【2021年度版】総合型フィットネスクラブ店舗数ランキング
こんにちは。
渋谷、大宮でパーソナルトレーニングジム「Sharez（シェアーズ）」を運営している、岡崎秀哉（@hide_sharez）です。
今回は「総合型フィットネスクラブ」についてまとめていきたいと思います。まとめるとともに、店舗数の2020年から2021年にかけての推移を比較する事で、業界の動向にも触れていきたいと思います。
昨年の記事はコチラ↓↓
「総合型フィットネスクラブ」って何？と思う方もいらっしゃると思いますので、本記事における「総合型フィットネスクラブ」についてまず説明していきます。
1.総合型フィットネスクラブとは？
まずは「総合型フィットネスクラブ」の定義付けから確認していきます。
本記事では、「ジム」「スタジオ」「プール」「お風呂」の4点セットが揃っているジムを「総合型フィットネスクラブ」とします。
エニタイムフィトネスの24時間ジムなどは「ジム」しかないので、総合型ではありません。
日本では、1964年の東京オリンピックを契機として、1960年代にスイミングや体操のスクールがスタートし、徐々に店舗数が増えてきました。
その後、1980年代バブル期になり、様々な設備を揃えた総合型フィットネスクラブが増え、通っている事が一種のステータスになっている時期もあったそうです。レオタードを着てレッスンを受ける「エアロビクスブーム」などもありました。
その後、1990年代、2000年代は、日本のフィットネス施設の主戦場は総合型フィットネスクラブになっていきました。
月会費を払えば、「ジム」「スタジオ」「プール」「お風呂」の4点セットが使い放題というのが魅力です。
2.総合型フィットネスクラブ業界の最近の動向は？
フィットネス業界の中でも、コロナの影響を大きく受けたジャンルと言えます。というのも、かつては「フィットネスをする」と言えば総合型フィットネスクラブが定番であり、様々な年齢層が通っていた訳ですが、昨今の24時間ジム、専門スタジオ、パーソナルトレーニングジムなどの登場により、総合型フィットネスクラブに通う客層にも変化が出ており、全体感としては、かなり高齢者の割合が多くなっている状態です。
今回のコロナでは、割合が高い高齢者の死亡率や重症化率の兼ね合いで、退会、休会などが相次ぎ、会員数がかなり減ってしまったジムもあります。
実際に、ネット上の記事でも、売上ダウン、閉店、会員数減少などの情報が多く出ています。
ただ、総合型フィットネスクラブの客層のうち、高齢者の割合が増えてきた、全体で見たときに会員数が伸びていない、などの現象はコロナ前からの話であり、ティップネスやジェクサーなどを筆頭に総合型フィットネスクラブではなく、24時間ジムの出店にシフトしたり、既存の総合型フィットネスクラブを24時間ジム化したり、といった動きが以前からありました。
また、近年の動きとして、少し会費をアップさせ、サービスを充実させるジムもいくつかあります。
これらも会員数が頭打ちになり、客単価をアップさせるしかない状況が伺えます。ですので、今後もトレンドとは言えないかもしれませんが、一定にニーズに対して、少し会費をアップしたとしても満足度の高いサービス、施設を提供していけるジムが生き残っていくと思います。
上記で記載したように、総合型フィットネスクラブの出店をせず、24時間ジムの出店や他業態の出店に力を入れているところは、少しずつ総合型フィットネスクラブを減らしていき、他業態で賄っていく流れもあると思われます。
3.【2021年度版】総合型フィットネスクラブ店舗数ランキング
では、2021年度版の総合型のフィットネスクラブの店舗数についてランキング形式で紹介していきます。
どんな主要プレイヤーがいるのか押さえてみてください。
■KONAMI（コナミ）
コナミスポーツクラブのHPによると、総合型フィットネスクラブのカテゴリーに該当しそうな施設は、
コナミスポーツ：144店舗
グランサイズ：3店舗
エグザス：4店舗
合計：151店舗
となっています。法人データ上は、直営：168施設 受託：208施設 合計：376施設となっています。
昨年の私の記事でも直営が180店舗でしたので、店舗数が減っている事がわかります。こちらの記事によると、コロナの影響で10%程の店舗が閉鎖したようです↓↓
■CENTRAL（セントラル）
セントラルのHPによると、総合型フィットネスクラブのカテゴリーに該当しそうな施設は、
セントラル：123店舗
受託施設：10店舗
合計：133店舗
法人データ上は、直営：180店舗 受託：62店舗 合計：242店舗となっています。
