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新しい出会いと共に、東伊豆を誇れる地域に!

こんにちは、LDN荒武です。
2月21日(日)に1年ぶりの開催となった東伊豆未来会議の様子をお届けします!

今回の未来会議は地域で始まろうとしている3つのリノベーションプロジェクトのご紹介とそれらのローカルプロジェクトに関心が高い方々が交流できる機会を作ろうというテーマで、オンライン上で開催しました!

イベントは二部制で、第一部に東伊豆で立ち上がったリノベーションプロジェクトを発表し、第二部でプロジェクトオーナーたちと参加者が交流できる場をグループディスカッション形式で作らせていただきました。

発表プロジェクトは
01_空き家改修プロジェクトによる「ふれあいの森管理棟改修プロジェクト」
02_移住者、森下佳世子さんによる「おばあちゃんちプロジェクト」
03_合同会社so-anによる「湊庵第二拠点プロジェクト」
の3団体でした。

まずは第一部のプロジェクト発表の様子をお届けしていきます!

トップバッターは空き家改修プロジェクトのプレゼンテーション。
稲取地区にある現在は倉庫として使われている「ふれあいの森管理等」を、大学生たちが滞在できる拠点やワーケーションが可能な施設にリノベーションしていこうというプロジェクトの発表でした。

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想定しているターゲットの説明

“だれかと直接会うことがなくても、そこにいた誰かの「足跡」をたどって交流が生まれる。 自分の残した足跡が、次の誰かの足跡になる。「いま」だからこそできる新しい交流のカタチを見出せる空間”

という、2020年新型コロナウイルスの影響で東伊豆への来訪が制限されてしまっていた学生たちならではの設計趣旨を掲げて、自分たちで改修できる範囲を考えながら設計を進めているという過程を共有していただきました。

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改修イメージ

設計では特に、壁一面を黒板にして滞在者間で時間差のコミュニケーションを促したいという計画で、第二部ではその黒板の使い方のアイデア出しや施設全体の作り方について、参加されたみなさんと考えを深めていけたらということで発表してくれました!

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黒板のイメージ


次は、「おばあちゃんち」のプロジェクトオーナーの森下さんの発表です。
森下さんが東伊豆へ移住されるまでの経緯から、移住されてからのご活躍についてお話いただき、今回プロジェクトとして立ち上げた「新規開業おばあちゃんち」と「みかん畑の開墾プロジェクト」についてお話しいただきました。

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東京生まれ東京育ちの森下さんは伊豆への旅行をされたときに移住を心に決めたそうです

そもそも「おばあちゃんち」とは…都会育ちの森下さんご自身が憧れだったという田舎のおばあちゃんちをイメージした場所のことで、そこでは来た人たちが世間話をしていたり、ご飯をお腹いっぱい食べられるというコンセプトで開かれている場所のことです。
森下さんは東伊豆へ移住されてから、稲取にあるシェアキッチン「ダイロクキッチン」をチャレンジショップとして利用しながら、おばあちゃんちの運用方法を検討されてきました。

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営業していく中で着実に「おばあちゃんち」のファンを増やしてきた森下さん。
運営に関してのノウハウもたまり、おばあちゃんちを毎日開けたいという思いからこの度稲取のメインストリート沿いの店舗をリノベーションして「おばあちゃんち」をオープンすることを決めました!
店舗を探す中で巡り合ったのが、耕作放棄地となってしまった「みかん畑」です。
そちらのみかん畑の開墾作業に協力しながら、耕したスペースでおばあちゃんちの野菜を作ったり、土に触れる楽しさを広めるような使い方を考えていきたいとのことで、第二部ではみかん畑の活用方法やおばあちゃんち開業にあたっての準備項目についての整理を行いたいということで発表が終了しました。

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参加者の中に森下さんと似た境遇の方がいらっしゃいました!


