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幸せに生きていくために、無意識の領域にメスを入れていく。

「みんなでやろう」

そんな言葉を誰でも一度は耳にしたことがあると思います。
私の地元和歌山にも、「つれもていこら」という方言があり、ニュアンスは人それぞれですがこういった意味で使われることが多い言葉です。

人は誰しも、生まれ育った環境や周囲の環境によって、それぞれの考え方や思考プロセスを身に着けていきます。それは大前提として、誰からも否定されるものではなく、また、肯定されるものでもありません。

そして、それは個人の中での「常識」として高い優先順位を持って自分の頭の中に君臨するものになります。

かつてアインシュタインは「常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションでしかない。」という言葉を残したそうです。

少し野暮ですがあえてこの言葉に下の句をつけるとしたら、「18歳からの人生で、それまでに身につけた常識を外していくことが、幸せな人生に繋がる」と考えます。

子どものころから自分の中で長い時間をかけて醸成された「常識」が、保護者のもとを離れて社会に出たとき、また、違う社会に飛び出したとき、それらの常識は制約条件となり、自分の限界を決めてしまう大きな壁へと変化していきます。

つまり、知らず知らずのうちに、人は無意識的に自分の常識の範囲内で生きていこうとする力を自分の中で働かせてしまっているのです。

そして歳を重ねたり、狭い社会の中で生き続けたりを繰り返していくことで、自分の常識の中で、無意識に自分が決めた限界の中を往復し続ける道へと知らず知らずのうちに進んでいくことになります。

誰もが、自由に・先進的に・創造的に生きていくためには、それらの常識を外さなければいけないことがあります。

そのためには、まず常識とは違うことを考えてみたり、自分のできる範囲で人とは違うことをやってみる必要があります。そういった訓練を意識的に繰り返し、自分の中にできた思考の常識をひとつひとつ順番に外していくことで、常識からは外れていても、自由で先進的で創造的な発想を閃くことができる「制約の少ない人」即ち「自由な人」へと変化していくことができるのだと思います。

そのときに間違った道へと進まないようにするためには、「人間的・道徳的に正しいと思うこと」は絶対に曲げない意思の強さも必要です。

そういった思考の制約が少ない人が集団となったとき、「みんなでやろう」「つれもていこら」という言葉が本当の力を発揮するのだと思います。

無意識的に自分の常識の範囲内で生きていこうとすることは、本能的に嫌だと思うこと、つまり防衛本能であるというお話をとある方から先日お聞きしました。

人間は変化を恐れる生き物で、それは生物としての本能です。

思考の制約を無くしていくためには、自分の本能的な部分、無意識のうちに嫌だと思っている部分を改めて見つめなおし、必要があれば無意識を意識に変えて訓練し、本能的に正しい行動が取れるようにするというプロセスを経ていくことが自分の幸せに繋がることだと思います。

しかし、無意識(本能)の領域にメスを入れていくのは楽なことだけではなく、辛く、難しいこともありますし、他の人を見て「なぜ自分だけがこんな思いをしなければいけないのだろう」と考えてしまうこともありますが、そんなときにこの言葉を思い出します。

「人は誰もが幸せになるために生まれてきた」

思考の制約が生まれる状態を無くし、本能的に正しい行動が取れるようにすることは、ひとりでは辛く難しい道です。でも、自分の常識の外を一度見渡してみると、同じような仲間が世界のどこかに、自分の常識の中にいないだけですぐ近くにもいるのかもしれません。

「みんなでやろう」、この言葉を誰かが声に出して言わなければいけない時、「常識の外を目指す」「切磋琢磨」という言葉を改めて考え直してみることが大事なのではないでしょうか。

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