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感想『「小さくても強い会社」の社長になる!』を読んで

わたしはこれから社労士として開業するにあたり、予めいろいろ学ぼうと、いまは社労士関係の本を読むことに努めています。

標題の『「小さくても強い会社」の社長になる!』は浜松で活躍されている社労士の村松貴通氏の著作で、中小企業の経営者に向けて書かれた本です。

村松さんは、会社は「ホワイト企業」を目指すべきといいます。

「ホワイト企業」とは、単に法令を遵守しブラック企業を回避するのみではなく、その正反対の有り様である、魅力的な企業のことを指すとのことです。

企業イメージの重要性

企業に対するイメージの重要性は、今ますます高まっていると思われます。

最近、この会社なにやってる会社はなんだろう、ってCM多く見かけませんか?企業名をやたら連呼して、それだけは記憶に残るやつです。

あれって実は採用のためらしいんです。

現在、人不足が深刻で、採用が企業にとって死活問題となっています。

いくら優良で大きな企業であっても、知名度が低ければ、その企業は選ばれない……

いま就職に安心感を求める人が多いみたいなんですね。知名度は安心感の最も大きな指標となっているんです。

その安心感はなにも求職者だけのものではありません。例えば、新卒者であれば、その希望は親御さんの安心感にも左右されます。言うまでもなく、親御さんの安心感は会社の知名度とそのまま正比例するでしょう。

だから某企業は、知名度=企業イメージアップのために、CMに莫大なお金をかけるわけです。

以上のことは、現在企業イメージが企業にとっていかに重要であるかを端的に教えてくれます。

負のイメージが持つ危険性

一方、もしブラック企業として報道されてしまったら、仮にそれがテレビのようなメジャーなメディアではなくても、致命的なことになるでしょう。

選ぼうとしている会社が、夜いつまで電気がついているか、つまり残業がどれほどなのか 、就活している学生が双眼鏡を使って調べている時代です。

インターネットにネガティブな情報があれば見逃すはずはありません。

ネット社会では、情報は瞬く間に拡散します。悪い情報ほど拡散のスピードは早いでしょう。

さらに、ネット社会の恐ろしさは、単にイメージであるとしても拡散されてしまうということです。

ある企業が、例え知らなかったことから法律違反をしてしまっても、そのことがネット上に流れてしまったら…。
いかにほかの点で優良企業であったとしても、世間にブラック企業として認識されてしまう危険性が高いでしょう。

いい面、悪い面の双方からみても、イメージコントロールは非常に大切です。

だからいま「ホワイト企業」

中小企業だと、CMなど、大企業のようなイメージ戦略は難しいでしょう。

では、どのようにイメージを作るか。
会社が法律を遵守し、さらに魅力的であることです。良い会社は良い。良い会社は選ばれる。

それはあまりにも当たり前のようですが、企業はひと昔前より数倍良い企業であることを求められ、また数倍悪い企業であることを避ける必要があるのです。

村松氏はこの本で、豊富な経験から、いかに「ホワイト企業」になるか、その具体的な方法について教えています。

ご興味のある方は是非。自分は非常に勉強になりました。

自分も社労士になった暁には、「ホワイト企業」を1つでも増やせるよう貢献したいと思っています。

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