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元作詞家の恩師たち「伊藤 薫氏」

真のロマンチスト

Love Is Over ⁈

 とあるきっかけでご紹介頂いた作詞・作曲家の伊藤薫氏。かの♬ Love is over の作者ということで、どんな方か?と、かなりの想像を膨らませ楽しみにお会いしました。薫氏については以下に。

姿を現した薫氏に
「この人があの曲を⁉️」
というのが正直な印象でした。ぽっちゃり目なご体型に髭を蓄えられ、
「ごめんなさい、遅れちゃって…」
と慌てた表情でいらっしゃいました。
穏やか、にこやか、優しい声、何処にも業界人的な尖った雰囲気のない、寧ろお茶目な感じの薫氏。その頃フリーを続けるべきか、どちらか事務所にお世話になるべきかで迷っていた私に諸々ご助言を下さいました。

儚くも美しい唄声

 場所がカラオケのある飲み屋さんで、
何人かでおりましたメンバーがそれぞれ唄われ、最後に是非薫氏にという流れ…プロの唄を生で聴ける絶好の機会です。「じゃあ…」と立ち上がった薫氏の選んだ曲はご自身の作品 ♬ 君への道(Too Far Away)でした。何と優しく穏やかな唄声か…居合わせたお客全員が黙って聴き入っておりました。涙を流す女性客もいたり、私は今だに薫氏の作品の中でこの楽曲が一番好きです。
 唄い終え恥ずかしそうにテーブルに戻られた薫氏に
「薫ちゃん、君が Love is over を書いたって今でも信じてないよ!」
という冗談が飛び、またまた照れた表情で
「いゃ〜緊張した」
とニコニコ。何とも愛らしい大作家さんです。その後も事ある毎に御目に掛かっては面倒を見て頂いたのが良き思い出です。優しさを絵に描いたような恩師、伊藤薫氏です。

ご覧頂き有難う御座います🙇‍♂️

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