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エピソード1: なぜ、うまくいかないのか?

それは、ある日の朝7時でした。その日は、いつもより、どんよりとした天気で、私はパソコンに向かいながら、疲れと苛立ちを感じていました。私はこの一年間、コーチとしてのスキルを身につけるために一生懸命努力してきました。トレーニングに次ぐトレーニングを重ね、自分のコーチングスキルが磨かれている実感が日に日に湧いていました。しかし、銀行口座の残高を見ると、冷たく厳しい現実に反論の余地はありませんでした。私の口座には、ほとんどお金が残っておらず、なぜうまくいのか、自問自答を繰り返していました。

その時は、私は、何かが上手くいっていなくて、原因は、自分を取り巻く環境にあると思っていました。 私がアプローチしていた潜在顧客の多くは、自身が助けが必要なことや私のコーチングサービスの価値に全く気づいていないと思っていました。何か打開策を見つけるために、業界でも有名なタウンゼントのコーチングを受けてみることにしました。早速、彼にアプローチし、「自分のコーチンング・ビジネスを構築するために、彼のコーチングを割引で受けられないか」と相談しました。しかし、 彼にあっさりと「ノー」と言われ、私はショックを受けました。 胸が張り裂けそうになり、今後、コーチとしてのキャリアをどう進めていけばいいのか、わからなくなっていました。 後日、タウンゼントからのメールで、断られた理由を知り、愕然としました。"自分のコーチにハイ・フィーを支払えない人が、どうやってハイ・フィーのクライアントを見つけることができるのか?"

私はタウンゼントの言っていることに反論の余地はありませんでした。なぜこんなシンプルなことに気づかなかったのか、是非、彼のコーチングを受けたいと思うようになりました。 私はその日のうちに、タウンゼントの銀行口座に2万5千ドルを送金し、彼のコーチングを受けることになり、その数ヶ月後には、自身のコーチングビジネスが軌道に乗り始め、タウンゼントに支払った投資額を超えるリターンを得ることができました。 タウンゼントの出会いをきっかけに、私はハイ・フィー・コーチとして、クライアントの目を見ながら自信を持って、自分のサービスが年間で2万5千ドルであることを伝えることができるようになリました。

あるコーチに、「素晴らしいコーチになるための秘訣は何ですか」と聞かれた事があります。私はこう答えました。「素晴らしいクライアントを見つけることです。」「そう言うのは、簡単ですが、どうやって素晴らしいクライアントを見つけるのですか?」と彼は言い返しました。私がそのコーチに伝えたことを、あなたにもお伝えします。自分のコーチングスタイルに自信を持ってください。そして、素晴らしいクライアントを見つけるために、やらなければならないことを恐れずにやってください。クライアントが気づかないことを気づかせてあげてください。他の人が敢えて言わないことを、あなたのクライアントに言ってあげてください。そうすれば、あなたが理想とするクライアントを作り出すことができます。これからいくつかの章にわたり、具体的な方法をお伝えしていきますが、全ての章を読み終えた後に、あなたは、ハイ・フィー・コーチの世界を知り、自身が成功を手に入れ、クライアントを成功に導くために必要な多くのヒントを得ることができるでしょう。

ハイ・フィー・コーチは、ハイレベルな戦いです。このようなハイレベルな戦いに臨もうとするコーチはそう多くないでしょう。これからお伝えするいくつかのメソッドの一つ「クリエイティング・クライアント」では、誠実さを保ちながら、理想的なクライアントと契約を結ぶために、分かりやすく、パワフルなテクニックを学ぶことができます。操作的なテクニックは一切ありません。クライアントと深い信頼関係を築き、それがクチコミで広がり、新規クライアント獲得につながる仕組みです。

「フィアレス・コーチング」では、コーチが直面する二つのレベルの恐れを探ります。一つは、コーチングのサービスの中にある恐れです。それが原因で、コーチング・サービスのの効果よりも、クライアントを褒めて、喜ばせることにフォーカスしてしまいがちです。そして、もう一つはクライアントに売り込んだり、コミットすることへの恐れです。これは通常、人生を変えるような大胆な提案をすることはできず、コミットできないクライアントを作り出す結果になります。

「ディープ・インナー・ワーク」では、多くのコーチが自分やクライアントの成功を阻んでいる根深い信念を検証します。

<エピソード2に続く>

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