私が私であるのかどうか
どうも。東野京(ひがしのみやこ)です。
皆さんはご自身のお名前について、どう思いますか?
自分の名前を気に入っている人もいれば、そうでない人もいると思います。
私は特に好きでも嫌いでもないのですが、過去に自身の名前について考えさせられるような機会がありました。
今回の記事では私の名前とそれにまつわる体験について記していきたいと思います。
私の名前について
私の本名は姓名ともに読めない名前だと思います。
所謂キラキラネームでもないし、難しい漢字という訳ではありません。
特に名字に使われている二文字は小学一年生のはじめの方に習うようなシンプル極まりない漢字です。
しかし、フリガナがないと100%正しく読まれません。
なんならフリガナが有っても読み間違えられます。
そんな時は何の為のフリガナなのかと問い詰めたくなるような気持ちになることもありますが、ぐっと堪えます。
私の字が汚いとか、そういった理由であれば納得がいきます。
しかし、PCで入力したものを出力しても間違われるので私にはもう避けようがありません。
名字だけならまだしも下の名前もそれなので何故名前までややこしくしたのかという気持ちになったこともあります。
小学生の頃に自身の名前の由来を調べましょうというような課題がありましたが、その時点で名付け親の父は亡くなっていたため分からず終いでした。
母も名付けの時点で理由とか訊いたりしないのかなと思わないでもないです。
私の名前のデメリットとメリット
私の名前が難読であることは前述の通りですが、読み間違えられるという以外には特にデメリットはありません。
ただし、初見ではほぼ確実に読み間違えられる為、ストレスに感じることは多々あります。
例えば高熱で意識が朦朧とするような時なんかだと読み間違えられている自分の名前なのか他人の名前なのかの区別が曖昧になってしまうような事もありました。
別の時には読み間違えを先読みしたつもりが、私と同じ字で違う読みの人がたまたま居合わせてしまったこともあります。
ここまで自身の名前に関する不満を垂れ流してしまいましたが、メリットがない訳ではありません。
メリット①:記入が容易
名字は前述のとおり、目をつぶっても書けるくらい簡単な字です。
下の名前もそこまで難しい字ではないので、学生時代はテストの度に得をしているような気持ちになりました。
まだ他の人が名前を書いている間に問題に着手出来てしまうので、少し狡いような気もしていました。
マークシート等で先に全員が名前を記入する形式のテストは平等で良いなと感じていた事を思い出します。
メリット②:覚えてもらいやすい
名前のおかげで初対面の方にも覚えてもらいやすいというのは大きなメリットかもしれません。
名前についての話で少し間を繋げたりするのも助かります。
営業職等であればこのメリットをもっと享受できたのかもしれません。
そんな感じで良し悪しある名前である事で発生したエピソードを2点ほど、以下に記していきたいと思います。
エピソード①「偽名」
大学卒業後に勤めていた会社で何故か偽名を名乗らさせられていた事がありました。
たしか、管理職になって経営陣とやり取りをする機会が増えた頃だったと思います。
きっかけは社長が私の名前の字画が良くないと言い出したとか、そんな感じだった気がします。
下の名前の一字を読みはそのままで別の漢字を充てさせられました。
専務取締役の下の名前に使用されている一字を名乗るように命じられた形です。
今思い出しても意味がよく分かりません。
エピソード②「身分証」
高校生になった私はアルバイトを始めるため、自身の口座を開設しようとしていました。
しかし、予想外の形で口座開設に躓く事となったのです。
当時は未成年で免許証もなかった為、母に代理人として開設を依頼しました。
名義人である私は健康保険証と住民票を提出する必要があったのですが、そこで問題が生じました。
「健康保険証と住民票に齟齬がある為、受け付けられません」
という言葉とともに、提出した保険証と住民票を突き返されてしまったのです。
私の保険証と私の住民票なのに齟齬がある……?
予想外の事態に私は頭が真っ白になりました。
何かの間違いだろうと返却された保険証と住民票を覗き込んだところ、衝撃の事態が発覚しました。
保険証の表記が……誤っている……。
年一回の更新のタイミングでどういう訳か誤った内容になってしまっていたようです。
保険証の差し替え以降に病院にかかることがなかった為、予想外のタイミングで発覚したのでした。
まさか保険証が間違っているとは思わず、更新時に特に確認せずすぐに財布にしまった自分にも落ち度がない訳では無いと思います。
結果的には市役所で保険証の訂正を依頼して通帳も無事に作成できましたが、通常の口座開設よりもはるかに時間を取られてしまいました。
もしこの先保険証も免許証も全てマイナンバーカードに統合され、そこで名前を間違えられた場合、私は私であることを証明できなくなってしまうのではとちょっとした恐怖を感じます。
身分証が複数あるということは思わぬ形で役立つのかもしれません。
結局のところ
名前は読みやすいものに限ると思います。
キラキラネームのような難読氏名を見かける度、この子達は人生においていらぬ苦労を強いられていないかと心配になってしまいます。
おわりに
名前にまつわるエピソードは枚挙に暇がないのですが、特にインパクトの強そうなモノを記してみました。
皆さんの暇潰しにでもなれば私の苦労も価値のあるものとなるような気がします。
最後までお目通し下さった方、ありがとうございます。
また何処かでお目にかかれたら幸いです。
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