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映画感想:ドント・ルック・アップ

ネトフリに加入したぞおおおおおおお!!!!
うおおおおおおおおおお!!!!!!

失礼しました。

ネトフリ独占配信やオリジナル作品で観たいのがいっぱいあったんですよ。実家では加入してるから実家に長居する時間があれば、その都度シコシコ観てたんですけどー

そんな限られた時間では消化しきれる訳もなく、また実家となると誰かしら人がいて集中して観れなくてね。いやー遂にですよ、嬉しい嬉しい。

で、本題ですよ。

今日はコイツ!!

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ドント・ルック・アップ

アダムマッケイ監督_2021年作_2時間25分

簡単なあらすじ
2人の天文学者が、1つの巨大な彗星を観測した。軌道を計算した結果、約半年後に、100%近い確率で地球に直撃することがわかった。すぐさま彼らはホワイトハウスへ向かい、大統領へ状況を報告する。だが彼らの話をうけた大統領は「静観し精査する」と述べるのだった。

この作品って、ネットフリックス配給作品なんですよ。一部劇場でも公開はされたそうなんですけどね。

それだけ聞くと、「へー、まぁそんな金かかった作品じゃないのかな」って思うじゃないですか。

このキャストみてよぉ~。

左上から順にレオナルド・ディカプリオ、ジェファー・ローレンス、ロブ・モーガン、メリル・ストリープ、ジョナ・ヒル、アリアナ・グランデ。

”本気できてる”感つたわりますか?
でね、内容もね、オモロでした。

ジャンルは強いて言うなら『SFコメディ』って感じでしょうか。

あらすじだけ見るとお堅い印象を受けるかもしれませんが、ノープロブレム。頭空っぽで楽しめる作品、例え話をするのであれば【シン・ゴジラのブラックユーモア】に近いものを感じました。

超巨大な彗星が地球に直撃する!
このままじゃ生命が死滅する!

ってのに、権力者は目の前のトラブルを優先して対応してくれない、民衆は話を信じずに面白おかしく祭り上げるだけ。

あるある話で星を見上げれば、自分の悩み事がちっぽけに思えてくる。ってあるじゃないですか。文字通りそれなんです!星レベルの問題がきてんのに、なーにが選挙だ不倫だ最新のスマホだ…が正常な感覚だよね?え、ノリ間違えてるの私たちだけですか?

みたいなズレが笑える。

でもそのズレもね、だんだんと違うってわかるんですよ。

ここからがす、、んごいのよ!

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問題から目を背けたことはありますか?

部活動なのか受験なのか就活なのか仕事のトラブルなのか恋愛なのかわかりませんけれども、、、

大きな問題を前にして
思わず目を背けた経験って
誰にでもあると思うんですよ。

物語の後半パート、彗星を見て軌道修正を測る【空を見上げた人々】と、彗星問題なんて大したことないよと【空を見ない人々】の対立が描かれます。

序盤から空を見ない派に属してた人たちってのは、見ないを選択した理由が政治的なものだったり、金銭的な利益目的だったり、社会的階級だったり、ってのが強調して描かれているんですよ。

だから大きな問題を前にこまけえことでグダグダ言ってるのが笑えるんですけど、途中で気づかされるんですよね。

【空を見上げた人々】は問題に向き合う覚悟を決めた人たちであり、【空を見ない人たち】は問題を先延ばしにして逃げているだけだって。

そして【空を見ない人たち】を笑って見ていた観客席の私は胸には、「ちゃんと覚悟を決めて生きてるかな?」って疑問がチクリと刺さっている。

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ジョジョの奇妙な冒険を思い出しました。

6部のラスボス・プッチ神父のやべー思想です。でも確かに一理あるなぁと思うんです。明日死ぬとわかってそんなのウソっぱちだと目を逸らして過ごすのと、覚悟の上でじゃあ何ができるかと過ごす最後の時間はどちらが幸福だろうかって。

覚悟なき人生は暗闇の荒野。

時には目を背けてしまうかもしれませんが、いつかキチンと向き合うべきと、心に決めておこうと思いました。

面白い映画でした。

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