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家出少女は恋をする(中) (140文字小説)

 愚痴りたくなったら、ここに来い。

 あの日、家出した私の話を聞いてくれたおじさんは、そう言った。

 そこで私はまた座ってる。

 目印の電信柱の横で。

「また愚痴か?」

 おじさんが来た。

「愚痴じゃないけど…」

「じゃあなんだ?」

「別に…」

「俺に惚れたか?」

 デリカシー無さすぎだよ。

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