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【コラム】青春しておくべきだったコンプレックス

青春を謳歌しきれなかったコンプレックスがあります。
恥ずかしながら今振り返ると、学生時代の恋愛も勉強・受験も、何ひとつ努力していませんでした。

恋愛は自身のルックスへのコンプレックスから努力する事を諦め、それでいてモテにいく、彼女を作りたい、と思う事を思春期特有の照れからする事もなく、大学生になってようやくそんな諦めや照れから抜け出した頃には、対女性との会話すらままならず拗らせ、放送作家を目指してからは「童貞キャラ」の居心地に味を占め、童貞を捨てる事や彼女を作る事から逃げ続けていました。

勉強も中学の時は「必死に点数を取って何になるのか?」という謎のプライドと「塾の勉強は点数を取るためのモノで今後の人生のためにならないのでは?」という今考えると反吐が出る謎理論を振りかざし、これといった努力もせず高校に行き、高卒でお笑いの世界に入りたい、なんて夢を持ったものの「大学だけは卒業しておきなさい」という親の教えに応える為だけに指定校推薦で特に興味も、勉強したい事もない学部へ行きダラダラと4年過ごしてしまいました。

そんなところから放送作家を目指し、正しいかはわかりませんが、自分なりの努力や勉強をした結果、なんとかご飯を食べられるようになりましたし、勉強しなかった学生時代や童貞が長かった事をようやく「良い経験」としてポジティブに捉えられるようになってきました。
が、青春を謳歌しようともしなかった事はコンプレックスとして残ってはいます。
今でも若い頃の気持ちでYouTube立ち上げたり、色々と発信したり、この年なりの青春を謳歌しようと思っていますが、その時代でしか出来ない青春があるんだな、と日々感じています。

制服デートなんかがわかりやすいですが、他にも僕の時代だと、好きな子とのメールが来てるか確認するために「新着メール問い合わせ」を連打するみたいな文化があるのですが、これも経験していません。高校時代に同じクラスの子とやれていたらドキドキしただろうし、青春だっただろうし、もっと成長出来ていただろうな、と思うのです。

勉強もセンター試験に向けて、とか。志望校の合格ラインが何点で、自己採点して、とか。
第一志望の受験日がどうで、このラインに合格したら進学するけど行けなかったら予備校で、みたいな事を全くしていません。だからセンター試験あるあるにも全く付いていけないし、今でいう共通一次試験の時期にノスタルジーで盛り上がっている人を横目に黙るしかなかったりします。

別にこういった経験をしていなくても僕は今生きているし、楽しく過ごせてはいるのですが、その時代のその年齢をまっすぐ生きている人を羨ましく尊敬の目で見ています。

聞いた話ですが、教師に「最近の若い子は好きな子の家に電話すると親が出る可能性がある、そんなドキドキ感を味わえないんだろ?」みたいな事を言われた現役学生が
「でも大人はインスタのDMが既読になって、そこから入力中…に切り替わって、ドキドキして返信を待ってる感じを味わえないんでしょ?」みたいなカウンターを喰らわせたみたいな事を聴いて、面白いな、と思ったと同時にこの教師も学生も当時の青春を謳歌していて羨ましいな、と思いました。
僕にはどちらの経験もないのです。そして「新着メール問い合わせ」の経験も。
この世代間ギャップの当事者としてこの会話に入れたならどれほど楽しいだろう。
その楽しい会話には入れない自分が悔しくなります。

かといってウジウシしていても時は戻ってきませんし、出来なかった事を嘆いても仕方ないので…!
1986年生まれなりの、38歳なりの青春を謳歌出来るように日々、恋に仕事に食に趣味に健康にスキンケアにヘアケアにインプットにアウトプットに頑張ります。

新たな「新着メール問い合わせ」並のドキドキ感目指してやっていきます。
遅れてきた謳歌です。

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