少しだけ気だるい朝
部屋に朝日が差し込む
少しだけ気だるい朝
自分の体を自分で起こす
こんないいお天気の日は
もっとさわやかな気分になるはずなのに
おもりがついているような体を両手で支え
持て余し気味に立ち上がる
いつもより慎重に歩きながら
今日すべきことを考えた
じっとしていると
親に叱られた子どものように
しょんぼりしてしまう
そんな僕を気遣うようなスズメのさえずり
ゆっくりと時計の針に目を向けると
もうこんな時間
こんな時間がどんな時間なのか僕は知っている
急がせたいのは誰?
その質問には意味がないこともわかっている
どこかにいるかもしれない幸運の女神は
今日見つかるのだろうか
寂しがり屋の僕に微笑んでくれる人の姿を想像しながら
おもむろに朝の支度を始めた
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