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【2021年度版】24時間ジム店舗数ランキング

こんにちは。渋谷のパーソナルジム「Sharez」代表の岡崎秀哉(@hide_sharez)です。

今回は「24時間ジム」について情報をまとめていきます。
少し早いですが、2021年8月時点の情報をもとに、日本のフィットネス業界の一つである「24時間ジム業界」の2021年度版についてまとめていきます。
少しですが、僕なりの考察や解説も挟みながら進めていきますので、是非チェックしてみて下さい。
また、参考になった、面白かった、と感じて頂けた方は是非記事のシェアやイイネなど頂けると嬉しいです♪

1.24時間ジムとは?

24時間ジムについて詳しくご存知ない方もいらっしゃるかもしれないので、まず24時間ジムとはどんなジムなのか、解説していきます。
「24時間営業しているジム」というのは名称からわかると思うのですが、その他の特徴として、「ジムのみの店舗が多い」というのがあります。
24時間ジムが増えるまでの日本では、「ジム」「スタジオ」「プール」「スパ(お風呂)」の4点セットが揃っている、いわゆる「総合型フィットネスクラブ」というものがジムの主流であり、ジムのみという形態は少なかったのです。
しかし、その後フィットネス産業が成長し、様々なフィットネスサービスも現れた事で、施設が分散化し、スタジオのみ、ジムのみ、という形が増えてきました。
また、「コアタイムしかスタッフがいない」というのも特徴です。24時間ジムでは、最初の入会時こそ、スタッフがマシンの使い方などレクチャーしてくれますが、その後はジムに行くと、勝手に使う器具を選び、勝手に運動して帰る、という形です。ジムによっては、監視カメラで管理し、スタッフをほぼ配置しない、という形の「無人ジム」に近い形態もあります。
初期は忙しい人、不規則な人向けに、都心部を中心に出店されていましたが、今は47都道府県、どの県にも24時間ジムが存在します。

2.最近の「24時間ジム業界」の動向は?

2020年の「24時間ジム業界」についてもまとめたのですが、この時と比較しながら、最近の動向について、僕なりの意見を述べていきたいと思います。

コロナの影響はフィットネス業界にも大きくあり、「24時間ジム業界」もダメージがありました。
そんな中でも店舗数を増やしている企業もあります。
まずは、トップを独走している「エニタイムフィットネス」です。昨年8月と比較しても100店舗以上増加し、900店舗を超えています。2022年には国内1000店舗もあり得ると思います。
一方で、一時期は270店舗程あった「JOY FIT24」ですが、50店舗以上閉鎖し、規模を縮小しています。「JOY FIT24」を展開するのは、オカモトグループという多角経営企業ですが、実は「FIT365」という別モデルの24時間ジムも展開しており、こちらはかなり店舗数が増えています。つまり、「JOY FIT24」で厳しいところは閉鎖し、「FIT365」をどんどん出店していく計画なのではないかと推測しています。
その他、「Fit Easy」「Fit24」が昨年よりも30店舗程増えており、1.5倍に規模を広げてきています。
これらは、いずれも郊外に主に出店しており、多角経営している企業である、という特徴があります。

まとめると、都心部はエニタイムフィットネスが力を持っており、郊外に関しては、まだまだ出店の余地もあり、「エニタイム」「FIT365」「Fit Easy」「Fit24」による、覇権争いが続いている、という状況です。

3.【2021年度版】24時間ジム業界店舗数ランキング

■エニタイムフィットネス

924店舗
大元はアメリカの会社で2002年創業。世界で4500店舗以上を展開しています。日本には2010年に上陸し、この10年での店舗数の伸びは世界でもトップクラスだと思います。今や世界中のエニタイムフィットネスの20%が日本にあることになります。
会費は1ヶ月7,000〜8,000円程です。
昨年より100店舗以上増えており、コロナ禍でも勢いがあります。

■JOY FIT24

214店舗
昨年8月の調べでは、270店舗近くあったので、コロナの影響で50店舗以上閉店した事になります。
しかし、同社では別ブランドを展開しており、下記に記載している「FIT365」はかなり店舗数を増やしてきています。
ただでは転ばない、流石、1000億円企業です。(親会社のオカモトホールディングス)
会費は1ヶ月7,000〜8,000円程です。

■ワールド+ジム

116店舗
2017年創業で2020年までの3年間で120店舗以上展開していましたが、コロナの影響もあり、2021年は店舗数が微減しています。
これはコロナの影響プラス、他社の24時間ジムが増えた影響もある気がしています。
会費は1ヶ月6,500円程です。

■Fast Gym

110店舗
2020年と比べると店舗数はそんなに変わっていない印象です。ティップネスは2016年あたりから総合型フィットネスクラブの出店をストップし、24時間ジムの出店に振り切った感があります。
会費は1ヶ月7,000〜8,000円程です。

■Fit Easy

85店舗
昨年と比べると、30店舗程増えており、規模が1.5倍になっています。
しかも、2018年創業であり、まだ3年なので非常に勢いあります。
岐阜、愛知の中部地区を中心に少しずつ全国に展開してきています。
会費は1ヶ月6,500〜7,000円程です。

■FIT365

83店舗
ジョイフィットと同じ会社が運営している24時間ジムで、月会費が3000円台と異常に安いのが特徴です。この金額なので、エニタイムなどとは違う客層を狙っており、東京23区には1店舗も出店していませんが、昨年よりも20店舗以上増えています。

