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[コラム]ネットワークエンジニアの現場から(1)ローカルブレークアウト

キーワードのご紹介

皆さんこんにちは。セッテンくんです。
IT企業への就職を検討しているが、システムエンジニアリングの仕事ってイメージが付きづらい…。

そんな方に向けて、みなさんの興味とIT実務の接点をお届けしていきます。
今日のキーワードは"ローカルブレークアウト"です。

日常との関わり

日々生活する中でもデータ共有のためにクラウドを利用する、動画視聴サービスを利用する、オンライン会議ツールを利用する等、一人当たりのデータ通信が大容量化していっていることを感じないでしょうか。

お客様となる企業でもその動きは加速しており、働く人の数だけ、"お困りごと"に繋がってしまっているケースがあります。
企業では、セキュリティ対応のために複数の拠点からの通信をセキュリティー機器があるデータセンタに集めてからインターネットにアクセスする構成がよくとられます。
データセンタと拠点との接続は、専用線と呼ばれる高価な回線で繋ぐことが多い上、データセンタ側の機器も高価なことが多く、通信の増加を見込んでいても、単純に増やすという対策は取りにくいです。
他の通信もある中で、増加するクラウド利用等の通信に圧迫され、通信帯域もセキュリティ機器の性能面もパンパンになってしまうことがあるのです。

ローカルブレークアウト概要

そんな問題への対策の1つが、本日ご紹介するローカルブレークアウトです。
ざっくりと説明すると、特定の通信を拠点等から直接インターネット回線に逃がすことで、データセンタ向け回線の通信帯域やデータセンタ内のセキュリティ機器等の処理に負担をかけず、その通信自体も快適に利用できるという対策です。インターネットブレークアウトとも呼びます。


ローカルブレークアウトは拠点側のルータやファイアーウォール等、インターネットへの出口で行います。
特定の通信を宛先で見分け、インターネット向けの回線に振り分ける設定を行うという比較的にシンプルな設定で実現できます。
宛先となるIPアドレスやドメインは変更される可能性もありますが、設定する機器によっては、メーカが有名なサービスの宛先情報を提供し、対象サービスを設定しておけば、都度変更する必要がないものもあります。

おわりに

このような技術を組み合わせ、弊社では日々お客様の困ったを解決するサービスを提供しています。
この記事を読んで、少しでもIT企業で働くイメージが湧き始めたら、ぜひ弊社HPも確認してみてください。