知っている電話番号、知らない人
どうも。東野京(ひがしのみやこ)です。
昨日アップした記事がキッカケとなり、「#私だけかもしれないレア体験」について物思いに耽っていました。
そんな中、これも中々珍しい体験なのでは?と思えるものがあったので記していきたいと思います。
実家全焼、母死傷
私が大学生だったある時、火事で実家が全焼しました。
その火事により、私は母を失い行き場のない妹を養うことになりました。
原因不明で、自然発火なのか放火なのかも分からなかったそうです。
火事は火事でご近所さんとのあれこれ(詳細は以下の過去記事参照)など色々あったのですが、ここでは割愛します。
死んだらそこで終わりという訳ではない
母が亡くなった事はショックでしたが、現実は感傷に浸る暇も与えてくれませんでした。
お葬式(とは言っても予算がないので無宗教かつ親族のみの最低限の弔い)や火葬くらいはパッと思い浮かぶかと思うのですが、その後の各種手続きが中々に煩雑でした。
私が一人暮らししていた地と実家があった地とはそれなりに離れており、通うには厳しい距離です。
その為、数日はビジネスホテルに滞在し、できる限り漏れのないように手続きを進めることとしました。
間髪おかずにそうした各種事務手続きに忙殺されたのは今思えば良いことだったかもしれません。余計なことを考えずに済んだので。
滞在中、市役所にほぼ毎日足繁く通いました。
市民課の方々にはとても親切にしていただき、今でも感謝しています。
その頃は市民課の面々の顔と名前を完全に覚えていたと言っても過言ではないと思います。
往訪のみならず、電話でのやり取りも少なくありませんでした。
おかげでその期間中は市役所の電話番号を暗唱できたと思います。
電話がかかってきた
そんなある日、私の携帯電話に着信がありました。
画面に表示された番号は市役所の電話番号です。
普段なら何も考えずに応答するところですが、その時は違和感を抱きました。
時刻は夕刻を過ぎてディナータイムの頃合い、市役所の人間が業務の電話をかけてくる時間とは思えません。
とは言ってもの何かしらの緊急の要件である可能性も否めないと感じ、とりあえずその電話に出てみることにしました。
「はい、〇〇です」
『市民課のものです。〜〜の手続きの件で』
「市民課のどなたですか?失礼ですが、聞き覚えのない声ですね」
『〇〇です』
「そんな方は市民課にいませんよね」
『……(間もなくしてプツッ、ツーツーツーという電話の切れる音)』
真意は分からず終いですが、悪戯ないしは財産目的なのではないかと思います。
父が交通事故で亡くなった際も新聞やニュースで報じられた影響か、そうした不審な連絡が後を絶ちませんでした。
おかげで耐性がついていたと思います。嫌な経験値ですが。
一つの謎
そういう電話というのは普通は知らない番号からかかってくるものです。
市役所の番号からかかってきたというのが引っ掛かっていました。
着信履歴の番号を検索してみたところ、やはり市役所の番号に間違いありませんでした。
何かしらの方法で表示番号を市役所の番号にして架電してきたのでしょうか。
それとも、これはあまり考えたくありませんが、市役所の人間が業務後にそうした電話をかけてきた可能性もゼロではありません。
警察に相談すべきかと思いましたが、残念なことに録音を残し損ねていました。
もっと冷静に対処すべきだったと後悔しましたが、こういう時は中々思うように動けないものです。
10年以上前の話で、当時の携帯電話もとっくの昔に処分され、何も証拠はありません。
せっかくなので皆さんの暇潰しにでもなれば幸いです。
おわりに
人生、生きていればそれなりに色々なことがあるものですね。
事実は小説より奇なりなんて言いますが、創作のようなエピソードが積み重なって偏屈な人間になってしまいました。
その他のエピソードも、思いつくままに記していけたらと思います。
最後までお目通し下さった方、ありがとうございます。
また何処かでお目にかかれたら幸いです。
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