■Fit24

78店舗
昨年よりも、30店舗以上増えており、規模は1.5倍以上になっています。
スーツで有名なAOKIグループが運営しており、ダンベルを50kgまで設置するなど、24時間ジムの中では筋トレ中上級者も通いやすいのが特徴です。
また、グループで展開しているコミック&インターネットカフェ「快活クラブ」(500店舗以上)が無料で利用できるのも大きなメリット。
個人的にこのメリットは結構大きいと思っていて、今後もどんどん伸びる予感がしています。
会費は1ヶ月7,000〜7,500円程です。

■HYPER FIT24

59店舗
こちらは滋賀県で多角経営をしている会社が展開しています。
滋賀県、福井県、西日本に展開しており、少しずつ店舗が増えています。都心部には出店していません。FitEasy同様、地元で様々な店舗を展開している企業が運営しているという信頼は大きいと思います。
会費は1ヶ月7,000〜7,500円程ですが、デイタイム会員などの種別があるのが特徴です。

■ルネサンス24

46店舗
昨年よりも10店舗以上増えていますが、おそらく既存の総合型フィットネスクラブを24時間ジムにシフトした形での店舗増加ですので、他社の増え方とは少し異なるイメージです。
それにより、24時間ジムながら、プールがあったり、スタジオがあったり、ハード面で店舗ごとに違いがあります。
会費は1ヶ月7,000〜12,000円程です。

■スマートフィット100

39店舗
値段とスペックを考えると、同値段で器具のスペックが高い24時間ジムがいくつかあるので、中上級者はそちらにいくイメージです。
ですので、昨年より少し店舗数は増えているものの、如何に初心者向けに振り切って初心者が喜ぶサービス、店舗にしていけるかが成長のカギな気がします。
会費は1ヶ月7,000〜7,500円程ですが、HYPER FIT24同様、モーニング会員、デイタイム会員などの種別があるのが特徴です。

■アシスト24

31店舗
大分県の会社が運営しており、他社がまだあまり展開していない九州エリアを中心に店舗展開しています。他社が目をつけていないエリアに低価格の24時間ジムを出店するノウハウがあるので、少しずつ店舗も増えてきています。
会費は5000円程と他社より安く、さらにデイタイムやシニアなどの会員種別があります。

■メガロス

25店舗
こちらもルネサンス同様、既存の総合型フィットネスクラブを24時間営業にしたスタイルです。
メガロスは関東を中心に出店していますが、エニタイムフィットネスを中心に多数の24時間ジムがあり、正直苦戦しているイメージがあります。
会費は1ヶ月7,500〜13,000円程です。

■FIT BASE24

17店舗
昨年と店舗数は変化していない感じです。関西を中心に店舗を展開しています。大元はオージースポーツという関西を中心とした総合型フィットネスクラブを運営する会社で、高地トレーニングのスタジオも展開するなど積極的に動いています。
会費は1ヶ月7,500円程です。

■セントラルスポーツジム24

16店舗
セントラルも昔からある、総合型フィットネスクラブなので、ルネサンス、メガロス同様、総合型フィットネスクラブを24時間ジムにしていっているのかと思いきや、会費が一律5,000円なので、恐らく24時間ジムをゼロから作っていると考えられます。
金額的には他社の24時間ジムよりも安い形になっているので、運動初心者の方をうまく捕まえたいところです。

■FORBES

15店舗
東海エリアを中心に展開していますが、昨年より少し店舗数が減っています。東海エリアといえば、FitEasyがかなり強いイメージなのと、エニタイムフィットネスや、FIT24などと同じ金額感なのでどう差別化していくかが勝負な気がします。
会費は1ヶ月7,500円程です。

■HEAT24

14店舗
総合格闘技団体「HEAT」を運営する会社が展開している24時間ジムで、昨年より少し店舗は増えています。
店舗によって、施設もかなり異なっており、会員種別も豊富です。
会費は1ヶ月8,000円〜20,000円程です。

4.まとめ

いかがだったでしょうか?
2020年にまとめた記事も参考にしながら、2021年度の24時間ジム店舗ランキング+少し考察をまとめてみました。(今回は10店舗以上展開しているところを取り上げました)

各社のサイトを見ていると、明らかに他社と違うメリットがわかりやすいジムと、あまり他の24時間ジムとの違いがわからないなぁというものと結構分かれている気がしました。わかりやすいものでいうと、FIT24などは「快活クラブが無料で利用できる」「中上級者も通いやすい」などがわかりやすかった気がします。
基本的には24時間ジムはジムのみの施設なので、差別化はしづらいのですが、ここまで増えてくると「家から近い」「24時間やっている」だけでは競合を差し置いて選ばれる可能性が低くなってしまうので、売りをしっかり伝えていく必要があるのでは、と思いました。

また、序盤の解説でも述べましたが、多角経営している企業が伸びている傾向があり、地元で知名度や信頼があったり、入会する事でメリットを提供しやすかったり、というのが強みになっている印象があります。

今回紹介した、店舗数の多い24時間ジムを合計すると、1900店舗近くあり、紹介していないものも含めると、日本全国には2000店舗程の24時間ジムがある事が推測されます。
コロナ禍でも、トータルすると24時間ジムは増えており、フィットネス業界の中でも影響の少ない部類と言えます。

それにしても、カーブスだけで2000店舗以上、パーソナルトレーニングジムも1000店舗以上あり、24時間ジムも2000店舗以上という事で、日本のフィットネス施設もかなり増えてきています。
考察については、冒頭の内容とこのまとめを踏まえて見て頂ければと思います。

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