昨年の記事では、全国244店舗（直営179店舗 受託65店舗）となっていたので、大きな店舗数減はまだないようですが、
セントラルでも、ネットの記事内で「セントラルスポーツでは2020年の6～7月には、前年同期と比較してフィットネスクラブの会員が3割も減少。外出の機運が高まった後も会員数はコロナ前の2019年の水準に遠く、足元では2019年と比較して会員数が2割減少している。」という内容がありました。
■RENAISSANCE（ルネサンス）
ルネサンスのHPによると、総合型フィットネスクラブのカテゴリーに該当しそうな施設は、102店舗展開しています。
その他、業務委託施設が32店舗、スタジオが5店舗あります。
昨年の記事と比較すると、店舗数が減っているものと思われます。
ルネサンスはネットの記事内で「ルネサンスは2019年4～12月の29億9500万円の営業黒字から、2020年の同時期には33億9300万円の赤字へと転落した。」という話が出ていました。
■GOLD'S GYM（ゴールドジム）
プールがない施設も多いので、総合型フィットネスクラブとカテゴライズするのはちょっとアレなのですが、明らかに店舗数が増えているのでラインナップしておきます。
FCも多いですが、全国に102店舗展開しています。
一般的な総合型フィットネスクラブよりも、年齢層がはるかに若く、ジム特化型で、ハードコア向けなので、店舗数はコロナ禍でも微増しています。
■HOLIDAY（ホリデイ）
ホリデイのHPによると、総合型フィットネスクラブのカテゴリーに該当しそうな施設は、101店舗展開しています。
ホリディも客層は高齢者の方が多い気がするのですが、店舗数は昨年よりも微増しています。郊外型の低価格帯という事が要因なのかもしれません。
■TIPNESS（ティップネス）
ティップネスのHPによると、総合型フィットネスクラブのカテゴリーに該当しそうな施設は、60店舗展開しています。
24時間ジムブランド「FAST GYM」を110店舗、受託施設（指定管理含む）14施設、合計184店舗あります。
コロナの影響で大きな店舗の閉店もありました↓↓
とは言え、新店舗のオープンもあり、トータルの店舗数はあまり変化がない状態です。
■NAS（ナス）
ナスのHPによると、総合型フィットネスクラブのカテゴリーに該当しそうな施設は、60店舗展開しています。
コロナの影響で、少しですが、閉店の店舗もあるようです。
■AXTOS（アクトス）
アクトスのHPによると、総合型フィットネスクラブのカテゴリーに該当しそうな施設は、「アクトス」「Will」の2ブランドで、48店舗展開しています。
ジムに特化した「Will_G」というブランドも展開しており、そちらは141店舗展開しています。
アクトスも郊外型の低価格帯のジムという事もあってか、大きな店舗数の変化はないようです。
■OASIS（オアシス）
オアシスのHPによると、総合型フィットネスクラブのカテゴリーに該当しそうな施設は、36店舗展開しています。
コロナ禍での閉店情報はあまりない印象です。
■COSPA（コスパ）
コスパのHPによると、総合型フィットネスクラブのカテゴリーに該当しそうな施設は、24店舗展開しています。
コロナ禍での閉店情報はあまりない印象です。
■MEGALOS（メガロス）
メガロスのHPによると、総合型フィットネスクラブのカテゴリーに該当しそうな施設は、22店舗展開しています。
総合型以外のジムは20店舗あります。
コロナの影響もあり、数店舗の閉店が発表されています↓↓
https://kaiten-heiten.com/megalos24-8tenpo/
■JEXER（ジェクサー）
ジェクサーのHPによると、総合型フィットネスクラブのカテゴリーに該当しそうな施設は、17店舗展開しています。
24時間ジムや高齢者向けのジムなどその他のブランドも19店舗展開しています。
コロナ禍での閉店情報はあまりない印象です。
4.まとめ
上記の動向について個人的な見解を記載しましたが、総数としては総合型フィットネスクラブは減っていく流れにあると思います。
とは言え、存在する一定のニーズをどこのジムがグリップしていくのか、注目です。
近視眼的には、会員数は少なからず減少しているジムが多いと思いますので、コロナの影響からどこまで会員数を戻していけるかが焦点になってくると思います。
直近でも、まだ苦戦状態が続いているとの報告です↓↓
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