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無料塾が人をつくる|はじめに-2|皐月秀起

第1章は、「子どもの貧困~無料塾が必要な理由~」。日本の子どもを取り巻く貧困についての現状を説明した上で、「無料塾の存在意義」を考えてみます。子どもの貧困に興味や関心がある方は、すでにご存じのことが多いかもしれません。復習も兼ねて、さらっと読んでいただけたらと思います。

第2章は、「生い立ち~着想の源泉を探る~」。「これまでの(私の)経験から、ボランティアに至ったきっかけはありますか?」など、過去を振り返るようなご質問もいただくようになったので、これを機会に思い出してみたいと思っています。私の生い立ちを振り返りながら、無料塾にたどり着いたヒントを一緒に探してもらえばうれしいですが、読み飛ばしてもらっても差し支えありません。恥ずかしい話も多いですから(笑)。

第3章は、「助走~学生の成長のために~」。私がサラリーマンをやめて実家に戻ってから、リーダーズカフェや宝塚つばめ学習会の立ち上げまでを書いています。このあたりから、現在一緒に活動している学生たちが、ひとりまたひとりと登場してきます。

第4章は、「立ち上げ~つばめのフライト~」。宝塚つばめ学習会の立ち上げから現在までの活動の様子をご紹介します。無料塾のリアルな様子を垣間見ていただければと思います。

第5章は、「ふりかえり~現在・過去・未来~」。実際に学生さんから寄せられた質問に、Q&A形式で答えながら、これまでのことを振り返り、これからのことに思いを馳せています。

第6章は、「無料塾のつくり方~自分で始めるには~」。これから無料塾の運営を考えている人へ、ポイントやアドバイスをします。

最後の第7章では、「これから~目指すべき道」として、今後への思いを記しました。

宝塚つばめ学習会に見学に来られた方が異口同音に言われるのが、「明るい雰囲気で勉強していて、少し驚きました」ということです。この驚きはおそらく、「経済的に困難な子どもたちのために」の印象が強く、「貧困=暗い」という先入観からくるものだと思います。特に生徒募集の際などに使う、「『経済的に困難な…』という文言は外したらどうですか?」と言われることもありますが、立ち上げ当初の思いを大事にしたいので、そのままにしています。先入観は主観なので、私たちが変えることは難しいですが、実際に子どもたちが学生たちと勉強している姿を見てもらえれば随分印象は変わると思います。ただ、なかなか見学というと難しい部分もあるので、今回文章でお伝えすることにより、よりたくさんの方に私たちの活動を知っていただければ、うれしく思います。無料塾に関心がある人はもちろん、特に子供の教育・貧困・ボランティアなどに興味がある学生に読んでもらいたいです。

#無料塾 #子ども #教育 #ボランティア #小説 #読書  

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