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涙の理由 (140文字小説)

 僕には許嫁がいる。

 親の政略だ。

 僕は彼女に惹かれていた。

 でも彼女は将来の伴侶と決めている人がいた。

 彼女の幸せが僕の幸せだ。

 結納の席で僕は架空の恋人をでっち上げ、勘当された。


 数年後、風の噂で彼女が意中の人と結婚したと聞いた。

 その時の涙のわけは、僕にはわからなかった。

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