3プロジェクト目の発表は「湊庵プロジェクト」です。
昨年10月から空き家をリノベーションして宿泊事業を始めた合同会社so-anが、第二拠点のプロジェクトについての発表をしました。
「港町稲取の暮らしを旅する」というコンセプトのもとリノベーション事業を推進しています。

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リノベーションを通して地域に新しい人の流れを生み出すビジョンを説明

第二拠点は、港町の風情が感じられるエリアの空き家で、「店舗+住居」というテーマでリノベーションを検討中。
宿泊施設運営から見えてきたのは、もう少し低コストで中長期的に稲取に滞在したい!というニーズで、そこに応えられるスペース+港町の路地裏に地域住民のコミュニティ拠点となるカフェを併設するというプランを発表しました。

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湊庵第二拠点のイメージ図

まだまだ第二拠点のプランは理想のイメージしかなく第二部では、具体的な使い方についてディスカッションを進めていきたいということで、第一部のプロジェクト発表は終了しました。


第二部は、それぞれのプロジェクトごとにグループに分かれて各トークテーマに沿ってブレストを行いました。

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ふれあいの森管理棟改修プロジェクトの第二部ブレストテーマ

ふれあいの森管理棟改修プロジェクトのグループでは、東伊豆町在住の方から地域の人たちがふれあいの森をウォーキングやランニングコースとして利用しているということを教えてもらったり、
自然を活用した森林セラピーやヨガのようなアクティビティと結びつけると活用の可能性が広がるのではないか?
大学生が来てくれれば、地元の子供むけに学習塾や林間学校的な活用できるのではないか?
という意見が出ていました。
また、足跡を残したコミュニケーションを促すというコンセプトを実現するためには黒板という仕掛けだけでは形跡を残し続けることが困難なため、ウッドデッキの施工方法を参加型にしてみたり、前庭を作ってシェアガーデンを作ってみたらどうか?などと考えをふかめることができました。
まだまだ用途が定まってこないことから、利用する中で活用案を検討していく使い方をデザインしてみてはどうか?という意見も出たということでした。

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おばあちゃんちの第二部ブレストテーマ

おばあちゃんちのグループでは、
おばあちゃんちの新規開業とみかん畑の開墾作業と二つ新しいことに取り組んでいくということで、そのプロジェクトに取り組むマンパワーをどう確保していくのか?という点や、場所についての広報をどうするのか?というディスカッションが展開されました。
プロジェクト周知の戦略については、クラウドファンディングを使って、おばあちゃんちの取り組みを全国に届けてはどうか?という意見や、地元に対しては地元密着なSNSであるfacebookや地元の掲示板を活用してみてはどうか?という意見が出ていました。
ターゲットによって発信の仕方が変わってくるということで様々な手法が提案されたようです。
おばあちゃんちの取り組みは学生たちの学びの場としても連携の可能性がありそうということで今後の具体的なアクションにつながってくるようなイベント企画のアイデアも出たようです。

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湊庵の第二拠点ディスカッション風景

湊庵プロジェクトのグループでは、
参加者の一人が「湊庵の第二拠点は地域のコミュニティとよそ者が交わる拠点になりそうだね」というお話をしてくれて、そこから話が広がりました。
特に地域の魅力を再認識してもらうために、どのようにして地域の活動に地元の人を巻き込んでいくか?地元の人が地域での暮らしを楽しむ先に地域の魅力は築かれていき、地域外の人たちが魅力的だと感じる町が出来上がってくるのではないか?というトークが展開されました。
拠点を地域に開いた先に、その場所をどのように活用してもらうのか?が第二拠点のテーマになってきそうです!


今回はオンライン開催ということで東伊豆の動きに関心のある方々が集まる未来会議となりました!
また、たったの2時間の間でしたが、今回のイベントで再会を果たした人たちがいたり、思いがけない共通点を持つ人たちが出会ったりとご縁を感じるシーンをたくさん見ることができました!
今後も東伊豆の動きに関心を持ってくださる方がもっと増え、地域で活動する方たちが立ち上がりやすくなる環境を東伊豆未来会議の開催を通して実現していけたらいいなあと感じた一日でした!
東伊豆未来会議、次回の開催もお楽しみに〜!!

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