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映画感想:哭悲(こくひ)/THE SADNESS

新年だー、新年早々血みどろグログロ映画を観たよー。
今日はその感想を書くよー。

2022年7月に日本上陸した最新作。ジャンルはホラー/スプラッター/スラッシャーといったところでしょうか。

この手のジャンル映画は、食でいえば珍味のような位置づけと似ています。一部の層からアッツい支持を受けているんですよねー。

ただし!!!


グロ描写平気だよ~ほにょにょ~ん、どれどれ一丁お手並み拝見…

というノリで観るのは要注意です。


ここから段階的にネタバレをしつつ、内容について語っていきます。

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哭悲(こくひ)/THE SADNESS

簡単なあらすじ
台湾に蔓延している”アルヴィン”ウイルスは、風邪のような症状のみしか出ておらず、大衆は危険視していなかった。しかし、突如としてウイルスは突然変異する。突然変異したウイルスは、感染者の暴力性やあらゆる欲求を加速させる症状があるのだった。

監督は、台湾在住のカナダ人、ロブ・ジャバズ。
長編映画作品は今回が初めてらしいが、とんでもない気合とこだわりを感じる作品でした。

さて、あらすじに記載されている”ウイルス”や”感染者”という単語をみて

「ゾンビものなのかな?」

と想像するかもしれないが、だいたい合っている。なぜ”だいたい”という表現にするのかというと

”あらゆる欲求”が解放されているところにある。それがこの手のジャンル映画好きに対して、もろ手を挙げておススメできないところでもある。

人間の三大欲求はなんだろうか、思い出してみてほしい。

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血みどろ内臓グチョッりに加えて、性暴力シーンが出てくる。

感染率はだいたい5人に1人。これが全員ブレーキ無しの”強姦魔””殺人鬼”となるのだ。地獄すぎるよー。

という訳で

性暴力シーンがある

あと更に付け加えるのであれば

赤ちゃんが出てくる

出てくるから何なの~?とか言う察しの悪い人も観ない方がいいだろう

この上記、2点が平気なら観てみてもいいかもしれない。

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この映画は富士急ハイランドです

グロ描写のある低予算ホラー映画って、全体でみればグロシーン自体はものの数分じゃないすか。

この映画は頭からケツまでずーっとグロなんです。1時間39分、ほぼ全編とおしてずーっとグロいです。

グロシーンが、ジェットコースターでいうところの落下や旋回といったモノだとするのであれば、この映画は富士急ハイランドの”ええじゃないか”です。

座席自体が回転するため、一度落下しだしたら休みどころはなく、ずーっと振り回されっぱなし、天地はひっくり返ったまま。

『哭悲』は、そんなアトラクション映画です。

ただ、やはり絶叫マシンというのは緩やかに上昇していく≪静≫と、一転して急落下していく≪動≫があるから面白いんでしょうね…

と、この映画を観たあとに思いました。

というのが前述のとおり、ずーっと残酷描写をみせられるんですわ。よくあるグロい部分をフレームアウトさせる、映さずに返り血だけピピッ。というのが負傷した肉体や欠損した肉体を制作するのはお金が掛かりますからね。

だから低予算映画でよくある手法なんですけど、『哭悲』はずーっと映してくれるんですよ。

後半は

「もうフレームアウトしてくれていいけどなぁ~…」

といった気持ちになってくるんですけど、映してくれるんすよ~。

胃もたれみたいなもんでしょうか。

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名作『時計仕掛けのオレンジ』で、主人公アレックスがルドヴィコ療法ってのをうけるじゃないですか。椅子に縛り付けられて、眼球は開きっぱなしで、残酷描写に満ち満ちた映像を四六時中みせつけられるってやつ。

残酷描写大好きなアレックスも、どんどん嫌気がさしてくるってやつ。

まぁー、あそこまでは行かないまでも暫くは「お腹いっぱいだなぁ」って気持ちですね。

ごち!

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