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目的は利益でも減量でもない

「経営理論によるダイエット法」という事で、今回は利益と減量についてお伝えしたいと思います。

経営者は利益を出すために頭を捻ります。利益を出すためにどうやったら売り上げを伸ばすか、というのを常に考えているかもしれません。

経営に苦労する飲食店

ここに、とある飲食店のオーナーがいたとします。

経理畑のサラリーマンだったオーナーは趣味の料理好きが講じて、一年発起、脱サラして飲食店を開業。

手頃な値段で美味しい料理を楽しんでもらいたいというオーナーのこだわりから、厳選した素材を活かした料理をリーズナブルな価格で提供しています。
また、あらゆるお客様に満足してもらおうと、メニューの種類は和、洋、中といったジャンルにこだわらず50を超えています。

開店当時は順調でしたが、徐々に経営は悪化。会計に関しては得意分野なので、しっかりと利益管理をしてなんとか黒字は保っているものの、毎月資金繰りに頭を悩ませています。

どうにか顧客数を増やそうと、新規客向けにクーポン付きのチラシを配ったり、飽きられないようメニューの品数を増やしたり、営業時間を延ばしたり、と頭を悩ませています。

あなたが経営コンサルタントだとしたら、どのようなアドバイスをしますか?

あなたは「あなた株式会社」の社長

飲食店の話しについては、また後半でさせていただくとして、ここからはダイエット、ボディメイクの話しに戻したいと思います。

あなたは「あなた株式会社」の社長であり従業員です。
会社の目標は○○Kg減量。
あなたはどのような経営を行いますか?

とある「あなた株式会社」では、社長の気分しだいで休みになります。むしろ365日休みです。当然、すぐに赤字経営、倒産してしまいます。

別の「あなた株式会社」では、過酷なブラック企業で経営目標をめざして超過残業で休憩もありません
当然、出社が苦痛でしかたがなくなります。こうして唯一の従業員である「あなた自身」が退社してしまい経営が破綻してしまいます。

さらに別の「あなた株式会社」では、努力の末に経営目標を達成します。ところが達成した途端に社長兼従業員のあなたが数年にも及ぶ長期休暇をとってしまい、やはり経営破綻してしまいます。

いかがでしょうか。これらが今までのよくあるダイエットではないでしょうか。

経営とダイエットの目的

企業の目標は年間売上や、利益といった数値で示される事が多いです。ダイエットで言えば、目標体重ですね。

しかし、目標と目的は異なります。企業経営もダイエットも目的は「利益」や「減量」ではありません

株式会社ファーストリテイリング(ユニクロ)の柳井社長は「私たちの使命は、快適な日常着を継続的に人々に提供することにあります。」と語っています。

会社独自の「使命」を「継続」する事が、その会社の目的なんですね。

ダイエットを業務とする「あなた株式会社」の目的は何でしょうか。理想的な体になって何をしたいでしょう?
その「やりたい事」のために、ぜひ経営を継続してください!

(ほら、少し経営とダイエットが近づいた気がしませんか?)

利益を増やすために

さて、経営の目的を達成するためにも、利益を出す必要があります。

ここで冒頭の飲食店の話しに戻りたいと思います。

利益を出すために売上を増やす事は大切です。
でも、稼いだ利益(キャッシュ)を無駄に使っていては、ざるで川の水をすくうようなもの。いつまでたっても経営は改善しません。

飲食店であれば、「人気の無いメニューをやめる事で無駄な仕入れや在庫コストをおさえる」といった出費の見直しが必要です。

しかし、経費を削減したいからといって食材の品質を落としたり、従業員教育のための経費を削減したとしたらどうでしょう。
一時的には利益は増えるかもしれませんが、すぐに客がこなくなってしまうかもしれません。

こういった経費は、「会社の基盤や他者との差別化をつくるための経費」であり、削減してはいけない経費と言えます。

本当に必要な経費と無駄な経費を明確にする事が大切です。

また、「顧客(商品)全体の2割である優良顧客(商品)が売上の8割をあげている」という「パレートの法則」というものがあります。

マーケティング用語で「1:5の法則」というものもあり、新規顧客に販売するコストは既存顧客に販売するコストの5倍かかると言われています。

さらに「5:25の法則」は、顧客離れを5%改善すれば、利益が最低でも25%改善されるという法則もあります。

ここから、以下のような教訓が得られます。

・新規顧客を増やす事ばかりを考えるのではなく、既存顧客を大切にして優良顧客を増やしていく
・メニュー数を増やす事ばかり考えるのではなく、人気商品を大切にしながら次の人気商品を育てる

利益をダイエットで考えると

・売上=消費カロリー
・経費=摂取カロリー
・利益=摂取カロリーと消費カロリーの差分(マイナスな程良い)
と置き換える事ができます。

ダイエットとくれば「運動」という事で、ジョギングなどを始めるケースがありますが、これは業績改善のために「とにかく売上(消費カロリー)を伸ばそう」という発想と同じです。

もちろんダイエットにおいて運動は大切です。しかし「さあ今日から頑張るぞ」と、いきなり頑張っても、それほど急激な効果が得られる訳ではありません。むしろ効果が出ずにダイエットの挫折に繋がる事の方が多いかもしれません。

新規顧客(新しい運動習慣)より、「少し歩く距離を延ばす」「こまめに立ったり座ったりする」「ストレッチをする」といった今までの生活習慣(既存顧客)を改善する所から始めましょう。

むしろ運動よりも重要なのは食事の見直しです。

どんなに運動をして消費カロリー(売上)を増やしても、無駄な摂取カロリー(経費)が多ければ、ざるで川の水をすくうようなものですよね。

摂取カロリーを意識したダイエット法として、
・とにかく食事制限する。
・○○だけ食べる。
といったものをよく聞きます。

いずれも過度なカロリー制限や偏った栄養摂取による「無理をするダイエット」です。これらは一時的には減量できるかもしれません。

しかし、経営で言う所の「会社の基盤や他者との差別化をつくる経費」に該当するようなカロリーまで削減しては、結局一時的な成功しか得られません。
(過剰な糖質制限等が該当します。これについては別の機会に説明したいと思います)

では、どうすればよいか。
「バランスのよい食事をきちんと取る」という事に尽きます。

経営もダイエットも現状の把握は重要です。ダイエット最初の課題として、まずは全ての食事を記録してみましょう。
無駄な経費(お菓子の食べ過ぎや、砂糖入り飲料、カロリー過多な食事)がなかったかを日々振り返りましょう。

最初は無理して食事制限をする必要はありません。1~2週間、食事の記録ができるようになれば、具体的な食事管理の方法として「マクロ栄養バランス」に取り組んでいきたいと思います。

今回のまとめ

・何のために経営を行うのですか?目標ではなく、目的が大切です。(ダイエットを行う目的を明確にしましょう)

・新規顧客を増やす事ばかり考えず、既存顧客を大切にしましょう。(目新しいダイエット法に飛びついたり、いきなり運動を始めるのではなく、まずは歩く距離を増やすといった生活習慣を見直しましょう)

・無駄なコスト(食事)を見極めるために、まずは全ての食事の記録を取りましょう。(最初は無理して食事制限をする必要はありません)

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