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障害者週間によせて


12月3日~9日は障害者週間です。

僕も障害者のひとりです。世界が、誰にとっても生きやすい世の中になるこ
とを願っています。

障害者というと何だか特別な響きを感じる人もいるかもしれません。

「かわいそうに」とか「頑張っている人」というイメージを持っている方も
多いと思います。

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僕は「かわいそう」と言われたら、「そうなのかな」とまず思います。
そして、自分がどうしてそう言われるのか考えます。

かわいそうな僕は、どんな僕なのだろう。あれこれ思い浮かべます。

そして「かわいそう」と言った人の気持ちを想像します。それが優しさから
でた言葉なら「ありがとう」と答えます。だけど、優しさ以外の感情なら、
少し嫌な気持ちになります。

「かわいそう」という言葉は、相手の状態を見て、口からでる言葉なので、
使い方が難しいのだと思うのです。



自分の思いと相手の思いとの間に大きなずれが生じた場合には、「そんな風に思われたくない」という相手の感情の方が正義になってしまう可能性が高いです。

けれど、「かわいそう」と思う気持ちそのものは、思いやりから生まれた
ものではないでしょうか。

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障害者の中には「頑張っている人」と言われて嫌な思いをする人もいます。

その気持ちは、おそらく障害者であるその人自身にしかわからないでしょ
う。

でも、それは、子どもには子どもにしかわからない気持ちがあるように、高齢者には高齢者にしかわからない気持ちがある。そんなことと似ているような気がします。

わからないからといって、わからない人が悪いわけではなく、わからない人は、そういう環境にはないというだけなので、僕は「頑張っている人」だと言われたら、「ありがとう」と答えます。

「頑張っている」というのは、僕に対する評価としての褒め言葉だと思うからです。

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障害者週間は、「国民の間に広く障害者の福祉についての関心と理解を深めるとともに、障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めること」を目的としています。

障害者も懸命に生きています。

障害者週間が、健常者と障害者の架け橋になることを祈っています。






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