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青山真治監督追悼

青山真治監督が亡くなられた。とても悲しい…。

初めて青山作品をみたのは、3時間半を超える大作で役所広司と宮崎あおいの出演する「EUREKA ユリイカ」(2000年)で、それ以降、初監督作品の「Helpless」(1996)を遡って見てから、「レイクサイド マーダーケース」(2004年)、「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」(2005年)、「こおろぎ」(2006年)、「サッド ヴァケイション」(2007年)、三浦春馬さん主演の「東京公園」(2011年)、「共喰い」(2013年)、それから2020年に最後の作品となる「空に住む」まで、多くの作品をリアルタイムで見て来ている。自分が日々これほどまでも映画を見るようになったのは、青山監督や黒沢清監督が、私たちの住むこの世界で映画を撮り続けていたからなのだ。近年ではいつも体調が思わしくないように見受けられ、自分も新作を見るたびにそのことを気にかけていた。

青山真治監督はスケールの大きな映画を撮る監督であるとともに、人間の持つ暴力的な性を、近年では特に小説的な手法で描いていた。ただ、この世界がどれほど酷いものであったとしても希望を描くことを忘れなかった。また「女性を撮る」ことについても、それをテーマにしていたように思われる。青山真治監督の早すぎる死を心から悼む。


以下自分の「映画日記」より


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