見出し画像

【ロトルアMTBの旅 2023】 閑話休題 - 北島・南島の違い(トレイル他)

2019年秋に南島、2023年夏に北島でマウンテンバイクライドを経験しました。
ニュージーランドの南島と北島の違いについて気づいたところをざっくりと書いてみたいと思います。


追記:ロトルア旅はこちらにまとめました↓



①植生と気候

北島は1月末(夏)に、南島は5月頭(秋)に訪れたのと、ロトルア(北島)でずっと天気が悪く眺望がなかった影響もあるでしょうが、それを加味しても北島の方が木がたくさん生えていると思います。雨もたくさん降るようで、南国っぽい木が多いです。一方南島(南部)のトレイルはブワッと開けた場所にあって眺望がよいイメージ。風景を日本で例えるなら、北島は伊豆、南島は北海道。
クイーンズタウン付近は平地でも森林限界以上であるところが多いのか、木がかたまって生えてるいるところが少ないです。「ルードロック」という恐ろしく開放的なトレイルが印象深い。

北島ロトルアは南緯38度にあり、日本でいうと新潟佐渡島くらいの緯度にあたります。体感として夏の気温はそれよりも寒冷です。宿にも冷房はありませんでした。ですが冬に雪は降らず、トレイルを楽しめるそう。

一方、南島クイーンズタウンは南緯45度で、これはなんと北海道の北端、稚内の緯度にあたります。5月頭は晩秋で紅葉が綺麗。朝晩は冷え込み、クレイギーバーンという山岳地帯では初雪が降るくらい。とはいえ流石に稚内よりは暖かい気がする。行ったことないけど。

②トレイル

上記①と密接に関係しますが、トレイルの違いについて。北島(ロトルア周辺)のトレイルは、これまでのロトルア旅行記で書いた通り、
 ・火山灰を含む黒い土
 ・雨が多いことによる溝
 ・木の根っこ
 ・ある程度ナチュラルさを残したトレイル
が特徴です。

一方、南島で私が走ったトレイルはごく簡単にまとめると、
 ・雨が少なく固く締まった土、バーム
 ・開けた眺望、ハイスピードトレイル
 ・またはコンパクトに楽しめるトレイル密集パーク 
  (ロトルアより小ぶり)
という感じでした。

ダウンヒル志向の方、でかいジャンプが飛びたい人、斜度が欲しい人はクイーンズタウンがおすすめ。ふじてんくらいの規模やトレイルライドが好きな人はロトルア。でもクイーンズタウン行く感じの人にも一度はロトルアを体験して欲しい!てのが私の正直なところ。だってめっちゃ楽しいもの。。。

数十キロ以上のワンウェイトレイルは北島にも南島にもあるので、眺望の好みで選ぶといいのかもしれません。南島クレイギーバーン(40キロくらい)を走りましたが、素晴らしい眺望でした。北島ティンバートレイルも機会があったら走りたい。

北島 フィリナキフォレスト Photo by Jamie 
南島 クライストチャーチ
南島 クレイギーバーン
南島 ワナカ
南島 クイーンズタウン

③動物

オークランドからロトルアまで移動したときの車窓からみるに、北島では牛の放牧がメインなようです。対して南島ではもっぱら羊、羊、羊。たまーに牧羊地とトレイルがかぶってて、うんちを踏むことがあるかも。
南島でよく話題に上がってたKiaは北島にはいないみたいです。残念ながら野生のはみたことないですが、掛川花鳥園で見かけました。とても頭がいいらしい。

④マオリ文化

北島の方が圧倒的にマオリの方が多かったように感じました。文化的にも、観光的にもマオリ文化の影響が大きいのではないでしょうか。地名はマオリ語英語が併記されていますし、特にマオリ語のトレイル名は南島では見なかった特徴です。秘境温泉へ向かうボートの上やジップラインでもマオリ文化についていろいろと教えてくれましたが、南島ではそのようなことはありませんでした。北島でもロトルア周辺特有のことなのかな?そこはちょっと不明です。

ちなみにマオリ語は日本人にとってはかなり発音しやすく、逆に英語話者には難しく感じるものもあるようです。「Wh」はワ行ではなく「ファ行」だということだけ気をつければ結構いけると思います(一回読むのうまいねって褒められました)。マオリの自然物を崇拝する文化も日本人的価値観に近く親しみを持ちました。神聖な湖があって、そこだけ遊泳禁止だったりします。

以上、思い当たったことを書いてみました。
同じ国だけど少しずつ違って新鮮なことも多かった今回のロトルアでした。