見出し画像

[コラム]ネットワークエンジニアの現場から(8)1ギガとは何メガか?

キーワードのご紹介

皆さんこんにちは。セッテンくんです。
IT企業への就職を検討しているが、システムエンジニアリングの仕事ってイメージが付きづらい…。

そんな方に向けて、みなさんの興味とIT実務の接点をお届けしていきます。
今日のキーワードは、"ギガ"です。

日常との関わり

通信容量やファイルサイズを気にしてみると、メガ(M)やギガ(G)等と書かれているのを目にすることは多いかと思います。
スマートフォンの通信制限までの通信容量が少なくなってきていることを「ギガが減る」という人もいますね。
ちなみに、日常的にこう言っている人でも、本日のnoteを読んでいただけば、違和感のある表現だとは気付くと思います。
その一方、違和感を感じないくらいの理解度の人でも使う程、通信容量に対する関心が高いことや、スマートフォンでも"ギガ"単位の利用が一般的になっていることが分かる表現だとも思います。

ギガとは

主に情報量を表すビット(b)やバイト(B)の前に付きます。
単位の接頭辞のひとつで、10の3乗を表すキロ(K)、さらにその後10の3乗毎に、メガ(M)、ギガ(G)、テラ(T)、ペタ(P)、エクサ(E)、ゼタ(Z)、ヨタ(Y)…と続いていきます。
キロは重さを表すkg、長さを表すkm等で馴染みがあると思います。そうです、あのキロも単位の接頭辞なんです。
適切な単位の接頭辞を使って表すことで、桁数が見やすく、伝わりやすくなります。
日常でも桁の多い数字を表すのに10の3乗毎に","(カンマ)を入れることがありますね。
ちなみに、セッテン君に経験上、業務でよく出てくるのはテラくらいまで、最大で精々エクサくらいまでです。

タイトルの「1ギガとは何メガか?」って?

10の3乗毎に接頭辞があるのであれば、前後の接頭辞とは1000倍か1/1000の関係性のはずです。
であれば、1ギガは1000メガで、この記事でタイトルにするほどのことかな?と思ったかもしれません。
ところが、実は1ギガは1000メガでも正解で、1ギガは1024メガでも正解です。
特にコンピュータの世界では1ギガは1024メガとして扱うことが多いです。
これは、コンピュータが0と1の2進法を基本として動いていることに関係します。
10の3乗が1000で扱いやすいと感じるのは、0-9までの10進法を基本として動いている多くの人間にとってです。
コンピュータにとっては2のn乗が扱いやすい数字であり、1000に近い2の10乗である1024を用いています。

セッテン君の勘違い

余談ですが、セッテン君が新人だったころのお話をひとつします。
先輩から「ストレージ(コンピュータのデータを保存しておく装置)の容量をパソコンで確認すると、買ったとき箱とかに書いた合った容量より少なく認識されることがあるけど、どうしてか分かる?」と聞かれました。
例えば1TBのストレージをパソコンから確認してみると、976GBと表示されてしまうといった具合です。
どこかで聞いたことがあった気がして「初期段階でシステム側で使う分があるからです」と即答しましたが、先輩がニヤッと笑って説明してくれました。
結論、一つ前の項目で書いた1000倍か1024倍かの違いで、製品のパッケージ表記のための計算が1000で行われている場合、1024を用いるパソコンで確認すると、少なく見える値で認識されてしまうのが原因でした。
その上で、システム用の容量はあくまで認識された容量の中で利用されることが多いです。
先輩との会話が終わってすぐ、少なく見えた容量に1024を接頭辞に合わせて繰り返し掛け算し、ビット単位ではパッケージの記載と同じ切りのいいの数字が出てきたときは感動しました。

おわりに

このような技術や手法を組み合わせ、弊社では日々お客様の困ったを解決するサービスを提供しています。
この記事を読んで、少しでもIT企業で働くイメージが湧き始めたら、ぜひ弊社HPも確認してみてください。