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昇華!蓋をしていた思い出。

今日は、ちょっと人によっては、重いかもしれませんので、ご了承ください。
バウムテストってご存知ですか?

心療内科、臨床心理士やカウンセラーが使う心理学のツールの1つです。

僕も10年以上前にはじめて心療内科で受けた時は、何をしてるんだろうとちょっぴり怖い印象がありました。

バウムテストで典型的な方法は、木をクライアントに書いてもらうことです。
木が立っている姿が人に似ているのでそこからその人の現在の心理状態や抱えている内面を知ることができます。
実際に僕だけでなく僕の受講生さんにもカウンセリングが必要な時に描いてもらうことがあります。

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僕は、数年前カウンセリングを学んでいた時にそこでバウムテストを教えてもらいました。そこでは、木のバームテストの他に家族の絵を描くバウムテストを教えてlくれました。

A3の画用紙にクレヨンで家族の絵を描くのですが、数年前に描いた時は、僕と妻と父親と文鳥、亡き母の姿がありました。

僕の母は、20数年前に僕が結婚して中国に駐在が決まり、駐在してから3ヶ月後に自殺をしまいました。今だからこそいろいろ書けるのですが、当時の僕にとってはあり得ないことでした。

息子の結婚、栄転の直後に自殺...やるせない気分でした。

当時の僕は、母への悲しみより母への怒り、そして早くこのことを忘れようと記憶の彼方に蓋をして、仕事に打ち込んだことを覚えています。

その後、うつ病になって紆余曲折があり、社会復帰してから先程のバウムテストの結果になりました。僕としては、忘れたはずの母が無意識にしかも笑った顔で描かれていたのをみて僕の願望がそこに現れていたなと思いました。

そして、長年、母との思い出に蓋をしていたことを思い出すことができました。
僕の中では、時が経っても母との思い出は、あの時、母が亡くなった時のままで時間が止まっていました...

量子の世界では時間の概念がないと言われてますが、僕の思いも過去というよりただ忘れていた。本気で向き合ってなかったんでしょう。

バウムテストのおかげで僕のなかの母との葛藤、心の整理できるようになり、あの時から前に進むことができました。

そして、つい2週間前に3年ぶりにバウムテストを受けてみました。
驚いたことに家族の絵から母を描いていなかったことが後で妻に言われて気がつきました。

ちょっぴり切ない気もしたんですが、僕は、心のなかで
「ああ、昇華したんだな」って気づき、一人物思いにふけました。
過去ではなく今(現在)を生きているという実感が湧きました。

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みなさんも過去に蓋をしてしまった記憶や思い出がありますか?

もし、大きな重りを抱えているのならゆっくり昇華しましょう。
ゆくっり前に...


ひでゆきでした。


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