帰り路で繰り広げられた映画のワンシーンのような光景

どうも。
東野京(ひがしのみやこ)です。

事実は小説より奇なりなんて言葉があるように、現実にも創作物のような光景が見られることがありますよね。

今回の記事では私が見かけた映画のようなワンシーンについて記していきたいと思います。


通勤

かつては車や自転車で通勤していたのですが、2年ちょっと前に今の会社に転職してからは電車通勤となりました。

電車通勤をするようになり、電車内や駅、駅から自宅、駅から会社という道中で様々な人を目にする機会が増えました。

そうした人間観察的なものに興じていると長いはずの通勤時間もあっという間に感じられます。

ちなみに会社の最寄り駅は某マンデーレイトショーにてよく街頭インタビューに登場するような個性豊かな人々が集う街です。

癖の強い人が多くて見ていて飽きないです。

電車通勤は混雑等も有るのでそれなりにストレスですが、そうした楽しみもありなんとか続けられています。


運動不足解消も兼ねて

前職は肉体労働とも言えるような仕事内容で、更には自転車通勤も相まってそれなりの運動量でした。

そこからデスクワーカーになり電車通勤になったことで露骨に運動不足になったことを感じています。

転職から一年で10キロ程度増量してしまっていました。

しかし、前職よりも拘束時間も通勤時間も長くなってしまっていて中々運動の時間が取れない状況です。

とりあえず出来ることから取り組もうというところで、オフィスでは出来るだけ階段で上り下りを行うことにしました。

オフィスが7階なのでやらないよりはマシだと思います。

また、帰路については一駅手前で降りて歩くようにしています。

そのおかげか増加は止められました。
減量までは至れていないのも事実ですが。


ある日の帰り路のこと

7月のとある日のことでした。
仕事を終えた私はいつもと同じように一駅手前で下車して自宅方面へと歩いていました。

川沿いにある大きな公園の近くを通りかかった時の事です。

広々とした歩道を歩いていると、小さな影がサッと足下を駆け抜けていきました。

小型犬のようです。

リードを引き摺りながら小さな脚を懸命に動かしてその体躯からは想像できないようなスピードで走り去っていきます。

呆気に取られている間に遠くから叫び声が聞こえてきました。

「○!※□◇#△ー!!!待って!!!!」

飼い主と思しき女性が必死の形相で辺り一面に聴こえる声量で叫びながら小型犬を追い掛けています。

飼い主の願いとは裏腹に犬はスピードを上げていきます。

飼い主はもう一匹の犬を連れていて、そちらを急かしながら走っていました。

しかし、もう一匹の犬はのんびり屋さんなのか緩慢な所作で面倒くさそうに渋々追従しているような様相です。

脱走した犬の進行方向には交通量の多い道路があり、飛び出してしまっては命に関わります。

緊迫する空気の中、最悪の事態だけは何としても避けたいという必死さを滲ませながら叫び続ける飼い主の声はそのボリュームを上げ続けていました。

そんな飼い主の願いが届いたのか、脱走犬は突如として踵を返しました。

勢いはそのままに半ばタックルのように飼い主の胸に飛び込みます。

犬が無事で良かった。


まるで映画のような光景

脱走犬を強く抱きしめて泣き叫ぶ飼い主とたまたま居合わせてしまった私という不純物。

離れ離れになっていた忠犬と感動の再開を果たしたかのような光景が広がっています。

そこに私さえいなければ映画のクライマックスに相応しい感動のワンシーンに他ならないような絵面です。

その時、全米が泣いたかもしれません。

人知れず繰り広げられたストーリーはアカデミー賞にノミネートもされませんが、この記事を読んでくれた人の心にだけ届けば良いかなと思います。


おわりに

余談ですが犬派でも猫派でもなかったはずの私が、急速に猫好きになりつつあります。

しかし猫アレルギーっぽいので触ることは叶わず、眺めるばかりです。

好きなのに傍にいられないというのは辛いものですね。

最後までお目通しくださった方、ありがとうございます。

また何処かでお目にかかれたら幸いです。

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