組織の存在意義

名言からLeadershipについて考えるシリーズ - 8 -

今回は珍しく日本語の引用です

「プラス方向」の考え方
仕事や人生を実り多きものにしてくれる、正しい「考え方」をご紹介したい。

・常に前向きで、建設的であること。
・みんなと一緒に仕事をしようと考える協調性を持っていること。
・明るい思いを持っていること。
・肯定的であること。
・善意に満ちていること。
・思いやりがあって、やさしいこと。
・真面目で、正直で、謙虚で、努力家であること。
・利己的ではなくて、強欲ではないこと。
・「足るを知る」心を持っていること。
・そして、感謝の心を持っていること。

将来を担うべき若い人々が、このような「考え方」を持って一所懸命に働くことを通じ、素晴らしい人生を歩まれることを心から願っている。

「徳」に基づく経営
権力によって人間を管理し、または金銭によって人間の欲望をそそるような経営が、長続きするはずはありません。一時的に成功を収めることができたとしても、いつか人心の離反を招き、必ず破滅に至るはずです。企業経営とは永遠に繁栄をめざすものでなければならず、それには「徳」に基づく経営を進めるしか方法はないのです。

真心
人は金銭のためでなく、名誉のためでなく、権勢欲のためでもなく、真心によって突き動かされたときにこそ、どんな困難にも負けることなく、最大の力を発揮して立ち向かうことができる。

稲盛和夫

私の解釈と考えたこと

私は『「プラス方向」の考え方』には、理想論や精神論のようにふわっとしたものではない、はっきりした根拠があると考えています。

まずは私たちが組織を作る目的・理由に立ち戻って考えてみるといいのではないかと考えました。

大前提として、私たちは、一人でできないことを成し遂げるために組織(又は会社)を作ります。メンバー同士がお互いにできないこと(得意でないこと)をフォローし合うことで、初めて組織は意味を持ちます。

つまり協力がなければ組織の存在する意味はありません。極端なことを言えば、同じ組織にいていがみ合うというのは、組織の目的を無視した、組織を無意味にする、マイナスの働きだと言えるでしょう。

ひとは誰しも聖人君主ではありませんから、ときに機嫌が悪いことも、争いが起こることもあるでしょう。しかし、なぜ組織に属するか?なぜ組織が必要か?そういった本来の目的を顧みれば、争いを続けていくことが無益で有害だとわかります。

どんな環境なら私たちは気持ちよく協力していけるでしょうか?

みんなが、自分ひとりでは組織の目標を達成できないこと、お互いにお互いの力を必要としている事をはっきりと認識し、尊敬で繋がり、謙虚に、尊重し合っていることが大切だと思います。

では、どういった「空気」がそういった環境をつくるでしょうか?

それが『「プラス方向」の考え方』だと思います。組織のトップは組織を牽引するだけの『「プラス方向」の考え方』が必要だと思いますが、そういった考え方や行動が一貫していれば、それは「徳」や「真心」にしか見えないものになるでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?