと。
彼と過ごせた日々、楽しかった日々。それだけで私は幸せ者だ。
ありがとう。
そして、末長くお幸せに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?