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繊細さんと「人事」のお仕事

みなさんはHSP、いわゆる繊細さんをご存じですか?

繊細さんとは、周りの人が気づかないささいなことに気づいたり、刺激に反応しやすいといった特徴を持つ人たちのこと。

そんな繊細さんにとって「仕事選び」はとても大事なんです。選び方を間違えると、大きなストレスを抱えたり本来持っている「強み」を活かせなくなるからです。

ぼく自身繊細な人間で、これまでに仕事が合わず転職をした経験もあります。現在はとある会社の「人事」のお仕事をしているのですが、繊細さんに向いている仕事だと思っています。

今回の記事では、繊細さんの強みを活かせる仕事選びというテーマで、繊細さんと「人事」の相性について語ります。

繊細さんがこれから仕事を選択していくうえで、参考になれば幸いです。


人事ってなに?

「人事」と一口にいっても範囲が広すぎるので、ここでは

・人を評価すること
・人を適正な部署に配置すること

だと思ってください。

人を評価したり、その人に合った部署に異動させることは、職員の人生にもかかわることなので、責任重大なんですよね。

・職員の強みを活かせる部署はどこか
・管理する側として適正な人間か
・周りの人間との相性はどうか

そういったことが、人事担当の判断で行われていくわけですからね。


HSPは「人間観察」が習慣化している

 繊細さんは、良くも悪くも他人の顔色をうかがいながら日々生活をしています。

 この人はどういう性格かな?
 この人は何を考えているんだろう?
 今の言葉は相手を傷つけちゃったかな?

 このような思考を日々繰り返しているわけですね。つまりは人間観察が他の人よりも習慣化しているんです。

 このような習慣を続けていると、関わる相手がどのような人間なのか、これまでの経験値から何となーく、分かるようになってきます。

 その人の強みや弱み、どのようなときにストレスを感じているか、そういったことも察知できますし、その人に合った部署はどこかといった判断もしやすくなります。

 もちろんその判断自体が正しいかは分かりません。ただ、普通の人よりも「人間」のことを考えている時間が長いわけですから、適切な判断を下す可能性は高いと思います。毎日料理をしている人と、たまにしか料理をしない人なら、前者の人の方がもちろん料理は上手ですよね。

 まずは人間観察が習慣化していること。これが繊細さんが人事に向いていると思う一つ目の要因です。


HSPは「多様性」を認めることができる

 世の中にはいろんな性格のひとがいますよね。でもいろんな性格のひとが存在することを面白くないと思う人間、いわゆる多様性を認められない人って少なからず存在するんですよね。

 でも繊細さんは多様性を否定することは少ないように思います。なぜなら自分自身も少数派であるHSPだからです。

 あ、この人はそう考えるんだ
 確かにそういう考え方もできるなー
 その考え方はおもしろい!

 こういった他人をリスペクトする姿勢は、意識せずとも普通の感覚として持っていますし、その人の「個性」を否定することなく認めてあげることができるんですよね。

 どうしても人は「自分の主観」というフィルタで物事を見てしまうんですけど、人事においてこれは最悪です。「客観力」は人生最強の能力!だけど身についている人は少ないとメンタリストDaiGoさんもおっしゃっていましたけど、そのとおりだなと思います。

 世の中にはいろんな人がいる。そういった「客観的な」視点で人を評価することができる繊細さんは、やはり人事に向いていますよね。


☑HSPは「相手の話」を聞くことが出来る

 ドラッカーは「人のマネジメント」において必要とされる資質、それは人に対して「真摯(しんし)」であることだと言いました。いいかえると、周りの人から信頼される人になることが、人事を行う上で大切なんです。

 あなたも、全然信頼できないひとに自分の運命をゆだねていると思うと、テンションだだ下がりませんか?

 職員から悩み相談があったときでも、繊細さんは共感力が高いので、相手の話にしっかり耳を傾けることができますし、丁寧に対応してあげられます。また相手の感情の変化に察知して、やさしい言葉をかけてあげることもできます。こういったことが積み重なっていくと、周りからの「信頼」も増していきますよね。

 こんな人が人事担当だったら、自分の運命も安心してゆだねられると思いませんか。


☑HSPは「細かい」ことが気になる

 手を抜くべき仕事と手を抜いてはいけない仕事があるとすれば、人事のお仕事は「手を抜いてはいけない仕事」にあたります。

 繊細さんの特徴として、とにかく細かいことが気になっちゃうんですよね。周りの職員の仕事に対して、心の中で「ちょっとおおざっぱすぎない!?」と不安を抱えがちです。

 でも一見弱みに見えるそんな特徴も、人事というお仕事においては「強み」になりますよね。だって職員の運命をおおざっぱに決めるわけにはいかないですから。  

 ひとつひとつの仕事に丁寧に対応できることは、人事をする上で大きな資質だと思いますよ。


☑HSPは「感情」で決めない

 たまに自分の感情で物事を決めてしまう人っていますよね。プライベートならまだしも、仕事のすべてを感情で決めてしまう事はとても怖い事です。

 特に人事という仕事においては、自分の感情を排除すべき場面があります。極端なことを言ってしまうと、「こいつは嫌いだから、あそこの部署で苦労させてやろう」みたいなこともできてしまうからですね。

 繊細さんは物事を深く考えることが出来ます。そういった理由から、自分の感情に頼りすぎることは少ないように思います。感情だけでなく「事実」と「論理」も重要視するので、職員の評価や配置をする際も、上司や同僚とは違った視点から意見することが出来ます。

 人事のお仕事はどうでもよくないお仕事。深く考えグセのある繊細さんはやっぱり向いていると思いませんか?


☑ただし弊害もあり

 ここまで、繊細さんの「強み」という面から紹介をさせていただきました。その一方で、繊細さんの「弱み」にもなりえる部分があるので注意してください。それは

 ・会社のゴシップネタで心を痛める
 ・職員の悩みを引き受けがち
 ・責任重大である

という点です。

 人事のお仕事をしていると、職員のいろんな情報を入手することになります。その中にはゴシップネタもありますし、職員が抱えている大きな悩みもあります。そういった情報に触れることで、心をイタめやすい方は、注意した方が良いかもしれません。

 また人事というお仕事は責任重大です。そういった責任に押しつぶされやすい方も注意が必要です。

 ぼく自身は得意な仕事かな?と感じているのですが、職場の人間関係が合わないので転職を考えています。繊細さんは職場環境によっても事情が異なってくるので、そういったことをトータルで考えながら自分に合った仕事を見つけていきましょう。


今回の記事は以上です。

最後までご覧いただきありがとうございました。😀

ではまた❗


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