スクリーンショット_2019-09-19_9

自分を安売りし、ディスカウントストアに通えば天災がやってくる - 欠損に自覚的な者が日本を保全する -

マッキンゼーのコンサルタントが「バリューを生み出す」間に、日本人は「天から授かりものを受けてきた」。

本質的には同じことだと思っています。

価値に対して自覚的であるかどうか
この世の中という幻想の本質であると思っています。

僕は、外国人こそが日本の価値あるものを保全してくれる、と考えています。日本の自然であったり技術、手仕事も含めた技能、そしてその背景としての伝統や歴史、言い伝えや習慣のようなものですら、フランス人や中国人が、彼らの所有物として未来永劫保全していくことになると考えています。

マッキンゼーが世界一の人件費をかけて、クライアント企業に人を常駐させ、保全していくことになると考えています。

日本人はどうして「お天道様から授かったモノやコト」に対する価値について自覚的でなくなったのでしょうか。

中国人が日本の自然・原材料や技術・技能に裏付けられた財について、高額なものから対価を支払うのに対して、日本人は輸入食材や原料や、手仕事ではない機械化されたプロセスに対して行列を作るのでしょう。

そして、巨大資本が自らこの土地での製造を簡単に手放し、海外で工業化されたプロセスを、現地の安い労働力を搾取する形で推し進めるのでしょうか。

意識というものは集合的なものだと言われています。個人の脳の中で、複数のノードが確率分布の範囲内での不確定性で繋がることにより意識が生まれるとされています。また、そのモデルを個人の枠を超えて展開すると、複数の人間が確率分布でバラついてカオスを形成すると、人間の集合体としての意識が生まれることになります。

個人が、周囲の環境、それはある特定の場所や環境、集合に身を置いた時に、超常的な気配やその奥にある意識の存在を感じるのは、このような事象がその背景にあると考えることができます。

自然から与えられるものごとは、集合としての人々が創り出した幻想の現実化の結果であると展開できます。宗教観や哲学的なものの見方というのは本来は彼我が分かち難いものとして扱う概念であり現実です。

「そのこと」に自覚的であるのは、強力な宗教・哲学、思想を持つ欧米人であり、”文化大革命”というあまりにも破壊的かつ象徴的な出来事によりその圧倒的な欠損を身にまとっている中国人なのです。

彼らがせっせと日本の「そのこと」を保全する間に、日本人は海外の労働力搾取に力を貸し、自然とはかけ離れた科学的再現性をたてまつり、日本という土地にある全てのモノ・コトを破壊するために、貴重な己を差し出すのです。

滑稽であると笑っていられる内はまだマシで、その報いを受けるのも私たちであるということも含めてペーソスだと言っていられるのでしょうか。異常な気候変動や天災がなぜ起こっているのか、想像力は働かないのでしょうか。

自然災害を嘆く前に、価値に自覚的でありましょう。
自分を安売りせずに、価値あるものに対価を払いましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?