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「ユーロゲーム」の中で、私の一番好きなボードゲーム。

すみません。前の記事では100均のボードゲームを記事にすると書きましたが、「#思い出のボードゲーム」というタグに惹かれ、その話を書くことにしました。


とあるリプレイ動画から出会った「ワイナリーの四季」

あれはおよそ2年前、Youtubeをなんとなく見ていた時の事、その頃はBoard Game Arenaで「プエルトリコ」と「宝石の煌めき」位しかプレイしていなく、その攻略動画を漁っていた所だったと思う。おすすめ欄に出てきた動画に目を奪われた。「まさごぼうどげえむ」さんの以下の動画である。

私自身、ボイスロイド解説動画は好き嫌いは無く、「興味が有ったら見る」くらいの感覚でいた。この「ワイナリーの四季」がBoard Game Arenaのおすすめにも上がっていたので、憶えるのに最適かな?と思い、見始めたのだが・・・。

まず、その世界観に惚れた。

舞台はイタリア、トスカーナ地方。寂れたワイナリーを相続したプレイヤーは、ワイナリーを立て直しを計る、というストーリーなのだが、ゲームボードに描かれた牧歌的な風景、そして何より、「お酒」をボードゲームにしたそのテーマ性が、心を鷲づかみにした。

その根底にある、典型的なユーロゲームの血脈。

このゲームはプレイヤーがワイナリーを経営し、ぶどうの収穫、ワインの醸造、販売などの活動を通じてポイントを獲得する戦略ゲームであり、特徴的な要素として、リソース管理、効率的なプランニング、長期的な戦略の必要性が挙げられ、テーマよりもメカニズムが重要視されている。テーマを重視したゲームは「アメリカンボードゲーム」と呼ばれることが有るが、この「ワイナリーの四季」はアメリカンボードゲームのようなしっかりとしたテーマ性の上に、その根底は典型的なユーロゲームという、個人的にいいとこ取りをしたようなゲームなのだ。

そして、ワーカープレースメントゲーム。

ワーカープレースメントゲームとは、プレイヤーがゲームボード上にワーカー(労働者、キャラクター、駒など)を配置することを中心としたボードゲームのジャンルであり、プレイヤーは、ワーカーを異なる場所やアクションに配置することで、リソースの収集、建設、アクションの実行などのゲーム内の目標を達成しようとするゲームで、代表的な物に「アグリコラ」等が挙げられるが、「ワイナリーの四季」も同じくワーカープレースメントゲームである。「アグリコラ」はワーカーへの食事を怠ると厳しい減点が待っていて、その確保に神経を使うが、「ワイナリーの四季」ではそういう物は無く、単にワイン作りに没頭できるゲームである。

しかし、ちょっと癖のある戦略要素。

だが、諸手を挙げてこのゲームを賛美するのかと言えばそうではなく、プレイヤー間でも賛否の分かれるシステムに、「訪問者」というシステムがある。これは、「ワイナリーの四季」のあるフェイズに使用できる、いわば相続したワイナリーの「コネ」に当たる人たちのカード群なのだが、うまく噛み合えば、ワインの出荷をあまりせずに勝利できるゲームバランスであるという部分である。「コネクションを最大限に使って、ワイナリーを宣伝した」と捉えると若干肯定的だが、「ワイナリーの四季」単体だとネガティブに捉えられる部分である。拡張の「トスカーナ」をまだ入れてプレイした事は無いのだが、幾分か改善されているようである。

このゲームを知ってから、私のボードゲーム人生が始まった。

とにかく、このゲームを知ってからだ。実物を手に入れたくなり、ボードゲーム会にも参加するようになり、(まだオープンのボードゲーム会でこのゲームをやったことが無いので、その一歩を踏み出したいところであるが)BGAに引きこもっていた生活が一変した。人生にワインのような彩を与えてくれたのが、このボードゲーム「ワイナリーの四季」なのである。

あとがき。

さて、以上が「思い出のボードゲーム」である「ワイナリーの四季」について、熱く語らせていただきました。テーマ的に万人に刺さるゲームでは無いかも知れませんが、私のナンバーワンはこのゲームです。(でも、これからどうなるか分からないなぁ・・・。ドン・ピエールにも興味があるし、その他にもお酒を題材にしたゲームはいっぱいあるし。お金がどんどん出ていきそう・・・)

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